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糞ったれBAR NEETのようです
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川д川「」カタカタカタカタ
川д川「……おっ、レア装備ゲットォ」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ?『あけおめ〜ことよろ〜』って何だぁ?」
川д川「」カタカタカタカタ
川д川「あ―もう年越してたのかよぉ。1年なんかあっという間だよなぁ」ピンポーン
川д川「……」ピンポーン
川д川「……無視だ無視ぃ、こんな時間にインターホン鳴らすとかロクな奴じゃねえだろうしぃ」ピンポーンピンポーン
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(#゚;;-゚)「そりゃオサムちゃんはスターだもん! 知ってて当然っしょ!」
【+ 】ゞー)「スターだなんて辞めなさいな。こんな目立つ格好をしていても私の存在を忘れてしまったファンの方だっているんですよ?」
川 ゚ -゚)「ファン?」
【+ 】ゞ゚)「私、以前バンドの方でボーカルをやらせて頂いてまして……まあ、過去の栄光ですが」
(*<●><●>)そ「あぁ!! 思い出した思い出した!! あんた『ブラック・サンブーカ』のボーカルだろ!?」
【+ 】ゞ゚)「おや、バンドの名前まで覚えて頂けているとは。嬉しいです」
(*<●><●>)「いや、だってメッチャ売れてたじゃん!! 俺も学生の時にちょうどV系が流行ったからよ、あんたのアルバムもガンガン流してたぜ!!」
【+ 】ゞ^)「光栄です」
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川д川「俺も名前は知ってたからよぉ、しぃのヤツがそんな有名人と結婚するって聞いた時は吃驚したぜぇ」
川;゚ -゚)(本当にミルナの交遊関係は一体どうなってるんだ……)
( <●><●>)「つ―かよ―、しぃちゃんとミルナはどういう繋がりなのよ? 歳だって結構違くね?」
川д川「地元でバカやってた時の腐れ縁だぁ。まあ、当時つるんでた先輩の彼女っつう微妙なポジションだったがなぁ。気があったんだよぉ」
(#^;;-^)「あの時のミルナは相当ヤンチャだったからね〜思い出したらマジで笑える! ギャハッ!!」
(*<●><●>)「おっ! ミルナも族あがりなのか!?」
川д川「そんなたいそうなもんじゃねえよぉ。ただの悪ぶってたガキの集まりだぁ」
川;゚ -゚)(……この空間、キャラ的に私だけ浮いてないか?)
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( ・∀・)「はいはいワカさんお待たせ―!」
(*<●><●>)「おっ! ごっくろう!!」ゴクゴクゴクゴク
(#゚;;3゚)「ね―ね―ミルナ―。あのエロい酒飲みたいんだけど〜」
川;д川「もうちょい具体的に言えよぉ。エロい名前のカクテルなんざ腐るほどあるだろうがぁ」
【+ 】ゞ゚)「……君の好きなカクテルなら、『ブロウジョブ』かい?」
(#゚;;-゚)「ああ、そうそう!! 『ブロウジョブ』だ『ブロウジョブ』!! 美味しく作ってね?」
川;д川「あんなもん重ねるだけなんだから美味しく作るも糞も無いだろうがぁ……」
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(;・∀・)「あの―そんなカクテル僕知らないんだけど……」
川д川「だろうなぁ、普通のバーで頼むやつはあんまいないだろうしぃ? 俺が作るぅ」
(*#^;;-^)「いやぁんミルナやっさしい! 美味くできたらブロウジョブしてあげようか? ギャハッ!」
川;д川「旦那の前で堂々とアホな事ぬかしてんじゃねぇよ糞ビッチがぁ」
川 ゚ -゚)(?? 知らない酒の名前だな)
(#゚;;-゚)「あっ、よかったらクールちゃんも飲む!? っつ―か飲みなよ!!」
川 ゚ -゚)「はぁ……そこまで言うならば」
川;д川(あぁ、クールのやつは絶対に意味を理解してないなぁ、こりゃぁ)
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【ブロウジョブ】
<参考レシピ>
・カルーア…1/3
・ベイリーズ クリーム…1/3
・ホイップクリーム…1/3
材料を混ぜ合わせないように静かに注ぎ、最後に添えるようにホイップクリームを乗せる。
試験管や小さなグラスで味わうシュータースタイルのカクテル。
材料からも分かるように、かなり甘く、濃厚。
甘いのが苦手な方には向いていないかも知れない。
飲む際には思わず冗談かと疑ってしまうような独特の作法があり、ある意味ではパーティーに最適かもしれない。
名前の由来は、あえて書かない。
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(*#^;;-^)「ギャハッ! これ飲むのもひっさびさ!」
(;・∀・)「うわぁ、見るからに甘そうだね。これレシピ何?」
川д川「『カルーア』『ベイリーズ』『生クリーム』だなぁ」
(; <●><●>)「ドッロドロに甘い組み合せかよ。胸焼けしそうだぜ」
川д川「俺は好きな味だけどなぁ」
(;・∀・)「いや、そりゃあんた甘党だもの」
川 ゚ -゚)「ふむシュータースタイルとは珍しい。頂くとしよう」
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ああ、生クリームってそういう
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(#゚;;-゚)「こ〜ら! クールちゃん手を使ったらルール違反だぞ!」
川 ゚ -゚)「はい?」
(#゚;;-゚)「このカクテルを飲む時には手を使っちゃいけないってルールがあるんだよ!」
川;゚ -゚)「ならどうやって飲めばいいんだ?」
(#^;;-^)「ギャハッ! ソ・レ・は……」
(#ー;;-ー)「」ハムッ
川 ゚ -゚)(……はっ?)
(;・∀・)そ「えっ!? グラスごと口にくわえちゃうの!?」
(*<●><●>)「ヒャッハッハッ! なかなかソソるじゃね―か!!」
(#゚;;-゚)「ん……」ゴクン カラン
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>>259
そういうことか
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(#^;;-^)「こうやって飲むんですよん! さあ、レッツトラ〜イってね? ギャハッ!」
川;゚ -゚)「おい、冗談だろミルナ?」
川д川「今回ばっかりは冗談じゃねえなぁ。『ブロウジョブ』っつ―のは遊び心の強いカクテルだからよぉ。『文字通り』口だけで飲まなきゃいけないんだよぉ」
(*<●><●>)( !! 『文字通り』ってそ―いう意味か。今度ぽぽにでもやらせてみよ―っと)
川;゚ -゚)「そんなカクテルがあったのか……分かった、やってみよう」
川 ー -ー)「」ハムッ
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川 ー -゚)(むっ! 少し溢れてしまったか!)ゴクン カラン
川 ー,-ー)「……んっ」タラン
(* ・∀・)(おうふ。クールさんの口元から白く濁った液体が)
(*<●><●>)そ(エッロ!? マジでエロいな!?)
(;#゚;;-゚)(うわぁ……同性から見てもあんなにエロいとかヤバくね?)
【+ 】ゞ゚)(清楚な女性に白濁液、背徳感が凄まじいですね。実に淫靡だ)
川 ー -゚)「甘い……な」ペロン
(* ・Д・)(アカン、マイサン、スタンドアップ)
( <●><●>)(帰ったら速攻ぽぽを抱こう。うん)
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川*゚ -゚)「ふぅ……なかなか濃厚な味だったよ。ご馳走さま」
川 ゚ -゚)「……ん? みんな固まってどうしたんだ?」
川;д川「ああ、まあ何だぁ? 飲ませといて何だけどよぉ?」
川 ゚ -゚)「ん?」
川;д川「外ではそれぇ、飲まない方がいいぞぉ? 洒落になんねぇからぁ」
川 ゚ -゚)「はい?」
(;#゚;;-゚)「私もそう思う。勧めといて何だけど」
(;・∀・)「うん。いや、僕たち的には逆にどんどん飲んで欲しいんだけどね?」
(; <●><●>)「あ―ま―……アンタみたいな女がやると洒落になんね―からな。うん」
【+ 】ゞ^)「ええ。その姿は愛しい人の前でだけ、見せて上げて下さいな」
川 ゚ -゚)「??」
川;゚ -゚)(……何か不味い事でもやってしまったのだろうか?)
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……ふぅ
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川д川(ちなみに後日、ブロウジョブの意味を知ったクールが顔を真っ赤にしてモララーの鳩尾に1発ぶちこんだのはまた別の話なぁ?)
川∀川(……まあ、八つ当たりされたモララーは運が無かったって事でぇ。ケッケッケッ)
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【CLOSE】
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おつ
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おつ!
思わずググってしまった…そう言う事か…
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以上です。あとブロウジョブに関しての作法はガチです。
味は美味しいよ。
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>>250 訂正
誤→・ウォッカ…1ミリ
正→・ウォッカ…15ミリ
1ミリって……1ミリって……。
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乙!おいしそうではあるんだけど頼みづらいよなー
バーテンダーでもブロウジョブ頼んだおっさんが女性に睨まれてたし…
今回も面白かった!
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試験管だと完全にセクハラだわな
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モララーに飲ませるプレイとかなかったのか
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てか、先輩の彼女のしぃ、って、これ、馬鹿話の後日談なの?
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>>275 いや全く関係ないです。
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乙です!
ここと馬鹿話でお酒好きになりました‼
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おつおつ
これでまた美しくも無駄な知識が増えてしまったな
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予告すんの忘れてた。
次は「ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!」っていうセリフが似合う人と有名なカクテル特集。
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深夜に投下しまふ。
たぶん12時か1時くらい。
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最近よくきて嬉しい
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期待〜
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期待
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川д川「パーティーだぁ?」
『そうそう、久々に日本に帰るものだからウチの重役達や得意先とホテルを貸しきってね。無論、一流のバーテンダーも揃えるニャア』
川#д川「お断りだぁ! 何が悲しくて成金どもの面を拝みながら酒なんか飲まなきゃいけないんだよぉ!」
『成金って、もの凄いブーメラン発言だニャア……まあ、断られるとは思ってたけど』
川д川「んでぇ? んな事よりもよぉ、結局は次にこっちに来るのはいつなんだっけぇ?」
「ちょうど1ヶ月後だニャア。ちゃんと身だしなみを整えておいてくれよ?」
川д川「んだよぉ、パジャマじゃダメなのかよぉ?」
『ダメ! 僕だって君がオススメするBARに行けるのをずっと楽しみにしてるんだから! たゃんとスーツで来なさいスーツで!!』
川д川「別に気にしすぎな気もするけどなぁ。それに俺が紹介してぇのはバーじゃなくてテンダーの方だしぃ?」
『まぁ、どっちにしろ君の御墨付きなら間違いなくアタリだろうし、期待しているニャア』
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川д川「へえへぇ。んじゃ、そろそろ切るぜぇ? 客が来るもんでよぉ」
『おや? 「BAR NEET」は今日も繁盛しているのかニャア?』
川#д川「なぁにが「BAR NEET」だ糞ったれぇ!! 酒はただの趣味だっつってんだろうがぁ!!」
『マニャハハハハハ!! 冗談だニャア。では、君に会える日を楽しみにしてるからね? ニート君』
川д川「へえへぇ。じゃあなぁ、成金野郎がぁ」
『チャオ』ブチッ
川;д川「……あぁ―スーツ新調しなきゃいけねぇのかぁ、かったりぃなぁ。あと髪もなんとかしなきゃマズイよなぁ」
川д川「……」
川д川「……」ピンポーン
川д川「まぁ、とりあえずそれは今度考えるとして今日のところはぁ」
川д川「『はいはぃ、どうぞぉ』」ガチャッ
川д川「……」
川д川「……ジンでも用意しとくかぁ」
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【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
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ガチャッ カランカラン
川 ゚ -゚)「頼みがあるのだが」
川д川「……」
川 ゚ -゚)「……」
川;д川「……開口一番なんだってんだぁ?」
川 ゚ -゚)「ああ、とりあえずこっちが手土産のケーキだ。6種類ほど入れておいた」ガサッ
川 ゚ -゚)「それからこれは新作のババロアだ。果実のリキュールを使っていてね、君好みの甘味の強いスイーツの筈だ」ガサッ
川;д川「……どうもぉ」
川 ゚ -゚)「で、だ」
川;д川「……」
川 ゚ -゚)「……」
川;д川「……」
川 ゚ -゚)「頼みがあるんだが」
川#д川「あぁもうなんだってんだよ糞ったれえええぇぇ!!」
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川 ゚ -゚)「そう大声を出すな。私は君に頼み事をしたいだけなんだ」
川#д川「嫌な予感しかしね―んだよ! 普段は大人しいお前がそんなにガッついてるとか何のフラグなんだか分かりゃしねえぇ!!」
川 ゚ -゚)「いや、そんなに無理な頼みでは無いんだよ。あくまで友人としての純粋な頼み事だ」
川;д川「……聞くだけ聞いてやらぁ。糞ったれぇ」
……………………………………
………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
…
-
川д川「姉貴にカクテルをご馳走しろだあぁ?」
川 ゚ -゚)「ああ、頼めないだろうか?」
川д川「……俺がバーテンダーじゃねえっつぅのは、分かってるよなぁ?」
川 ゚ -゚)「ああ、だからわざわざ頼んでいるんだ。酒を愛している君だからこそ、普段はシェーカーを他人に振らないのは知っているさ」
川д川「素人の俺がわざわざシェーカー振ってマズイ酒出すのはかえって失礼だからなぁ」
川 ゚ -゚)「でも、まあ。色々あってね。今日だけは私と私の姉にカクテルを作って欲しい」
川д川「その『色々』が気になるけどよぉ……まあ、お前んとこのケーキは美味いからなぁ。分かったよぉ」
川*゚ -゚)「ありがとう! 土産を持参したかいがあったよ」
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おっ、来てる!支援!
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川;д川「味は保証しねえからなぁ? 素人と大して変わらねぇんだからよぉ」
川 ゚ -゚)「分かっているさ。姉もそろそろ来る頃だろう」
川д川「お前の姉貴ってどんな奴だぁ? ……っと」ピンポーン
川 ゚ -゚)「ちょうど来たみたいだな。まあ会えば分かるさ」
川д川「はいはぃ。『どうぞぉ。っとぉ』」ガチャッ
ガチャッ カランカラン
ノパ⊿゚)「……どうも」
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川 ゚ -゚)「やあ、姉さん」
ノパ⊿゚)「ん」
川д川「どうもぉ、いらっしゃいぃ」
ノハ;゚Д゚)「」
川д川「あん?」
ノハ;゚⊿゚)「なぜ、パジャマ……なんだ……?」
川д川+「シルク100%だぁ。おろしたてだから安心しなぁ」
ノハ;゚⊿゚)(何に安心しろというんだ、何に)
川д川「適当にツマミ持ってくらぁ」スタスタ
ノハ;゚⊿゚)「おいクール!! 本当にここがお前が通い詰めている店なのか!?」ヒソヒソ
川 ゚ -゚)「ああ、私がよく酒を飲みに通っている場所だ。嘘はついていないぞ? なかなか良い雰囲気だろう」ヒソヒソ
ノハ;゚⊿゚)「台無しだろ!? あのパジャマお化けで台無しだろ!? 扉を開けて5秒後に初対面の人間にツッコミを入れる事になるとは思わなかったぞ!?」ヒソヒソ
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wktk支援
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ヒートはまともかな?支援
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川 ゚ -゚)「まあまあ、そう荒ぶるな。彼は変わったやつなんだよ」ヒソヒソ
ノハ;ー⊿ー)「そりゃあの風貌で常識人だったらかえって気持ち悪いわ!!」ヒソヒソ
川д川「ほれぇ、ツマミ代わりにどうぞぉ」ガサッ
川 ゚ -゚)「頂こう」
ノハ;゚⊿゚)「あぁ、どうも……!?」
ノハ;゚⊿゚)「……あの」
川д川「あん?」
ノハ;゚⊿゚)「これは、一体?」
川д川「キャベツ太郎」
ノハ;゚⊿゚)「……」
川д川「……」
ノハ;゚⊿゚)「……」
-
川д川「あっ、うまい棒の方が良かったかぁ?」
ノハ#゚⊿゚)「いいよキャベツ太郎で! 好きだし! 美味しいし!!」ムシャムシャ
川д川「??」
川*゚×゚))「」←笑い堪えてる
川д川「なぁに笑ってんだぁ?」
川*゚ -゚)「いや、気にしないでくれ。酒を貰おうかな?」
ノハ#゚⊿゚)「ああ、私もだ。喉が渇いて仕方がないからな!」ムシャムシャ
川;д川「(なんか怒ってないかぁ?) んでぇ、何を飲むんですかぁ?」
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ノパ⊿゚)「『ジントニック』を頼むよ。銘柄は任せる」
川 ゚ -゚)「なら私もそれで。ベースはそうだな、『ヴィクトリアンバッド』で頼む」
ノパ⊿゚)「なら私もそれで」
川;д川「……りょうかあぁいぃ」
川;д川(めんっっっっっどくせええええええええぇぇぇぇ!!)ガチャガチャ カランカラン
川;゚ -゚)(イヤイヤ作ってる感がものスゴく伝わってくるぞ、おい)
ノハー⊿゚)(……手際が悪いな)
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【ジン・トニック】
<参考レシピ>
・ドライ・ジン…45ミリ
・トニックウォーター…適量
・カットライム…適量
氷を入れたグラスにドライ・ジンを注ぎカットライムを絞り入れ、冷えたトニックウォーターで満たして軽くステアする。
居酒屋やカラオケでもお馴染みのロングドリンク。それが『ジン・トニック』だ。
度数は14°前後だが、調整は簡単。
お酒に詳しくない人でも気軽に楽しめるカクテルでありながら、その味わいはさっぱりとしていながらも複雑。
ジンの刺激的な芳香、ライムの苦味
トニックウォーターの甘み等が絶妙にマッチングしている。
シンプルながら奥が深いため、バーテンダーの腕試し的なカクテルとしても有名だ。
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川д川「はいどうぞぉ、っとぉ」
川 ゚ -゚)「頂こう」ゴクゴク
ノパ⊿゚)「頂きます」ゴクゴク
川 ー -゚)(……やはり美味くは無い、か。私が自作した方が美味いかもしれないな)
ノハー⊿ー)(……)
川;д川(なぁんかヤケに緊張感があるなぁ、今日はぁ)
川 ゚ -゚)(……)ゴクゴク
ノパ⊿゚)(……)ゴクゴク
川д川(……俺もなんか飲むかぁ)スタスタ
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ノハー⊿゚)「……なぁ、クール」ヒソヒソ
川 ゚ -゚)「言いたい事は最後に、な? 今日はそういう約束だろ?」ヒソヒソ
ノパ⊿゚)「むう」ゴクゴク
川;д川(糞ったれぇ……『ドランブイ』飲みたかったのに切らしてたぜぇ)スタスタ
川 ゚ -゚)「さて、次はショートカクテルでも頂こうかな?」
川д川「あぁん? 今日はやけにペース早いじゃねぇかぁ?」
川 ゚ -゚)「姉も私も明日はオフだからな。多少酔っぱらっても問題は無い」
川д川「へえへぇ、んでお次は何をお飲みになりやがるんですかぁ?」
ノパ⊿゚)「『マティーニ』を。比率やベースは任せる」
川 ゚ -゚)「では私も同じものを」
川;д川「り……りょうかあぁいぃ……!」
川#д川(糞ったれ糞ったれ糞ったれえええええええぇぇぇぇぇ!! さっきから嫌がらせかこの女あああぁぁぁ!!)
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【マティーニ】
<参考レシピ>
・ドライ・ジン…3/4
・ドライ・ヴェルモット…1/4
・レモンピール
・オリーブ
材料をミキシンググラスでステアしてカクテルグラスに注ぐ。
レモンピールを絞りかけ、カクテルピンに刺したオリーブを飾る。
言わずも知れたキング・オブ・カクテル『マティーニ』はジンベースのショートカクテル。
度数は34°とかなりパンチが効いており、慣れない人には飲みづらいだろう。
バリエーションが非常に多く、その種類は150以上や300以上と言われており、それほどに世界中で愛飲されているドリンクの証でもある。
基本的にはジンとヴェルモット、それからオリーブのほのかな酸味のみのシンプルながらキレのある味わい。
『ドライ・ヴェルモット』をスゥイートに代えると『スゥイートマティーニ』となる。
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川#д川「どうぞぉ!」
川 ー -゚)「……む」チビ
ノパ⊿゚)「……」チビ
川 ー -゚)(やけに甘いな。それに少し水っぽい)チビ
ノハー⊿゚)(……)チビ
川 ゚ -゚)(彼がシェーカーを振らない理由が分かった。明らかに技術が足りないんだな)チビチビ
ノパ⊿゚)(……)ゴクゴク カラン
ノハー⊿ー)「……ご馳走さま」
川;д゚川「早いなぁ、おいぃ」
ノパ⊿゚)「次は『マルガリータ』を」
川д川「」
ノパ⊿゚)「ん?」
川#д川「りょうかいですううぅぅぅ……!」
川#д゚川(この女マジで嫌がらせしてやがるなあああぁぁぁぁ!!)
川;゚ -゚)(ミルナの顔が凄いことになってるな)チビ
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【マルガリータ】
<参考レシピ>
・テキーラ…1/2
・ホワイト キュラソー…1/4
・ライムジュース…1/4
材料を氷と共にシェークして、塩でスノースタイルにしたカクテルグラスに注ぐ。
恐らくテキーラベースとしては世界で1番有名なカクテルがこの『マルガリータ』だ。
アルコール度数は26°。
グラスの縁に塩を付けるスノースタイルのカクテルの代表でもあり、最近はグラスの半分だけ塩をつける(ハーフムーン)スタイルも人気。
『マティーニ』や『マンハッタン』の影に隠れがちだが、このカクテルもかなりのバリエーションや種類がありバーテンダーの腕の見せどころだろう。
テキーラ独特の酸味と、その独特の癖に隠れがちな甘みをライムと塩が引き立たせ、ホワイトキュラソーの果実味溢れる爽やかな甘みと絶妙に溶け合う。
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ノパ⊿゚)「……」チビ
川 ゚ -゚)(見た目は綺麗だが、想像するに味はそんなに良くないのだろうな)チビチビ
ノハ#゚⊿゚)「……!」ゴクゴク カラン
川 ゚ -゚)(ヒー姉さんが一気に飲む時はだいたい機嫌が悪い時かマズイ酒を飲んだ時だ。予想通りっとことだな)
川;д川「ペースはえぇなぁ、おいぃ」
川 ゚ -゚)「姉は強いから気にしないでくれ」
川д川「俺の周りの女っつうのは酒に強いやつばかりだなぁ」
ノハー⊿ー)「……最後に」
川д川「あん?」
ノパ⊿゚)「『ギムレット』を」
川д川「」
川д川「」
川д゚川(マジで嫌がらせだろぉ、おいぃ)
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【ギムレット】
<参考レシピ>
・ドライ・ジン…3/4
・ライムジュース…1/4
材料を氷と共にシェークしてカクテルグラスに注ぐ。
ジンベースの代表的なショートカクテル。
アルコール度数は30°で、かなり強め。
レイモンド・チャンドラー著『長いお別れ』で一気に知名度をあげ、名前だけなら知っているという人は多いのではないだろうか。
味わいはシンプル。
ジン本来の味と香りにライムの苦味と酸味。
それから氷の溶け具合で全てが決まる。
言うまでもなくバーテンダーの技量や、ベースのジンで味わいが大きく左右されるのだ。
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ノパ⊿゚)「……」チビ
川#д゚川(『ジントニ』にしても『マティーニ』にしても『ギムレット』にしてもよぉ!)
ノハ#゚⊿゚)「……!」ゴクゴク
川#д゚川(どれもこれもバーテンダーの技量が丸裸になるカクテルばっかりだろうが糞ったれえええぇぇ!!)
ノハ#ー⊿゚)「……ぅえ」ゴクゴクカラン
川#д゚川(なんなんだよこの女あぁ!! テメェの面から明らかに「マズイ」っていう言葉が滲みでてるんですけどおおおぉぉぉ!?)
ノハ#゚⊿゚)「……」
川#д゚川(あったり前じゃん! だって俺素人だもん! 酒はただの趣味なんですけどおおおおぉぉぉ!?)
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ノハ#ー⊿ー)「……クール、そろそろいいか?」
川 ゚ -゚)「お手柔らかにな、彼は友人なんだ」
川 ゚ -゚)「あ、それからミルナに先に言っておくぞ?」
川д川「あぁん?」
川 ゚ -゚)「まぁ、なんだ。その」
川 ゚ -゚)「すまない」
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川д川「えっどういう意味でノハ#゚Д゚)「ふっざけるなあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
川;д゚川そ(……っるせぇ!?)
ノハ#゚⊿゚)「なんなんだこの店は!! まず店主の身なりからしてあり得ない!! 何なんだその髪は!? 切れ!切ってしまえ!どうしても嫌と言うならせめて結べ!!」
ノハ#゚⊿゚)「それから髭を剃れ!そしてまともな服を着ろ!スリッパで歩くな!客の前に出るというのに必要最低限の身だしなみが出来ないとは論外だろうが!?」
川;д川「いやちょっと待ノハ#゚⊿゚)「それからキャベツ太郎ってなんだよキャベツ太郎って!なんでバーに来てキャベツ太郎なんだよ!?実家か!?ここはお婆ちゃんの家なのか!?ぶっちゃけキャベツ太郎大好きだよこん畜生!!」
ノハ#゚⊿゚)「せめてミックスナッツだろう!百歩譲ってもカキピーだろう!!無駄に雰囲気がいいだけあって残念感が半端じゃないんだよ畜生!!」
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ノハ#゚⊿゚)「それから肝心のカクテル!! ここまで味の悪い酒を出すオーセンティックバーは始めてだぞ!? 本当に修行をしてきたのか!?」
川#д川「だから俺はノハ#゚⊿゚)「ジントニックは味がバラけていて居酒屋のそれと大して変わらないクオリティ!!マティーニは無駄に甘ったるくて水っぽい!!ステアもシェークも三流の証拠だ!!」
ノハ#゚⊿゚)「マルガリータは塩を付けすぎてグラスの中に溢れているし!ギムレットに至ってはジンのうま味を全て壊してるし何もかもが台無しだ!!」
ノハ#゚⊿゚)「何様だと思うだろうがハッキリと言わせてもらうからな!? こんな腕でバーテンダーなんか名乗るな!! こんな接客しか出来ないなら……」
ノハ#゚Д゚)「店なんて辞めてしまええええええぇぇぇぇ!!」
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ノハ#゚⊿゚)「はぁはぁ……!」
川 ゚ -゚)「……」チビチビカラン
ノハ#゚⊿゚)「……」
川 ゚ -゚)「……」
川д川「……クールゥ?」
川 ゚ -゚)「うん、まあこうなると思ったから私は事前に君に頼んでおいた川#д゚川「お前はまた俺の『家』をバーだって言って人に紹介しやがったのか糞ったれがあああああああぁぁぁぁぁ!!」
ノパ⊿゚)「……家?」
川#д゚川「前にも言ったよなぁ!? クソガキつーちゃんを連れて来た時にも俺はしっかりと言ったよなぁ!? 俺の家はバーじゃねえんだからそこら辺はしっかり説明しろって言ったよなあぁ!?」
川 ゚ -゚)「ハッハッハッハッ」
川#д゚川「棒読みで作り笑いしてんじゃねえよ糞ったれえええぇぇ!!」
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ノハ;゚⊿゚)「ちょっ……ちょっと待った! ここはバーじゃないのか!? おい、クールどういう事だ!?」
川 ゚ -゚)「勘違いしないでくれよ、姉さん。私はあくまで『最近、酒を飲みに通っている場所がある』と言っただけだぞ?」
ノハ;゚⊿゚)「明らかにバーだと思うじゃないか!? なんだその悪意に満ちた説明は!?」
川 ゚ -゚)「ハッハッハッハッ」
ノハ;゚⊿゚)「その変な笑いを止めろ! えっ!? つまりここは店じゃくて……」
川#д゚川「この際だからもう一回ハッキリ言わせてもらうからな糞ったれ共があぁ!」
川#д川「酒はあくまでも俺の趣味!」
川#д川「ここはバーなんかじゃねえぇ!!」
川#д川「ここは! 俺の!!」
川#д゚川「自宅なんだよ糞ったれがあああああああぁぁぁぁぁ!!」
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wwwww
-
ノハ;゚⊿゚)「……自宅」
川 ゚ -゚)「ああ、目の前にいる私の友人『此方(これかた)ミルナ』の極めてプライベートな空間」
川 ゚ -゚)「早い話がマイホームだ」
ノハ;゚Д゚)「つ……つまり私は彼の家で酒を飲んだという事か!?」
川 ゚ -゚)「ああ、そうだよ」
川;д川「ようやく分かってくれたかぁ」
ノハ;゚⊿゚)「う……嘘……!」
川 ー -ー)「嘘じゃない。いいか、ヒー姉?」
川 ゚ -゚)「姉さんは『男の部屋』に上がって酒を飲んだんだよ」
ノパ⊿゚)「」
川д川「なんだぁ? その妙な言い方はぁ?」
川 ゚ -゚)「なに、じきに意味が分かるさ」
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ノハ ⊿ )「……の……に……ちゃった」
川д川「あん?」
ノハ ⊿ ))「……の部屋に……いちゃった」
川;д川「おい、クールゥ。お前の姉貴どうしたぁ?」
川 ゚ -゚)「ん。やはり荒療治だったかな?」
川;д川「はあ?」
ガチャッ カランカラン
( ・∀・)「ミルナ―酒くれノハ;//⊿//)「男の人の部屋に入っちゃったよおおおおおおおおおおおお!!」」
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やっぱまともじゃないわな
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(;‐∀・)そ「うるさっ!? えっ何!?」
≡≡≡ノハ;//⊿//))「うわあああああん恥ずかしいよおおおおおぉぉぉ!!」ダダタダダッシュ!
(;・Д(#)「ぶべらっ!?」ガスッ!
ガチャッ カランカラン
「うわあああぁぁぁぁん……」
川;д川「奇声をあげたと思ったら顔を真っ赤にして逃げ出したぞぉ? シューマッハも真っ青の勢いでぇ」
川;゚ -゚)「モララー、姉にひかれたようだが大丈夫か? 君は本当に残念なやつだな」
(; ∀ )「し……死ぬ……」ピクピク
川д川「横っ腹にキック入れりゃあ平気だぁ。それより、あの女どうしたってんだぁ?」
川;ー -゚)「すまない。ちゃんと説明するよ」
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……………………………………
………………………………
…………………………
……………………
………………
………
…
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川д川「男性恐怖症ぅ?」
川 ゚ -゚)「病的という程に大袈裟なものじゃないんだがね。とにかく男性が苦手なんだ」
川д川「普通に俺と話してたじゃねえかよぉ」
川 ゚ -゚)「仕事での付き合いや表面的な話をしたりするのは大丈夫なんだ。ヒー姉さんはバーの経営者だから色々な人と話をするしね」
川;д川「姉妹そろって経営者ったぁすげぇなぁ」
川 ゚ -゚)「妹はもっと凄いぞ? まあ、とにかく表面上は全く問題ないんだが、プライベートになるとかなり問題があってな」
川д川「そこまでちゃんと男と会話出来てるのにぃ?」
川 ゚ -゚)「あぁ、まぁ簡単に言ってしまうとヒー姉は今年で27歳になる訳なんだが……」
-
川 ゚ -゚)「未だに処女なんだ」
川д川「」
川 ゚ -゚)「というか異性と付き合った事がない。白馬の王子さまとか運命とか信じちゃってる。愛読書は『花とゆめコミック』全般。壁ドンとかめっちゃ憧れてる」
川д川「」
川 ゚ -゚)「27歳で。だ」
川;д川「お、おぅ」
-
川 ゚ -゚)「男に夢を見過ぎていてな、流石に妹の私としても心配になっていたんだよ。なんせ中学生のフォークダンスを手を繋ぎたくないという理由で休むほどシャイな姉なんだ」
川;д川「だからいきなり男の家にぶっこんで現実見せてやろうってかぁ?」
川 ゚ -゚)「そこまでの意図は無いが、まあプライベートな領域の中に男を入れる事に慣れて欲しくてね。こんな茶番をやった訳さ」
川д川「俺じゃなくてモララーに頼めばよかったじゃねぇかよぉ。お前ら幼馴染みなんだろぉ?」
川 ゚ -゚)「幼馴染みだからね、姉さんからしたらモララーなんか家族みたいなものさ。かと言って姉さんは美人だし、下手な男に任せるのは気が引ける」
(; ∀ )「」チーン
川 ゚ -゚)「その点、君なら女に興味無いだろう? だからうってつけって訳さ。まあ、少々やり方が強引だったから失敗したが」
-
川;д川「いい迷惑だ糞ったれぇ」
川 ゚ -゚)「すまない。この埋め合わせはしっかりとする」
(; +∀・)「う……ううん? あれ、僕は一体……」
川д川「おっ気がついたかぁ?」
(;・∀・)「なんか顔を真っ赤にしたヒートさんに全力タックルされて空中できりもみ回転する夢みたんだけど」
川 ゚ -゚)「安心しろ、現実だ」
(;・∀・)そ「逆に安心できない! 何があったの!?」
川д川「あぁ、あの女バーの経営者だからあんなカクテルばっか頼んだのかぁ。納得だぁ」
川 ー -ー)「君には嫌な思いをさせたな。済まなかった」
川д川「まあ、ケーキとババロアでチャラだぁ」
( ・∀・)「わっほい! 見事においてけぼりだぜ!」
-
ガチャッ カランカラン
川 ゚ -゚)「ん?」
ノパ⊿゚)「……」
川 ゚ -゚)「おや、姉さん」
川д川「あぁん? 戻って来たのかぁ?」
( ・∀・)(あれ? なんか様子がおかしくない?)
川 ゚ -゚)「済まなかったな、姉さん。だがミルナは私が無理矢理つきあわせただけなんだ」
川 ゚ -゚)「何か言いたいことがあるなら全て私がノハ#//Д//)「責任取れえええぇぇ!!」
川д川「」
川 ゚ -゚)「」
川;д川「はいぃ!?」
-
ノハ*゚⊿゚)「此方ミルナ! この私の!! 『素直ヒート』の!!」
ノハ//⊿//))「ヒートの……ヒートの……!!」
ノハ*゚Д゚)「ヒートの初めて(異性の家に上がった事について)を奪った責任取れえええええええぇぇぇぇ!!」
川д川「」
川 ゚Д゚)「」
川д川「」
川 ゚Д゚)「」
( ・∀・)「え? 修羅場?」
-
かわいい
-
川;д゚川「なぁに抜かしてんだよこの残念女がああぁぁ!!」
ノハ*゚⊿゚)「うるさいうるさい!! 乙女の純血奪ったんだから責任取って私を娶れえええぇぇ!!」
川#д゚川「純血も糞もあるか糞ったれがあああぁぁぁぁ!! 指一本触れてませんよねえええぇぇ!?」
ノハ*゚⊿゚)「うるさい! とにかく私の旦那になるからにはあんな酷い味のカクテルを作るバーテンダーなんか許せないからな!! 今日から特訓だ!!」
川;д゚川「初対面の男に旦那とか言うの止めてえええぇぇぇ!? あと俺はバーテンダーじゃねえからあああぁぁぁ!!」
ノハ*>⊿<)つ「責任取るまで私はお前の胸から離れないいいいいぃぃぃ!!」ダキッ
川;д゚川「引っ付くなああぁぁぁ!! おいこらクールゥ何とかしろおおおぉぉ!!」
-
川*゚ -゚)「やはり君の『ジントニック』は最高だな」
( ・∀・)「次は『ジンフィズ』でも作ろうか?」
川#д゚川「何のんびり酒飲んでるんだよ糞ったれえええええええぇぇぇ!?」
ノハ*>⊿<)つ「責任取れ責任取れ責任取れえええぇぇ!!」ギュウッ
川#д゚川「誰でもいいから助けやがれ糞ったれがああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
-
【CLOSE】
-
乙
ヒート可愛い
-
以上です。支援ありがとうございます。
次回は眉毛とモテる?カクテル。
-
テキーラはサービスですねわかります
-
乙〜。今回も面白かったーw
細かいことだが>>325の「純血」は「純潔」じゃないか?
-
乙
うまいジントニ飲みたいな
-
ミルナ器でかいな
-
おつおつ!ヒートかわいい
-
>>331 その通り 申し訳ないです。
夕方に投下じゃー。
-
明日に延期じゃー
-
今日の深夜の12〜1時に投下〜
-
楽しみにしてるぞ
-
【DiningBar De-Mi】
(´・_ゝ・`)「ご注文はお決まりでしょうか?」
(*゚∀゚)「ウチは『グラスホッパー』。2人は?」
*(;‘‘)*「いや、ちょっと種類がありすぎてまだ決められなくて」
⌒*リ;´・-・リ「みんなカタカナだから分かりにくいよ―」
(*゚∀゚)「ん―ヘリカルってオレンジ好きだよな? 炭酸とかは大丈夫か?」
*(‘‘)*「えっ? うん」
(*゚∀゚)「リリは果物好きだったよな? トロピカルドリンクとか好きか?」
⌒*リ´・-・リ「ココナッツ系とかパインジュースとか? 好きだけど」
(*゚∀゚)「じゃあ『ミモザ』と『ピニャ・カラーダ』下さいなっ。あっ、『ピニャ・カラーダ』は果物いっぱいでなっ!」
| ∀゚ )ピクッ
(´・_ゝ・`)「かしこまりました」スタスタ
-
*(‘‘)*「……凄いねつーちゃん」
(*゚∀゚)「へ?」
⌒*リ´・-・リ「そんなにお酒に詳しいなんて思わなかったよ。 なんかカッコいいね」
(*^∀^)「ふふんっ。ウチは大人のレディーだからなっ!」
*(‘‘)*(可愛い)
⌒*リ´・-・リ(大人ぶる合法ロリ可愛い)
*(‘‘)*「どんなお酒を頼んでくれたの?」
(*゚∀゚)「『ミモザ』はシャンパンとオレンジジュースのカクテルなんだ。シンプルだけどすっごく上品で美味しいんだ」
| ∀゚ )ピクピクッ
(*゚∀゚)「それから『ピニャ・カラーダ』はトロピカルドリンクの鉄板カクテルだなっ。濃厚なのにすっきり甘くて美味しいぞっ!」
| ∀゚ )ピクピクピクッ
⌒*リ´・-・リ「へ―本当に詳しいんだね」
*(‘‘)*「さっすがつーちゃん」
(*゚∀゚)(まあ、ほとんどクール先輩や貞子に教わった事なんだけどな。このバーだって先輩の紹介だし)
-
_
( ゚∀゚)「……なあ、ちょっといいか」テクテク
*(‘‘)*「ん?」
⌒*リ´・-・リ「誰?」
(*゚∀゚)そ「あっ! ジョル兄!」
*(‘‘)*「知り合い?」
(*゚∀゚)「ウチの従兄だぞっ。会うのはかなり久しぶりだけどな」
_
( ゚∀゚)「まあ、な」
*(‘‘)*(うわっイケメンだな―。でも眉毛スゴッ!)
⌒*リ´・-・リ(結構好みかも……でも眉毛ヤバッ!)
(*゚∀゚)「どうしたんだジョル兄? ウチになんか用か?」
_
( ゚∀゚)「まあ……その、アレだわ」
-
(*゚∀゚)「??」
_
(; -∀-)ガバッ!
*(;‘‘)*(えっ!? 急に頭下げた!? 眉毛ヤバッ!)
⌒*リ;´・-・リ(イケメンがつーちゃんに頭さ下げてる!? 眉毛ヤバッ!)
_
(; -∀-)「つー!! お願いだ!!」
(;*゚∀゚)「へっ!? 」
_
( ;∀;)「俺にカクテルについて教えて下さ―――――い!!」
-
【糞ったれBAR NEETのようです】
【OPEN】
.
-
ノハ#゚⊿゚)「だっかっらっ!! 脇が開き過ぎ!! 姿勢が悪い!! バーテンダーの姿勢は常に客に見られていることを忘れるな!!」
川#д川「やっかましいわ糞ったれぇ!! 大体なんでお前が毎晩毎晩この家に居座ってんだよぉ!?」
ノハ#゚⊿゚)「未来の妻だからに決まってるだろう! 早く一流のバーテンダーとなってニートを卒業して貰わなきゃいけないからな!!」
川#д川「だぁれが未来の妻ですか糞ったれえぇ!! それから俺はニート辞める気なんかサラサラ無いからああぁぁ!!」
ノハ;゚⊿゚)「なっ!? 堂々たるヒモ宣言だと!? このヒートの旦那にそんな事はさせないからな!!」
川;д川「誰か助けてええぇぇ!! この脳みそシンデレラと会話のキャッチボールをする方法を教えて下さあぁいいいぃぃ!!」
ノハ//⊿//)「なっ! シンデレラなんて……て、照れちゃうじゃないか!」
川;д川「都合いいとこだけ勝手に抜粋すんの止めてくれませんかあああぁぁ!?」
-
ノハ#゚⊿゚)「ハッ……!? 流されるとこだった! さあ、まだまだ特訓は続くぞ――!!」
川;д;川「何なんだよ糞ったれぇ。誰でもいいから助けを……」
ピンポーン
川;д゚川「おおっと来客だあぁ! 『はいは―い! 誰でもいいから上がって来いよおおぉぉ!』っとなぁ!」
ノパ⊿゚)「むぅ……運のいいやつだ」
川;д川「あぁ助かったぁ。手が凍傷になったらどうすんだぁ」
ノハ;゚⊿゚)「こんなんで凍傷に成るわけ無いだろうが。ミルナだってバーテンダースクールに通っていた身なら分かるだろう」
川д川「いや、5日で辞めちまったからなぁ。ほとんどモララーとくっちゃべってばっかだったしぃ?」
ノハ;゚⊿゚)「なんてダメな男なんだ……」
-
ガチャッ カランカラン
(*゚∀゚)「よっ! 久々だな貞子!!」
_
(;゚∀゚)「あ、お邪魔します……」
ノパ⊿゚)「おや、君は確かクールの後輩じゃないか?」
(*゚∀゚)そ「あっ! ヒート姐さんだ!! 何でここにいるんだ!?」
ノパ⊿゚)「この『マダオ』にバーテンダーとしての特訓をしてやってるんだよ」
川#д川「貞子って言うなマダオって言うな糞ったれえぇ!!」
ノハ*-⊿゚)「未来の旦那様の方が良かったか?」ボソッ
川;д川「勘弁してくれぇ……頼むからぁ」ボソッ
-
(*゚∀゚)「ふぅん。あ、こっちの眉毛はウチの従兄のジョル兄こと『長岡ジョルジュ』だぞっ」
_
( ゚∀゚)「あっ、どうも。長岡っす」
ノパ⊿゚)「ふむ、私は素直ヒートだ。一応バーの経営をしている」
川д川「はぁいはぁい。長岡さんねぇ何の用ですかぁ?」
ノハ#-⊿゚)「こら! ちゃんと自己紹介しろ!」ツネッ
川;д゚川「痛っ!? つねんなよおぉ!! ……家主の此方ミルナですぅ。ここはバーじゃなくて俺の自宅なんで、そこんとこよろしくぅ」
(*゚∀゚)(なんか貞子が引っ張られてるの始めてみるかも)
_
(;゚∀゚)「あっご丁寧にどうも! 俺はフリーターやってます! ってか、ここ凄いっすね。マジでバーみたい、かっけえな」
-
川д川「どうもぉ。んでぇ、アポも無しに何しに来たんだぁ?」
(*゚∀゚)「ん、ジョル兄が貞子に相談したいことがあるんだってさ」
川;д川「だから貞子って……って相談?」
_
(;゚∀゚)「うっす。あの、ミルナさんってカクテルとかめっちゃ詳しいってつーに聴いて。なんで、出来れば相談に乗って欲しいなぁって」
川д川「クールかモララーに聞けばいいじゃねぇかよぉ?」
(*゚∀゚)「ん―ウチも考えたんだけど、先輩の場合はカクテルよりもジンの方が圧倒的に詳しいし、モララーはなんか残念だしさ」
川д川「あぁ、まぁ確かにモララーは残念だわぁ。うん」
_
( ゚∀゚)(会った事無いけどモララーってやつと仲良くなれる気がするわ)
-
(*゚∀゚)「ヒート姐さんもプロだしなっ。タイミング良かったな」
ノパ⊿゚)「ん、まあ相談くらいならいくらでも聴くぞ? 何かの縁だろう」
_
(* ゚∀゚)「あざ―っす!! 出来れば女性の意見とかも聴きたかったんで助かるっす!!」
(*゚ぺ)「む! 女性ならウチがいるじゃん!!」
_
( ゚∀゚)「いや、だってお前ガキじゃん」
(#*゚∀゚)「ガキじゃないっ! ウチは大人のレディーだってばっ!!」
ノパ⊿゚)(ぶっちゃけクールの後輩って知らなかったら迷子の小学生かと思って交番に連れて行ってだだろうな)
川д川「んでぇ? 眉毛くんの相談っつぅのは何なんですかぁ?」
_
(;゚∀゚)「あっ、はい! あの、お酒に詳しい皆さんに……」
-
支援
-
_
(# ゚∀゚)「ずばり! モテるカクテルを教えて欲しいっす!!」
川д川「……」
ノパ⊿゚)「……」
川д川「……」
ノパ⊿゚)「……」
川д川「……」
ノパ⊿゚)「……」
_
(;゚∀゚)「なっ!? 何なんすかこの空気!?」
(*゚ぺ)「だからこういう雰囲気になるぞって、来る前に忠告したじゃん」
-
_
(;゚∀゚)「俺の相談ってそんなに変か!?」
ノパ⊿゚)「変というか、下らないな」
_
(;゚∀゚)そ「ちょっ!? 辛辣っす!!」
川д川「まぁ気持ちは分かんねぇ事もねぇけどよぉ、酒なんざモテる為に飲むもんじゃねぇぞぉ?」
_
(;゚∀゚)「いや、だって! なんかバーで酒飲んでる男ってかっこよく無いっすか!?」
ノパ⊿゚)「それはその人の雰囲気や人間性も相まって魅力になるんだ。酒を飲むからかっこよくなる訳じゃない」
ノハー⊿゚)「むしろ、そんな事を気にしながら飲む方がカッコ悪いな。そんな事じゃ酒も美味しく飲めないだろう」
_
(;゚∀゚)「うぐっ!?」
川д川「まぁヒートの言うとおりだわなぁ。そんなもん気にする方がバカだわなぁ」
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