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Ammo→Re!!のようです

137名も無きAAのようです:2015/04/12(日) 20:45:04 ID:u7PlYkbY0
ティンカーベルは避暑地として非常に優秀な土地だが、それでも夏の日差しを浴びながら山道を徒歩で上るのは非常に辛い。
体力と水分を奪われ、最悪は身動きが取れなくなってしまう。
加えて上り坂。
泣き面に蜂とはこの事である。

汗が徐々に額に浮かび、熱さが体の中心部から蓄積され始める。
道中で車を見つけたら、ヒッチハイクをするしかないと考えていたその時。
麓の方からタイヤが地面を踏みしめる音が聞こえ、思わず振り返る。
黒塗りのセダンだ。

高級車ではあったが、全体的に土埃で薄汚れているのが何とも言い難い。
全面スモークガラスであることから、金持ちが運転している可能性が高かった。
金持ちがヒッチハイカーを乗せるとは思えないが、トラギコには万人が喜んでハイカーを乗せる便利な術を知っていた。
懐からベレッタM8000を抜いて地面に向けて発砲し、すぐにそれを運転席に向ける。

セダンはゆっくりとトラギコの前で停車し、トラギコは銃口で車から降りるよう命じた。
ドアが開き、まず現れたのは両手だった。
次いで脂ぎった白髪交じりのブラウンヘアが現れ、いかにも学者といった風体の男が姿を現した。
トラギコが五十代後半であろう男に対して学者、という印象を抱いたのには理由がある。

一つ目は右手の指にペンダコが見られたこと。
二つ目は非力極まりそうな体つきをしていながらも、妙に鋭い眼光を秘めた青い目。
三つめは実用的な身なりの中にも品を感じさせ、胸ポケットにペンが二本刺さっていたこと。
そして、知識を豊富に持った人間が放つ独特の雰囲気を漂わせていたことだ。

(=゚д゚)「ヒッチハイクだ」

(’e’)「それは構わないんだけどね、君。
   これから仕事に向かう途中でね、それでもいいかな?」


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