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Ammo→Re!!のようです
215
:
名も無きAAのようです
:2015/05/10(日) 21:26:01 ID:EB3u4DHo0
全く予想していなかった答えに、アサピーは言葉を失いかけた。
¥・∀・¥「切り取られた真実を記事にして、それが世にもたらす不利益を考えていないからです。
あなた方がいう所の真実、つまり情報とは断片的な物。
ナイフの危険性だけを取り上げ、その使い方と利便性を知らせないのと同じですよ。
不完全な情報を与えて神を気取る人に協力はするつもりがありません」
世界最大の豪華客船の市長の口から出てきたのは、幾度となく聞いてきた言葉だった。
情報がもたらす弊害。
それを知らないマスコミ関係者は一人もいない。
故に、アサピーは決まりきった言葉で返すことにする。
(;-@∀@)「ですが、人々には情報を知る権利があります。
我々はその手助けをしているだけで――」
言葉を遮るようにして、だが威圧的ではない声色でマニーはその決まりきった言葉を一蹴した。
¥・∀・¥「知る権利ではなく、知りたい人間が知り、そうでない人間は知らないままでいる権利ですよ。
無理やり押し付ける事を手助けとは言いません。
餌を待つ豚ならいざ知らず、人間ならば自力で調べるという事が出来ます。
どうしても情報を与えたいのなら、求める人間にだけ与えるべきではありませんか?
両親が死んだことさえ理解できない子供に伝えるのが、果たして正義なのでしょうか?
両親の死体を前にした子供に対してその心境を訊き、それを記事にするのが果たして子供のためになるのでしょうか?
知ることが必ずしも人にとって幸せとは限らないのですよ」
静かに、そして一言ずつ確かに言い聞かせるようにしてマニーはその口から力のある言葉を連ねた。
反論の余地は、なかった。
新聞記者として、そしてそれを志してからの人生でこれほどまでに短い言葉で黙らされたのは初めてだ。
恫喝に対しての耐性はあったが、こちらが掲げる権利の間違いを指摘する権利に対しては何一つとして言葉は用意されていない。
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