[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
Ammo→Re!!のようです
435
:
名も無きAAのようです
:2016/08/30(火) 20:56:48 ID:t6mV4x2M0
身振りでこれからカーテンを開くが、そのタイミングで部屋の明かりを消すように伝える。
ヒートはそれを理解し、デレシアが動くのを待った。
デレシアの見立てではグレート・ベルに狙撃手が一人いるが、大した脅威にはならない。
こちらが窓から飛び出しでもしない限り、角度と言う最大の問題がある。
高所から遠距離を狙う狙撃手は、その性質上、足元が死角となってしまう。
今回デレシアが鐘の音を我慢してでもこの宿を選んだのは、狙撃の目を摘むためでもあった。
本気でこちらを殺そうと思っているのならば、狙撃手だけでなく、別の部隊も来ているだろう。
しかし、グレート・ベルに狙撃手がいるというのも、別働隊も全てはデレシアの推測にすぎない。
そこで、狙撃手に一発撃たせることで、その位置と存在を確かめようと誘うことにした。
デレシアは窓の前に立ち、カーテンに手をかける。
合図をして、一気にカーテンを引いた。
部屋の電気が消え、デレシアがその身を軽やかに翻した瞬間、窓ガラスが割れた。
だが銃声は鐘の音のせいで一切聞こえず、床に開いた小さな穴だけが銃撃が確かにあった事を物語っている。
角度を見て取っていたデレシアは、それが間違いなくグレート・ベルから放たれた物だと察した。
となると、当初の予定ではやはり狙撃によってデレシア達を亡き者にしようとしていたのだろう。
この宿にデレシア達がやって来た時点で計画は破たんしたと判断するべきだろうが、おそらく、別の目的もあって火事を起こしたのだろう。
ならば別の人間達がデレシア達を追うべく配置されているはずだ。
手を空けるため、二人にヘルメットを被るよう指示をする。
これで多少の音は防げる。
また、顔も隠せるため、万一の襲撃者がいたとしても時間を稼げるだろう。
デレシアは左手でデザートイーグルを抜き、それを構えて部屋の扉を蹴り破った。
蝶番ごと吹き飛んだ扉は向かいの壁にぶつかって砕け、細かな木片が散った。
鐘が鳴るたび、床板も床に散った木片も振動していた。
デレシアが先行し、その後にブーン、そしてヒートが続く。
彼女の手にはすでに銃が握られていた。
難なく一階まで降りて来たデレシアは、胸のどこかにあった違和感の正体に気付いた。
これはテストなのだ。
デレシア達がどう動くのか、どのような人間なのかをシュール・ディンケラッカーとデミタス・エドワードグリーンに見せるための試験。
出方を窺うためのから騒ぎなのだ。
本気ならば、部屋の前にクレイモアを仕掛けたり、建物を爆破したりすればいい。
成程。
前回の反省を生かすという点で言えば、相手も少しは成長したようだ。
デレシアは駐車場に向かい、ディに跨る。
視線が、夜空をオレンジ色に染め上げる方角に向けられた。
間違いなく、エラルテ記念病院の方角だった。
そこはトラギコが入院しているはずの病院で、そこが燃やされている可能性は高かった。
ζ(゚、゚*ζ「……」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板