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Ammo→Re!!のようです
106
:
名も無きAAのようです
:2015/03/15(日) 23:00:20 ID:J8kdJ1IQ0
(;-@∀@)「た、助けて!!」
<::[-::::,|,:::]『窓から逃げろ!!』
言われた通り、アサピーは砕け散った窓から外に一目散に逃げ出した。
礼を言うことも振り返ることもなく、一心不乱に人通りの多い場所を目指して駆ける。
すれ違う人間が訝しげにアサピーを振り返るが、今の彼にはそれに意識を向けるだけの余裕はない。
命の危機にさらされた興奮、そしてスクープの目撃者となったからには、無理からぬことだろう。
写真に収めたあの二人の戦いをどのようにして世間に広めるべきかと考えられるようになったのは、商店の並ぶ通りに出た時だった。
十分ほど走り続けたため、呼吸は荒く喉の奥から血の香りがした。
アドレナリンがもたらす高揚は薄れ、太腿に感じる疲労感は足を止めるには十分な効果を持っていた。
(;-@∀@)「ひ、ひっ……ふぅ……
こ、ここまでくれば大丈夫……」
見覚えのある店の名前から、ここがグレート・ベルの北にあるジューダン・ストリートの一角であることを理解する。
行き交う人々は皆、アサピーの様子を見ても興味を示すそぶりを見せない。
何かがおかしい。
まるで、銃声など聞こえていなかったかのようだ。
(;-@∀@)「……聞こえてなかったのか?」
そういえば、とアサピーは思い出す。
この島では日常的に鐘の音が鳴り響き、それが人々の生活の中に沁みついている。
時間を知らせる場合や、火災や津波などの災害の際には島民にその危険を知らせる役割を担っているからだ。
独特の音色は遠くから聞けば神聖な雰囲気さえ感じさせるが、間近にいる人間にとっては騒音でしかない。
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