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Ammo→Re!!のようです

419名も無きAAのようです:2016/08/30(火) 20:33:44 ID:t6mV4x2M0
ζ(゚ー゚*ζ「そう。風流。
      冬の満月を背に飛ぶ渡り鳥、朝焼けを背にする桜の木、水平線の向こうに浮かぶ入道雲、黄昏時の銀杏並木。
      いいな、と思ったものが風流なのよ」

ブーンにはまだ少し早い言葉だったが、覚えておいても損はないだろう。

ノパ⊿゚)「しっかし、この温泉を他の人間が知らないってのは不思議な話だな。
    噂にもならないのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「デイジー紛争で出来たばかりの温泉だし、狼も多いからね。
       誰もこっちの方まで来ないし、調べないのよ」

ヒートがぎょっとした表情でデレシアを見た。

ノハ;゚⊿゚)「……おい、狼って言ったのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「そうよ、狼。
      何か問題でもあるの?」

ノハ;゚⊿゚)「いや、問題も何も、大丈夫なのか?」

ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫よ。 ここの狼は人に慣れていないから」

人に慣れた獣は厄介だ。
人を恐れず、人を危険な生き物と認識しないで攻撃してくる。
しかし、野生に生きる生き物であれば相手の力が分からないのに攻撃をすることはない。
じっくりと出方を窺い、必要最小限の動きで相手の戦力を分析し、それから判断を下す。

狼は群れを成す生き物で、その群れの統率者が優れた判断力を持っていれば、決してデレシア達には手出しをしない。

ζ(゚ー゚*ζ「狼が来たら、私が追い払ってあげるから」

獣が相手であれば、双方の力量の差を理解して無意味な争いを回避するだろう。
目の前にある木の隙間から、潮風が吹きつけてくる。
葉擦れの音に混じって潮騒の音も聞こえてくる。
平穏そのものの光景に、三人は静かにその身を委ねた。

鳥の鳴き声。
虫の声。
静かな風の音。
言葉は、もう必要なかった。

(∪*´ω`)

ノハ*´⊿`)

ζ(´、`*ζ


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