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Ammo→Re!!のようです

515名も無きAAのようです:2017/01/01(日) 19:37:11 ID:OQQmnSoU0
(∪;´ω`)「……」

トラギコをテントに残してブーンが囮になれば、せめてトラギコだけでも助けられるかもしれない。
しかし、ブーンに興味を示さないかもしれない。
ワタナベにとってブーンは脅威でも何でもない、ただの耳付きの子供。
追う価値もないと判断され、囮であるブーンを無視してトラギコを一直線に狙われたらおしまいだ。

多くを深くまで考えている時間はあまりない。
自分一人で出来る事など限られている。
ここは、トラギコの手を借りなければ状況を打破するのは無理だ。
眠っているトラギコを起こして状況を説明し、テントを出てから注意をブーンにひきつければその間にどうにか逃げてもらえるだろう。

ブーンに思いつく最善の案は、それしかなかった。

(∪;´ω`)「トラギコ、さん」

肩を揺らして、その名前を呼ぶ。

(=゚д゚)「ん?」

ただならぬ雰囲気を察したのか、トラギコはすぐに起きて半臥の状態になった。

(∪;´ω`)「ワタナベさんが、きてますお」

(=゚д゚)「……マジか」

トラギコの顔が真顔になり、何かを探すように周囲を見渡した。
恐らく武器になるような物を探しているのだろう。
ブーンの知る限りガスの詰まったボンベとナイフぐらいだ。
それだけであのワタナベに挑めるとは思えなかった。

これでも、少しは戦いの場を見てきたつもりだ。
得物による優劣の差ぐらいは理解出来たつもりだった。
当然、自分が時間稼ぎを出来るような戦いが出来ない事も理解している。
理解していても諦めることは出来なかった。

(∪;´ω`)「だから、にげて、ください」

その言葉を聞いた瞬間、トラギコはブーンの胸倉を掴んで引き寄せた。
全く予想外の事態に、ブーンは目を白黒させる。
何が彼の癇に障ったのか、全く分からない。


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