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Ammo→Re!!のようです

465名も無きAAのようです:2016/10/03(月) 21:29:04 ID:slfccTV.0
ζ(゚ー゚*ζ「そうね、私もそうしようかしら。
      コーヒーをブラックでお願い。
      後、今朝の朝刊が欲しいわ」

三人の注文が確定し、ヒートが手を挙げて店員を呼ぶ。
髪を後ろで結った女の給仕が静かに近づいてきた。

ノパ⊿゚)「ホットサンドセットを三つ。
    飲み物はコーヒーのブラックを二つと、甘めのロイヤルミルクティーを一つ頼む。
    後は今朝の朝刊を頼む」

定員はそれを素早く書き留め、一礼してその場を去った。
空の色が変わり始め、徐々に人の動きが活発になってきた。
コーヒーを待つ間に給仕が今朝の新聞をデレシアに手渡し、デレシアは紙面に素早く目を走らせ、すぐに畳んだ。

ζ(゚ー゚*ζ「ブーンちゃんはヒートの事大好きなのね」

(∪´ω`)「だいすきですお!」

ノパー゚)「こりゃ嬉しいことを言ってくれるね。
    あたしも大好きだよ、ブーン」

(∪*´ω`)「おー」

ブーンの境遇を考えれば、ヒートは彼の成長の速さに驚きを覚えていた。
トラウマと人間不信に陥ってもおかしくない環境で生きてきて、一カ月も経たずに人を信じられるようになっている。
その順応性と成長速度は、彼の持つ長所の一つに違いない。
肩を抱いて胸元に寄せ、ヒートはブーンの頭を撫でた。

注文した商品はすぐに届いた。
早朝という事もあり客の入りもまだ少なかったが、急な客の増加に対応するのと同時に冷蔵庫内にある食材――痛みやすい物――を一気に消費するために作り置きがされているのだと分かった。
ホットサンドを重ねて保管していた証に、重なったパンの片面が湿っている。
幸いだったのは、まだ温かさが残っていることで、斜めに両断された断面からは蕩けたチーズが顔を出している。

薄いハムが幾重にも重ねられ、レタスとの間にはマヨネーズが塗られていた。
非常にシンプルなホットサンドは、一つを半分に切り分けた物が紙皿に乗っていた。
量が少ない分、小さなチョコクロワッサンが添えられている。
陶器のカップに注がれた飲み物からは湯気が立ち、香ばしい香りは挽きたてなのだと分かった。

ζ(゚ー゚*ζ「それじゃ」

ノパー゚)「いただきます」

(∪´ω`)「いただきます」

温いホットサンドに齧り付き、もぐもぐと咀嚼する。
レタスはサラダで食べても美味いが、こうして火を通してもその美味さは損なわれない。
この絶妙な歯応えがたまらないのだ。
ブーンは大きな口を開けて早くも二口目に取り掛かっていた。


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