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Ammo→Re!!のようです
234
:
名も無きAAのようです
:2015/06/27(土) 20:14:10 ID:m/DZJGrM0
これは非常に効率が良く、また、双方にとって利益になることから今では陸地繋がりの町同士でも積極的に行われている。
ティンカーベルの完全封鎖という状況にありながらも、この部分については死角だった。
片道切符のコンテナに人が入り込み、こうして島に舞い戻るなど想定の範囲外だったのだろう。
内心でオアシズの市長であるリッチー・マニーに改めて感謝し、夜光液の淡い光を発する時計に目を向ける。
時針が示す時刻は夜の九時十七分前。
時間としてはまだまだ余裕がありそうだが、油断は一切できない。
これから先何にどれだけ時間を使うか分からない。
到着するまでは静かに待機し、体力を温存しておくのが一番だ。
やがて、舗装路を走るノイズ音じみた音に変化が生まれ始めた。
少しずつ砂利を踏みしめる音が増え、遂には砂利の音と入れ替わり、体が小刻みに振動する事となった。
徐々に体が傾き、転がり落ちそうになるのを両手両足で耐える。
砂利道の斜面を下り、コンテナを運送するトラックが停車した。
停車してから数分の時間が経過したことから、予定通りの場所に到着したのだと推測した。
(-@∀@)「……おっ、と」
直後に感じ取った浮遊感から、クレーンで吊り上げられるのが分かる。
そして平らな金属の上にコンテナが積まれ、タイヤが土を踏みつける音が遠ざかって行った。
時計に目を向けると、午後九時十四分前を示している。
アサピーは静かに立ち上がり、胸にさしていたペンライトを点けて出口を目指す。
内側から開けられるよう細工のされた扉を慎重に少しだけ押し開き、ライトを消す。
人が近くにいないことを確認し、金属の軋む音を最小限に抑えつつ扉を完全に開いた。
外の世界に満ちる夜の光は淡く、日中の強い日差しよりも柔らかく物の輪郭を照らし出す。
影絵のような幻想的な世界を目の当たりにし、アサピーは一瞬だけその景色に目を奪われた。
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