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Ammo→Re!!のようです
423
:
名も無きAAのようです
:2016/08/30(火) 20:38:34 ID:t6mV4x2M0
昔ながらの姿を保ったままの市街地には多くの飲食店がある。
地元の魚を使った店などが観光客には人気だが、デレシアはそういった店を今回選ばなかった。
彼女が探したのは世界各地に店を構えるレストランだった。
そういった系列店は内外の人間の区別を付けないし、何より、過干渉ではない。
マニュアル通りに対応する人間はある意味で貴重だ。
マニュアル外の行動をする人間は緊急時には敵にさえなり得る。
特に、今は非常時。
デレシア達を追う人間の中には身分を偽ることに長けている者が数名おり、民間人に扮して彼女達を襲ってこないとも限らない。
むしろ、それが相手の狙いだろう。
この島に逃げ込んだ脱獄犯がデレシア達を襲うには、この混乱に乗じるのが定石。
人目に付く場所は彼らにとって絶好の狩場となる。
彼らがそこに現れると分かれば、デレシアも対応がしやすくなる。
こうして選ばれたのは、全国に店舗を構える大型のファミリーレストランだった。
駐車場にはほとんど車がなかった。
バイクを降り、三人は店の中に入っていった。
案内されるまでもなく、空いた席に進んでいく。
選んだのは、非常口に最も近く、窓から離れ、尚且つ店全体を見渡すことの出来る奥の席だ。
万が一強盗に扮した人間が店に押し入って来ても、余裕を持った対処が出来る。
銃だけでなく、ヒートは強化外骨格という頼もしい兵器を持ち歩いている。
小型・軽量の部類になるAクラスの棺桶を納める運搬用コンテナは、見方によっては楽器ケースに見えないこともない。
ローブで覆い、その全貌を見えないようにして壁際に立てかけているヒートは、流石に手馴れているようだ。
一般人の前でコンテナを見せびらかすことの危険性と、それを携帯しないことによる危険性の両方を理解している。
棺桶には棺桶を持ち出すのが最も理に適った行動だ。
ヒートの持つ“レオン”は強化外骨格との戦闘にのみ特化したもので、それさえあれば、ほぼ全ての強化外骨格との戦闘を制することが出来る。
それを傍らに置き、ヒートは濡れた手拭きで両手を拭いながら、ラミネート加工されたメニューを眺めている。
通路側に座るデレシアの隣ではブーンがヒートの真似をして手を拭い、コップの水を飲んだ。
ノパ⊿゚)「何食うよ?」
腕時計で時間を確認し、ヒートは今の時間が昼食には少し早いことを暗に指摘した。
ζ(゚ー゚*ζ「お茶でも飲みましょうか。
ご飯はその後でも頼めるわ」
ノパ⊿゚)「そうだな。
なら、あたしはハーブディーでももらおうか」
デレシアもメニューを開き、リンゴジュースとアイスティーを注文した。
運ばれてきた物を手にしたとき、デレシアは店に一人の顔見知りが入ってくるのをガラスのコップに反射した像で見咎めた。
最後に会ったのは何年前だったか、よく思い出せないが、その顔はよく覚えている。
特徴的な太い眉毛の下に垂れた鳶色の瞳、白髪交じりの茶髪は手入れがされておらず、まるで鳥の巣だ。
初めて会った時から大分老けこんでいるが、放つ雰囲気は熟成され、そこに刺々しさも付加されている。
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