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Ammo→Re!!のようです
431
:
名も無きAAのようです
:2016/08/30(火) 20:50:18 ID:t6mV4x2M0
そう言って、デレシアは二人を乗せてグレート・ベルの傍らにある宿を目指してディを走らせた。
石畳の道を通り、グレート・ベルの姿が大きくなってくる。
やがてある建物の看板を見つけたデレシアは速度を落とし、他の二人に声をかけた。
ζ(゚ー゚*ζ「……あそこにしましょう」
それは古びた石造りの三階建ての建物で、看板が無ければ民宿とは分からない。
申し訳なさ程度の看板も木で作られ、遥か昔にその塗装がはげ落ち、朽ちたものだ。
営業しているのかどうかも危うい。
トタンの屋根が付いた駐車場にディを停めて、木製の扉を前にした。
ノハ;゚⊿゚)「えらく味のある宿だな、おい」
ζ(゚ー゚*ζ「ここは基本的に無人だからね」
ノパ⊿゚)「無人の宿?」
ζ(゚ー゚*ζ「ずーっと昔にあったシステムなんだけどね。
最低限の人間だけでやりくりするために、掃除担当の人間ぐらいしかいないのよ」
ノパ⊿゚)「それでやってけるのか?」
無人宿泊施設。
その仕組みが確立されたのは遥か昔で、費用をかけずに観光客を大勢招き入れるために生み出されたのが始まりだ。
ここでは無人のフロントで部屋の鍵を販売機で購入すれば、誰でも部屋を使うことが出来る。
料理は一切なく、ただの宿泊施設としての機能を備えたそれは、効率を徹底して求めた末に辿り着いた一つの到達点。
扉を押し開くと、そこには販売機だけが佇むだけで、人の気配はまるでない。
埃っぽい建物の床は木で作られ、歩くたびに軋む音がした。
ブーンの体重でも床は軋んだが、それは警報にもなる事を意味している。
滞在日数に応じた銅貨を販売機に入れ、空き部屋の鍵を手に入れる。
デレシアは鍵を持って三階まで上がり、殺風景な部屋に入るとすぐにカーテンを閉めた。
ヒートは部屋の鍵とチェーンをかけた。
ζ(゚ー゚*ζ「さて、今の状態について確認しましょう」
ノパ⊿゚)「スーパーからここに来るまでに一人、つけてたな」
ブーンをベッドの上に乗せて、ヒートは言った。
デレシアもヒートと同じ意見だったが、別の点で言えば、その数字は異なる。
ζ(゚ー゚*ζ「尾行は一人、でも、観察者は複数いたわ」
ノパ⊿゚)「っていうと?」
ζ(゚ー゚*ζ「一人はグレート・ベルの上から。
もう一人は建物の上から見ていたわ」
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