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Ammo→Re!!のようです

404名も無きAAのようです:2016/08/29(月) 21:36:35 ID:7ME1XqpU0
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貴方が走る道。
貴方と走る道。
貴方と過ごした全ての時間を、覚えている。

                   I d e a l
――こ れ が 、 バ イ ク の “ 理 想 形 ”


                                 ――“アイディール”のキャッチコピー

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橋の上は風が強く、東から西に抜ける横殴りの風が吹いていた。
長い橋は小さな波止場から島に続く唯一の道で、そこを走るのはたった一台のバイクだった。
蒼いハーフカウルを纏うそのバイクは、車高がやや高めで、ちょっとした悪路でも問題なく走れる姿をしていた。
楯のように備え付けられたウィンドスクリーンは、搭乗者の上半身を風から守るために、高く設計されている。

三つのライツを眼のように光らせ、風に押し流されることなくゆったりとし走る姿は、架空の獣の様でさえある。
アイディールと呼ばれるそのバイクを運転するのは、癖の強く豪奢な金髪を持つ碧眼の女性だった。
空を閉じ込めた様な美しい瞳は、まっすぐ正面に向けられている。
そこにあるのは豊かな自然の象徴である山であり、白い鐘楼が聳え立つ“鐘の音街”、ティンカーベル。

ζ(゚ー゚*ζ

どこか愁い影が見え隠れする笑みを浮かべ、バイクを駆る女性の名前はデレシア。
二十代の若々しく、そして整った顔立ちとは裏腹に彼女のカーキ色のローブの下には大型自動拳銃と水平二連式ショットガンがそれぞれ二挺隠されていた。
力が全てを変え得る現代に於いて、銃は老若男女、身体的な障害を除けば全ての力を拮抗させる最高の道具だ。
銃爪を引き絞る力と狙える力さえあれば、赤子でも人を殺せる。

デレシアの後ろには、もう一人、若い女性が座っていた。
こちらは赤い茶色の髪が外側に向けて跳ね、大きな瞳は深い青色をしている。
海原を連想させる青い瞳は、島ではなく、海の方に向けられていた。
ティンカーベルの澄んだ海は陽光を浴び、キラキラと輝いている。

こちらの女性も、デレシアと同じローブを身につけ、その下に銃を隠し持っていた。
彼女の銃は二挺の自動拳銃だが、デレシアのそれと比べて口径は小さく、連射速度と装弾数で勝っていた。
雑兵を相手にするのであれば、こちらの装備の方が理に適っているが、状況によってはデレシアの装備が力を発揮する時もある。
それは、赤毛の女性の背負うコンテナが答えだった。

軍用第三世代強化外骨格、通称、“棺桶”と呼ばれる兵器が関係していた。
棺桶は使用者を強化し、人間離れした力を与える軍事発明品の究極系だった。
堅牢な装甲と強力な武装で、対人は言うまでもなく、対戦車戦闘までも可能にする
デレシアの持つ自動拳銃と専用の弾であれば、大抵の装甲を撃ち抜き、使用者――棺桶持ち――を殺傷せしめる。

ノパ⊿゚)


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