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Ammo→Re!!のようです
427
:
名も無きAAのようです
:2016/08/30(火) 20:45:20 ID:t6mV4x2M0
そして二人の勝敗を決したのは、年季の差だった。
ヒートは戦いながら、いくつもの道を用意していた。
それに対してブーンは、ヒートの攻める姿勢を学んだがために、その道に気付けなかった。
デレシアの搦め手を用いても、ヒートは一方的に攻め続け、ブーンの策略を打破した。
彼はまだ、策略を策略として使いこなせていない。
だがそれは経験の問題だ。
この紙上で行ったゲームで分かったのは、ブーンにはもっと多くの経験を積ませる必要があり、それが彼の力になる事だ。
吸収した物を理解し、それを応用できれば、間違いなく今以上の速度で成長できるはずだ。
全ての勝負で負けたが、ブーンは満足そうだった。
(∪*´ω`)「おー、ありがとうございました……」
敗北を引きずるのではなく、そこから学ぶ姿勢がブーンにはある。
それがある限り、彼は全ての事象から学び続ける事だろう。
すっかり時間も過ぎ、昼時となったのを機に、三人は昼食を摂ることにした。
メニューを開き、デレシアはピザを、ヒートとブーンはローストビーフサンド、そしてアイスカフェオレを三つ注文した。
注文した品は驚くような速さで提供された。
回転率を重視する店ではよくあるように、この店でも冷凍食品を解凍し、淡々と盛り付けて調理するだけの料理が出される。
それで栄養価が下がるという者もいるが、そのような些細な問題を気にしていたら、この世の中で生きることは出来ない。
ζ(゚ー゚*ζ
ノパー゚) 『いただきます』
(∪*´ω`)
三人は声をそろえてそう言ってから、目の前の食事を食べ始めた。
デレシアの注文したピザはトマトソースの上にモッツアレラチーズ、そしてバジルの葉を乗せただけのものだった。
しかし、デレシアは複雑さが料理の上手さに直結しない事を知っていた。
このピザはある意味で完成系の一つであり、これ以上余計な物を乗せる必要もないのだ。
八分の一に切り分けられた内の一切れを食べ、期待を一切裏切らない味に、満足そうに笑みをこぼした。
モッツアレラチーズとトマトの組み合わせが至高の一つに数え上げられるように、それの添え物として最適なのはバジルだ。
甘みの中に溢れ出る旨みを堪能し、瞬く間に一切れが胃袋に消えた。
(∪´ω`)「んあー」
つ□⊂
ブーンは、その口には大きすぎるローストビーフサンドに齧り付いているところだった。
見るところ、三枚の白いパンに挟まっているのはクレソンとローストビーフ、それとサニーレタスの様だ。
一口食べる度、レタスが千切れる子気味の良い音が鳴る。
頬張り、咀嚼し、飲み下す。
その一連の動作が年相応の子供らしくあり、デレシアは食事を忘れてその姿を見ていた。
向かいのヒートもまた、ブーンと同じようにして齧り付いている。
それが彼女の配慮なのだと、デレシアは気付いていた。
ブーンには食事のマナーを教えるよりも、食事を楽しい物だと認識させなければならない。
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