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Ammo→Re!!のようです

468名も無きAAのようです:2016/10/03(月) 21:34:01 ID:slfccTV.0
耳鳴りが周囲の音の全てを消し、平衡感覚を狂わせる。
徐々に音が戻ってきて最初に聞こえたのは、悲鳴だった。
だが悲鳴などどうでもよかった。
まずは目の前にいるブーンの息が聞こえるかどうか、それが重要だったが、彼は睫毛の数が数えられるほどの近距離から不安げにヒートを見上げていた。

自分の四肢が残っている事を確認するよりも先に、ヒートはブーンの安否を気遣った。

ノハ;゚⊿゚)「……大丈夫か!」

(∪;´ω`)「だ、大丈夫ですお……」

コンテナが爆発の威力を全て受け止め、ブーンには擦り傷すらなかった。

ζ(゚-゚ ζ「すぐにここから退くわよ」

服に付いた瓦礫を払落し、デレシアが二人に手を貸して立たせた。
その顔からは余裕が窺えないが、立ち振る舞いは冷静そのものだった。
爆破されたことに対しての怒りを完全にコントロール下に置き、状況を把握して的確な行動をとろうとしている。
今のヒートは、少なくとも彼女よりも冷静に動ける自信がなかった。

早朝の人が少ない時間帯という事もあり、三人は誰かに止められることなくディのところに向う事が出来た。
だが。

ノハ;゚⊿゚)「何で……」

ヒートは徐々に冷静さを失いつつあった。
心に渦巻く思いは、困惑。
終わらせたはずの悪夢の再来、再現に彼女が戸惑うのも無理はなかった。
先ほど巻き込まれた爆発の一連の動きは、かつて彼女が経験したものとほぼ同じだったのだから。

――“レオン”が生まれることになった、あの事件と。

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ヒートの様子がおかしいことに、デレシアは気付いていた。
ディに乗って現場から離れた場所にあるレストランに到着し、三人は今後の動きについて考えなければならなかった。
だがヒートの意識は明らかに別の場所に向けられていた。

ζ(゚、゚*ζ「ヒート、何かあったの?」

気分転換のためのハーブティーを飲みながら、デレシアは向かいに座るヒートに声をかけた。
彼女の隣に座るブーンも、不安そうにヒートの顔を見上げている。


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