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('A`)は撃鉄のようです
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__ ,、
く_;:::ハ /::ヘ
(_厂 ヒコ
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≪1≫
('A`)(……久し振りにまともに寝たな)
酒場・バーボンに来てから一夜が明けた。
ドクオは快晴の空を仰ぎ、大きく体を反り返らせた。
('A`)「しっかし、あの野郎はどこ行ったんだろうな?」
体をほぐしながら、ドクオはミルナに話しかけた。
('A`)「買い出しに行くにしたって、行き先くらい教えろってんだよ」
( ゚д゚ )「おかげでタダ働きしなくて済むんだ。気にするな」
('A`)「……まぁそうだけどさ」
( ゚д゚ )「お喋りは後だ。念願の特訓だぞ、さっさと準備しろ」
ミルナはそう言い、店から持ってきた大型の懐中電灯を点けた。
二人は距離をとってそれぞれ超能力を発動し、静かに拳を構えた。
('A`)「とりあえず軽くな。ラジオ体操気分でやろうぜ」
( ゚д゚ )「分かった。いつでも来い」
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第二十話 「説明をする回」
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半分の力も出さず、二人はしばらく小競り合いを続けた。
それは、互いに相手の癖を観察する為だった。
自覚のない癖を相手に見つけてもらい、それを後で確認し合うのはとても良いと思う。
衣服が汗を吸い、冷たさを覚えるようになった頃合で、二人は一旦動きを止めた。
(;'A`)「どうだった?」
( ゚д゚ )「とりあえず……左腕に意識を割きすぎだな。
動きが強張って攻撃を読み易くなってる」
(;'A`)「……マジか。4月末だと思ったら6月だった時くらい驚いたぜ」
( ゚д゚ )「全体のキレは良いが、なんだろうな……。
簡単に言ってしまえば、超能力に慣れてないんだろうな」
(;'A`)「……だよなぁ」
ドクオは苦笑いを浮かべ、肩を落とした。
(;'A`)「これ、装甲の分だけ重くなるんだよなぁ。
使用者は重さを感じない的なのを期待してたんだけど……」
( ゚д゚ )「そう都合良くは出来てない。
だが重さについては対策がある。一回能力解いて、少しずつ光を吸収してみろ」
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言われた通り、ドクオはゆっくりと超能力を発動しなおした。
( ゚д゚ )「俺の場合、装甲の厚さ重さは発動時の集中力次第だ。
お前の場合なら、きっと取り込んだ光の量でそれが決まるはずだ」
( ゚д゚ )「能力を使う時は光の量を考えろ。丁度良い加減を探っていけ」
('A`)「なるほど。分かった」
( ゚д゚ )「まずは拳だけで具現化してみろ。
適当なグローブを想像すれば上手くいくだろう」
(;'A`)「素人相手に無理言うなよ……」
じわじわと光を吸収しながら、拳だけに意識を集中する。
拳に淡い光が灯り、やや遅れて装甲が具現化し始める。
(;'A`)「……けっこう辛いな……」
( ゚д゚ )「わざと呼吸を止めてるようなもんだからな。慣れるまでは仕方ない」
しばらくして拳が装甲に覆われきったところで、ドクオは光の吸収を打ち切った。
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(;'A`)「まぁ……こんなもん……?」
ドクオは拳を凝視し、装甲がしっかり具現化できているかを確かめた。
指の一本一本を動かした時には不自由もなく、重量もかなり削減出来ていた。
(;゚д゚ )「一発かよ。ふざけんな、もっと苦労しろ」
ミルナは4月末から6月にタイムスリップした時くらい驚いた。
(;'A`)「……いや、これ強度がまったく駄目だ」
しかしドクオは言い返し、地面に向かって左拳を打ちつけた。
拳の装甲は、たったそれだけの衝撃で砕けてボロボロになってしまった。
軽量化には十分成功していたが、これではとても武器防具にはなりえない。
(;'A`)「……まだまだ」
( ゚д゚ )「……これはもう体で覚えるしかない。
加減も、お前なりの落とし所を見つけるんだな」
ミルナは体裁を整え、先輩面して言った。
(;'A`)「あいよ……他に直すとこあったか?」
( ゚д゚ )「ない」
ミルナは断言した。
( ゚д゚ )「俺はお前みたいに修行とかした訳じゃないからな。
諸々の動きはお前の方が完成度高いぞ。だから言える事はない」
(;'A`)「……まぁ、そりゃそうだ」
( ゚д゚ )「俺だって素人だ。アドバイスにも限界がある」
(;'A`)「……じゃあ相談。まず撃鉄の使い方、教えてくれよ」
ドクオはマグナムブロウを再発動し、装甲と撃鉄を肉体に具現化した。
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( ゚д゚ )「コイツの使い方ねぇ……」
ミルナは腕を組み、自身の背中にある撃鉄を一瞥した。
( ゚д゚ )「おい、今までどんな風に使ってきた?」」
('A`)「爆発ッ! って感じで撃鉄落として、なんか凄いパワー出てる」
(;゚д゚ )「アホっぽい扱い! ……とりあえず手本をやってやる」
ミルナは近場の岩を指差し、ドクオと一緒に岩に近づいた。
( ゚д゚ )「今のお前は、燃料が切れるまでエンジンを掛け続けるような使い方をしてる筈だ。
確かにそれなら見栄えは良いが、肝心な時に燃料切れになる事もある」
(;'A`)「……肝心な時にな……」
( ゚д゚ )「いいか、マグナムブロウはその名のとおり銃をモチーフにしている。
扱いも銃と同じようにすれば、ある程度は節約が効く」
('A`)「……?」
( ゚д゚ )「……こうやるんだ。見てろ」
いまいち理解出来ずにいたドクオを一歩下がらせ、ミルナは岩に右手の平を当てた。
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