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Ammo→Re!!のようです

523名も無きAAのようです:2017/01/01(日) 19:52:05 ID:OQQmnSoU0
ひらひらと手を振って、ワタナベは森の中に消えて行った。
自分の身に何も起きなかったことに安堵し、ブーンはようやく安堵の息を吐くことが出来た。
テントに戻ると、トラギコはアタッシュケースに籠手を戻しているところだった。

(=゚д゚)「おぅ、悪いな」

ワタナベがこの場所を探し当てたことに驚いた様子もなく、研ぎ澄まされた冷静さを保っている。
ヒートやデレシアもそうだが、どうすればここまで冷静でいられるのだろうか。

(∪;´ω`)「あ、いえ……」

いつか、自分もそう在れるようになりたいと強く思う。
そうすれば、デレシア達が困難に陥った時に、ブーンも力になれる。

(=゚д゚)「じゃあ俺はまた寝るラギ。
    何かあれば起こせ」

そう言ってトラギコは枕代わりにしている寝袋の傍にアタッシュケースを置いて、その上に拳銃を乗せた。
先ほどまでの緊張状態などまるでなかったかのようにトラギコは横になり、すぐに浅い寝息をたてはじめる。
肝が据わっている、とはこのことを言うのだろう。
彼に見習い、ブーンも先ほどまでの作業に戻ることにした。

ワタナベの匂いがまだ漂っていることが気になるが、大したことではない。
本を開いて、再び文字と向き合う。
やがて少し肌寒いと感じ、メッシュの窓を閉じる。
だがトラギコにはまだ寒いようで、腕を組んで暖を取ろうとしていた。

(∪´ω`)「お……」

少し考え、ブーンは本を閉じた。
そして、トラギコの傍に横たわり、体を丸めて身を寄せた。
これで少し暖かくなればと思っての行動だったが、トラギコの本能がブーンの体温を感じ取り、ブーンを包むようにして抱いた。
大きな腕にしっかりと抱かれ、ブーンは少しだけ戸惑いながらも、瞼を降ろして眠ることにした。

トラギコの腕はとても力強く、そして優しげだった。


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