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Ammo→Re!!のようです

438名も無きAAのようです:2016/08/30(火) 21:02:57 ID:t6mV4x2M0
ζ(゚ー゚*ζ「あら、偉いじゃない!」

(∪´ω`)「お?」

ζ(゚ー゚*ζ「パンでお皿を拭うの、偉いわ」

(∪´ω`)「えっと…… ししょーが、こうしたほうがいいって……」

ブーンにとっての師匠とは、ロウガ・ウォルフスキンの事である。
イルトリアの軍人であり、前市長の護衛。
狼の耳と尾を持つ耳付きの彼女の実力はヒートをも凌駕し、棺桶を使っての戦闘でも引けを取らない事だろう。
“レオン”の能力が如何に優れていても、使い手の経験値が低ければ意味がない。

ロウガの経験値は、殺し屋として生きてきたヒートを遥かに凌ぐ。
彼女は生粋の戦闘家。
キャリアが違う。
オアシズで訓練がてら手合わせをしてヒートが負けたのは、必然としか言えない。

それでも、ヒートはまだ強くなるだけの余地がある。
ロマネスク・O・スモークジャンパーとロウガの意見と同じように、彼女のこれからに期待できる。
食事を終えた三人はそれぞれの食器を持って炊事場に向かい、それを丹念に洗った。
洗い終えた食器を持ってテントに戻る途中、デレシアは二人に提案をした。

ζ(゚ー゚*ζ「この後、せっかくだからテントでゆっくりと寝ましょうか」

ノハ;゚⊿゚)「……マジか?」

ζ(゚ー゚*ζ「休める時に休むものよ、人間はね」

確かに、この非常時に眠るのは敵に無防備な姿を晒すことになりかねない。
だが、休まないのも相手の思惑にはまることになる。
休息を怠った人間が普段では決してはまることのない罠にはまり、取り返しのつかない事態に発展するのは珍しい話ではない。
デレシアは休息の重要性を理解していた。

相手がこちらの力量、反応を調べる段階にあるのだとすれば、本命を投入してくることは考えられない。
使うとしたら、雑兵だ。
雑兵で計測を終えた後、本命として手元に置いているシュールとデミタスを動かすだろう。
ならば今は休む時だ。

この島で動くには、ジュスティアとティンバーランドの二つの勢力の目を掻い潜らなければならない。
一人ならば造作もないが、二人も同行者がいれば、そう容易に事は運べない。
だからこそ、休むのだ。
休息し、これからに備える。

それが最も理想的なこちらの対抗策だ。
攻め入る者と、それを受ける者。
有利に働くのは数で勝る方だ。
相手の戦力が読めない以上デレシアにとっての立場は後者、つまり、攻撃を受ける側という事になる。


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