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413昨日したらばが動かなくてorz:2016/08/30(火) 20:25:20 ID:t6mV4x2M0
出てきた名前は、非常にシンプルだった。
それ故に呼びやすく、ブーンなりに考えたものだとよく分かる名前だった。

ζ(゚ー゚*ζ「いい名前ね。
      じゃあ、この子は今日からディちゃんね」

ノパー゚)「あぁ、呼びやすくていい名前だ」

(∪*´ω`)「ディ……!」

心なしかエンジン音が嬉しそうに高く響いた気がしたが、デレシアは何も言わなかった。
ほどなくして三人と一台はキャンプ場に到着した。
開けた場所には背の低い草原が広がり、小さな炊事小屋が一つと少し離れた場所に仮設トイレがあるだけの、非常にシンプルなキャンプ場だった。
利用者は少なく、設営されているテントは五張りだけ。

ディでテントサイトに乗り込み、他所のテントから離れた場所に停めた。
エンジンを切り、ヒート、デレシア、そして最後にブーンが下りた。
キーを抜いたデレシアがタンクを撫で、ディに労いの言葉を小さくかける。

ζ(゚ー゚*ζ「お疲れ様、ディ」

それを見ていたブーンも、真似をしてタンクを撫でた。

(∪´ω`)「おつかれさま……」

ノパー゚)「いやしかし、ほんといいバイクだな」

ヒートも同じように、ディのシートを撫でる。
三人はヘルメットを外し、それをシートの上に乗せた。
デレシアは手櫛でブーンの髪の乱れを直し、ニット帽を被せた。

ζ(゚ー゚*ζ「さ、テントを張りましょう」

パニアからテントと野営道具一式を取り出し、準備に取り掛かる。
四人用のドームテントはヒートとデレシアが広げ、ブーンは折りたたみ椅子を開いてディの傍に置いた。
他に自分が何をすればいいのかデレシア達に訊こうとした時、ブーンは足を止めてディを見た。

(∪´ω`)「……」

「……」

エンジンを切ったバイクが話すはずもなく、当然、何らかの反応を示すこともない。
だがブーンは、ディのエンジンから何かが聞こえているかのように、そこに視線を注いでいた。

(∪´ω`)「……お」

無意識の内に、ブーンの手がタンクに伸ばされる。
蒼い光沢を放つ金属製のタンクは滑らかな触り心地で、生物とは明らかに異なる質感をしていた。
明らかに無機物。
しかし、ブーンが注ぐ視線は無機物に対してではなく、生物に対して向けられるものだった。


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