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Ammo→Re!!のようです

291名も無きAAのようです:2015/07/19(日) 19:37:08 ID:6KurIn5.0
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                       /       ヽ       原作【Ammo→Re!!のようです】
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               ‥…━━ August 11th AM 05:21 ━━…‥
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早朝、それも陽が昇ってからの新聞社は静かな物だ。
その頃には配達員が刷り上がった朝刊を配達するために原動機付自転車を使って島中に散らばり、社には事務員と支社長ぐらいしか残らない。
しかし、その日は少し事情が異なった。
まず、朝刊は刷り上がるどころか原稿すらなく、印刷機は稼働を停止していた。

そして事務員はおらず、代わりに彼女の席には赤黒い血が染みついていた。
配達員のほぼ全員も同様に命の一部を床の染みに変え、その体は島の遺体安置所で火葬の時を待っている。
人気のないモーニング・スター新聞社ティンカーベル支社には、一人だけ社員が残っていた。
眼鏡をかけた浅黒い肌の若い男は、社で保管されている大型の望遠レンズを手に入れ、少し早目の朝食を一人で摂っていた。

文字通り大したものではないが、山と積まれた缶コーヒーとチョコレート味のブロック型栄養補助食品の量は尋常ではなかった。
味も種類も滅茶苦茶だが、共通していることは、それらの所有者はこの世にいないという事である。
殺された同僚たちの非常食の在処を知っていた男は、それらを全て自らの机の上に並べ、吐きそうになりながらも全て平らげた。
一種のまじないであり、自分自身に言い聞かせるための儀式だった。

彼らの食事を体内に取り込むという行為は、彼自身に失敗を許させない覚悟を与えた。
アサピー・ポストマンは膨れ上がった腹を撫でつつ、カメラのレンズを交換した。
望遠レンズの重量は三キロもあり、本体よりも遥かに重い。
両手で構えなければレンズが重さで傾き、逆にレンズを持てば本体が安定するほどである。


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