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Ammo→Re!!のようです

525名も無きAAのようです:2017/01/01(日) 19:56:20 ID:OQQmnSoU0
トラギコの驚き様は、ブーンを抱いていたことに対しての物ではなく、ブーンの存在に気付けなかった自分を責めているようだった。

(=゚д゚)「あぁ、別に殴りはしないラギよ」

(∪;´ω`)「……けるんですか?」

(=゚д゚)「蹴らねぇよ。
    気を遣ってくれたんだろ?
    すまねぇな」

(∪;´ω`)「……お。
       いえ、その……はい……」

(=゚д゚)「撃ちもしないし、切ったりもしねぇよ」

(∪;´ω`)「はい……です、お……
       あの、お、おなか……へってますか?」

顔を守っていた両手をおろし、ブーンは当初の目的を果たすことにした。
昼食の提案に対してトラギコは、短く一度だけ頷いた。
間違っても彼の機嫌を損ねないように、美味しい物を作らなければならない。
テントの前室に移り、バーナーを使って調理を開始することにした。

クッカーに川で汲んできた水を入れ、それが沸騰するまで待つ。
沸騰した水にコンソメスープのブロックと一つまみの塩を入れ、黄金の色に染まるのを見つめる。
小さく切った歯応えのある山菜――葉ワサビとデレシアは呼んでいた――を入れ、千切ったパンをスープ全体が隠れるぐらいまで詰めた。
蓋を閉めて火を小さくし、少しの間だけ待つ。

火を消してクッカーとフォークを持ってトラギコの元に戻る。

(=゚д゚)「悪いな、手間かけさせて」

(∪;´ω`)「い、いえ……」

(=゚д゚)「コンソメのリゾットか……
    どれ、美味そうな匂いしてるラギ」

ブーンから受け取り、蓋を取ってトラギコはすぐに食べ始めた。
スープを吸ったパンは膨らみ、柔らかくなっている。
体力がない人間でも食べられる食事だった。
湯気の立つパンを口に運び、もぐもぐと美味そうにトラギコは咀嚼した。


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