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Ammo→Re!!のようです

221名も無きAAのようです:2015/05/10(日) 21:48:53 ID:EB3u4DHo0
いかなる手段でここに運び込まれ、そして隠されているのは訊けなさそうだと判断したアサピーは素直にうなずいた。
部屋から出て行ったマニーの背を見送り、アサピーは布団から出てクローゼットに向かった。
アイロンのかかったシャツとジーンズを借り、身なりを整える。
皮のジャケットを羽織り、そのサイズを確かめる。

若干大きめだが、防弾着を下に着こむことを考えれば丁度いい。
手に入れた全ての情報を伝える相手はトラギコだが、今度は彼の情報を集めなければならない。
彼に追いつくのは至難の業だろうが、それでもやらなければならない。
まずは目撃情報だ。

恐ろしいほど目立つ外見をしており、使っていたのは新聞社の原動機付自転車だ。
足取りを追うのは不可能ではない。
むしろ、これが本業だ。
真実を探して組み立て、形と成せばトラギコの居場所にたどり着ける。

用意された食事を平らげ、ホルスターに入った拳銃を腰に下げた。
銃を使うつもりはなかった。
だが、トラギコに渡せば情報同様に上手に使いこなしてくれるはずだ。
代わりに首から提げたのはケースに収められた上等なカメラだ。

ニッコール社製のカメラで、小型だが頑丈な作りをしたモデルだった。
間違いなくマニーなりの配慮だ。
これから先に待ち受ける困難を考えれば、防弾使用のカメラでもなければ心もとない。
それでも、何も無いよりかはいい。

予備のフィルムは五つあり、それら全てはカメラケースに収納されていた。
ケース自体も丈夫な素材で作られており、軽くて使い勝手がいい。
上手くすれば刃物程度は防げるのかもしれない。
間もなく、アサピーは廃棄物の詰まったコンテナと共にティンカーベルの収集所に送り届けられた。


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