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Ammo→Re!!のようです
21
:
名も無きAAのようです
:2015/02/08(日) 20:44:44 ID:F94asbco0
ヅーは徐々にアクセルを深く踏み、一気に加速させた。
強風が車内に吹き込み、あらゆる匂いを吹き飛ばし、一新させる。
急カーブに差し掛かるとすかさずクラッチとブレーキを踏んで速度を落とし、ギアを落とす。
カーブを曲がり切ってから、再びギアと速度を上げた。
普段はルールに従っているが、速度制限がなければヅーは運転している車の限界速度まで走らせたいと考えていた。
限界まで速度を上げることで感じられる高揚感とスリルは、何物にも代えがたい。
勿論、日常生活でそれを満たそうなどとは考えていない。
ルールは必ず守らなければならないからだ。
これはあくまでも、仕事の一環として楽しむだけだ。
崖沿いの道から森の中を通る道に進路を切り替え、ドライブを続ける。
やがて、セダンが峠に続く細い道に差し掛かった頃、異変が起こった。
暴風の音に混じって、バイクのエンジン音が森の中から聞こえてきたのである。
それは森を横切って迫り、横合いからヅーの車を殴りつけようとしているようにも感じられた。
音は森の中で木霊しており、どこから聞こえているのか、正確な方向が分からない。
接近する音の位置を理解してタイミングをずらせば、激突は回避出来る。
当然、方向をより確実に伝えてくれるライトの動きにも注意を配る。
森の中を走破するには視界が有効でなければならない。
ライトなしでバイクを運転しているのだとしたら、自殺行為だ。
自殺志願者であればそのまま崖に向かい、鳥人間コンテストよろしく飛んで行くことだろう。
問題となるのは、全てが杞憂であるか否かという事だ。
今聞こえている音だけではオフロードレースに狂った人間か、それともショボンの仲間かは判別できない。
ギア操作とブレーキで速度を急激に落とし、グローブボックスからベレッタM92Fと予備の弾倉一つを取り出す。
一瞬だけハンドルから手を放して安全装置を解除し、遊底を引いて初弾を薬室に送り込む。
銃を膝の上に置いて、バックミラーを見る。
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