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Ammo→Re!!のようです

527名も無きAAのようです:2017/01/01(日) 20:01:31 ID:OQQmnSoU0
(=゚д゚)「……何ラギ、それは」

(∪´ω`)「お? あいさつ、ですお」

(=゚д゚)「何だ、宗教でもやってるラギ?」

(∪´ω`)「しゅーきょー? ちがいますお。
      あいさつ、ですお」

(=゚д゚)「……なぁ、お前、宗教って知ってるラギ?」

ブーンはすっかり柔らかくなったパンをスプーンですくって口に運び、数度噛んでから飲み込んだ。
そして、トラギコに問われたことを答えた。

(∪´ω`)「おなじなにかをしんじるひとのあつまりですお」

宗教についてはヒートに教えてもらったことがある。
彼女の幼馴染がそれにのめり込み、それまで持っていた唯一の取り柄を失った原因であると。
詳しく話を聞くと、どうにもそれは昔から人間の間に根付く考え方であるという事だった。
それはまるで人の生き方と同じだと、ブーンは感じた。

誰もが何かを正しいと信じて生きている。
それは先ほどトラギコが言った正義という言葉そのものであり、正義というものの在り方の違いで人は争う。
異なるものを受け入れられないのが人間だ。
だからブーンは殴られ、蹴られ、嫌われ、虐げられてきたのだ。

(=゚д゚)「まぁ、そんな感じラギ。
    ならその挨拶は何なんだ?」

(∪´ω`)「おしえてもらったんですお」

(=゚д゚)「デレシアにか?」

(∪´ω`)゛

(=゚д゚)「ふぅん」

さほど興味もなさそう返事をして、食事に戻った。
二人はそれから無言で昼食を続けた。
無言だったが、トラギコがブーンの食事に満足した様子なのは、彼が最後に吐いた溜息が雄弁に物語っていた。
トラギコは寝袋を叩いて枕にし、横になってぽつりとつぶやいた。


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