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Ammo→Re!!のようです
394
:
名も無きAAのようです
:2016/08/07(日) 18:26:10 ID:eFiZr2lo0
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう、ロミス。
貴方が自分の行いを過ちだと思うのならば、その過ちを次に活かしてね。
貴方達ならオアシズをより良い街に出来るはずよ。
……じゃあ、私達は行くわね」
コンテナに積まれていた一台のバイク。
それは、全てのバイク乗りの羨望の的であり、理想の形。
車体の半分は蒼いカウルに包まれ、本来は後輪を挟む位置にあるはずの大口径二本出しのマフラーが後部座席の下に収まっており、前の乗り手が改造したのだと分かった。
フロントライトの下には鳥の嘴を彷彿とさせるカウルがあり、三つの鋭い形のライトが伝説に登場する猛禽類の目を彷彿とさせる。
ナックルガードは鉄芯が入っており、転倒したとしても破損することは間違ってもあり得ない。
エンジンガードとアンダーカウルには傷や錆もなく、大切に扱われてきたことを如実に物語っていた。
フルパニアを装備したバイクは埃一つ積もっておらず、つい先日まで乗り回されていたかのような生気があった。
柔らかいシートの上には一組のライディンググローブが用意されていた。
グローブを付けてからシートに跨り、デレシアはスイッチを操作し始めた。
エンジンの位置が地面から僅かに離れ、アドベンチャータイプの様な姿へと変わる。
これがアイディールの最大の特徴。
電子制御による車種の変更だ。
エンジンの位置を高くすることも、低くすることも、全て電子制御装置が行ってくれる。
更に、走行中にもその可変機能を使用することが出来るため、路面状況の変化に即応できるよう設計されていた。
セルフスターターとキックスターターを両方供えた実用性重視のアイディールは、あらゆる需要に応え、あらゆる供給をすると絶賛された車種だ。
ζ(゚ー゚*ζ「……いい子ね」
一言そっとそうつぶやき、デレシアはタンクを優しく撫でた。
セルスイッチを押すと、低く、そして静かなエンジンが始動した。
ギアをファーストに入れ、クラッチを軽く握りながらアクセルを回す。
コンテナからバイクを出したデレシアはギアをニュートラルに入れてから、ブーンを自分の前に乗せ、ヒートをその後ろに乗せた。
£°ゞ°)「ご要望通りのヘルメットです」
ζ(゚ー゚*ζ「ありがとう、ロミス」
デレシアとヒートはジェットヘルメットを、ブーンはゴーグルの付いたハーフヘルメットを用意させた。
ブーンだけヘルメットの種類が異なるのは、彼が人とは異なる耳を持ち、それを上手く隠せるのがハーフヘルメットだったからだ。
デレシアは目の前に座るブーンにヘルメットを被せ、ストラップを首の下で止めると彼の垂れた耳が丁度隠れた。
ヘルメットの感触を確かめるように、ブーンが両手でヘルメットを触る。
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