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Ammo→Re!!のようです

584名も無きAAのようです:2017/02/18(土) 23:04:50 ID:gHb2Rkgo0
世界は今も変わりつつある。
こうして、昔とほとんど変わらず閉鎖的な街を見下ろしていても、その変化は足の下から感じ取れる。
少しずつ変わっている。
オアシズの停泊地として島を提供し、セカンドロックを作り、ジュスティアと協力し合っている姿が正にそれを証明している。

島民の意識も変わってくるだろう。
変化を拒み続けることは不可能であると分かってきた人間が増えている。
いずれこの島はジュスティアを中継地として、閉鎖的な考えを失っていくだろう。
そうして、歴史が変わっていく。

それが自然の流れ。
変化を止めることなど、誰にも出来ない。
人間は人間であるが故に、常に変動と進化を続けていく。
その果てが世界に終焉を導いた第三次世界大戦の結果だとしても、それもまた、人間の在り方なのだろう。

それら全てを含めて、デレシアは世界が愛おしかった。
ティンバーランドは人間の進化を否定する存在であり、デレシアにとっては現存する唯一の仇敵だった。

ζ(゚、゚*ζ「全く、しつこいのは嫌ね……」

その独り言を聞く人間は、彼女の近くには誰もいない。
デレシアは一人、状況が整うのを待っていた。
傍観でも静観でもなく、自らが用意した手段と相手の手段がどのように動くのか、それを見守っているのだ。

ζ(゚、゚*ζ「ふぅ……」

珍しく溜息を吐き、デレシアは次の瞬間には笑顔を浮かべていた。
決して悲観はしない。
確かに旅を邪魔され、こちらが相手の欲する物を潰そうとした矢先に先手を打たれたのは腹立たしい話だ。
しかしながら、そのおかげで見ることの出来る景色がある。

ζ(゚ー゚*ζ「……さぁて、見せてもらおうかしら、男の子。
      貴方の強さ、貴方の意地を」

そして。
正午を告げる鐘の音が鳴り響き、虎が奔走する――


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