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Ammo→Re!!のようです

243名も無きAAのようです:2015/06/27(土) 21:04:27 ID:m/DZJGrM0
セダンは何者かに襲われ、逃げ、崖下に転落し、更に大口径の銃弾によって駄目押しをされた。
ますます運転手がトラギコである可能性が濃厚になった。
一度、ライトを足元に向けるが、コケと落ち葉以外手がかりとなりそうなものは何も残されていない。
薬莢の不気味な輝きがないことから、追撃者はここに降りてこなかったのだろうと考えられた。

襲われた人間がトラギコであると決定づける証拠は依然として見当たらない。
仮にこのセダンのドライバーがトラギコだったとしたら杖がどこかにあるはずだが、それらしき物はない。
車内に死体や目立つ血痕がないという事は、運転手は車外にその体を出すことに成功したという事。
つまり、地面に杖を突いた窪みを見つけることが出来れば、運転手がトラギコであり、無事に生き延びたという証拠になる。

ライトを木の枝に括り付け、地面を高い位置からまんべんなく照らす。
視線だけでなく体全体を地面に近づけ、不自然に抉れた場所がないかを探る。
脚を引き摺った跡でも構わないのだが、事故を起こしてから時間が経っていることもあって何も見当たらない。
一度視線を上げ、周囲に目を向ける。

すると、車を押しつぶす木も銃弾によって倒されたことが分かった。
乱暴にちぎられた断面にレンズを向け、シャッターを切る。
今度は車内に何かめぼしい物はないかを探すことにした。
サンバイザーの裏やグローブボックスの中を探すと、車検の書類が出てきた。

持ち主はイーディン・S・ジョーンズとある。
聞き覚えのある名前だった。
写真を一枚撮り、そして思い出す。
超が付いても余りある有名な考古学者だ。

歴史的な発掘をいくつも手掛け、特に強化外骨格の研究には多くの貢献をしている人物として教科書にも名を載せる人物である。
彼が研究に携わってから世の中に復元された太古の技術や道具は数知れず、彼抜きには現代の科学は語れないとまで言わしめる存在。
若い頃は何故か鞭を持って遺跡の発掘を行い、特徴とも言えるカウボーイハットを被った姿はしばしば教科書に載っている。
取り分け、ダット(※注釈:Digital Archive Transactor)の研究成果は高く評価され、多くの知識を世に広めることに貢献した。


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