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Ammo→Re!!のようです

442名も無きAAのようです:2016/08/30(火) 21:10:07 ID:t6mV4x2M0
ζ(゚、゚*ζ「……あぁ、やっぱり。
      さっきのセダンに乗ってたの、ライダル・ヅーだったのね」

ノハ;゚⊿゚)「……あの、ライダル・ヅーか?」

ジュスティア市長の秘書である彼女の事を、ヒートは聞いたことがある。
幾度も死刑判決を言い渡し、死神とさえ呼ばれる彼女は、ジュスティアの体現者の一人だ。
一度掴まり、彼女が事件を担当した時には死を覚悟しなければならないと言われるほどの冷酷さ。
その女性がこの島にいるのは、ジュスティアがよほど事態を深刻に見ているからに他ならない。

ζ(゚ー゚*ζ「ま、イージー・ライダーだから大丈夫よ。
      顔を向けないように気を付けてね」

ノハ;゚⊿゚)「何がどう大丈夫なのか分からないんだが……」

鬼火の様な光が接近してくるのを見て、ヒートはそれが人型である事に気づき、驚愕した。
コンセプト・シリーズの棺桶だ。
高速で走るディに追いつけるほどの速度で迫るそれに、ヒートは銃を向けようとしたが、諦めた。
この弾丸では、装甲を破ることは出来ない。

(::[ ◎])『そこのバイク、止まりなさい!』

バイクを転倒させられたら、こちらは間違いなく死ぬ。
追いつかせるわけにもいかないため、ヒートは背負っている棺桶を使おうか逡巡した。
だがそれは必要なかった。

ζ(^ー^*ζ「ディの方が優秀ってことよ」

その言葉の意味を理解したのは、デレシアが突如として進路を山中に向けた時だった。
未知の変化を察知したディはオフロードタイプに切り替わり、悪路をものともせずに走るが、後ろにいた棺桶は車道からついて来ようとしなかった。
否、ついてこれないのだ。
急斜面と悪路を前に恐れをなして、その足を止めたのだ。

ζ(゚ー゚*ζ「舗装路でしかあの速さを発揮できないのよ、あの棺桶は」

その一言は、ヒートの中にある疑問を更に増長させた。
強化外骨格は非常に多くの種類があるが、コンセプト・シリーズの棺桶はそれ一種類しか存在しない。
量産機ではないのだ。
だから、その名前と能力を一致させるためには古い文献――イルトリアに保管されているとされる書物―――か、実際に戦闘をしなければならない。

デレシアは先ほどの棺桶の名前だけでなく、弱点まで知っていた。
果たして、彼女はこの世界の何を知っているというのだろうか。
いや、逆だ。


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