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( ^ω^)だから僕は働かないようです

32名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:41:02 ID:3Ew8bXJc0
今日も「今日」がやってきた。

33名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:41:44 ID:3Ew8bXJc0
いつもの「今日」。1つ前の「今日」と何も変わることはなく、誰も僕の「今日」に干渉してくることはない。
いつものように布団から抜けだし、いつものように飯を食べ、いつものように部屋でパソコンをいじり、いつものように布団に入る。
僕の生活の中にある不確定要素といえば、たまに夕飯を抜く、たまに数分ほど自慰に耽る、その程度のものだ。
判を押したような生活の中に時折イレギュラーが入る。


今自分は生きていると気付いたのが不思議になるほど、僕にとって生きることは義務と化していた。

34名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:42:28 ID:3Ew8bXJc0
誰に言われて僕は生きることを始めたのだろう。

親が僕の生誕を馬鹿みたいに喜んだ時?
「僕」が世界中から称賛され、人類の宝ともてはやされた時?
僕がこうして引きこもり、世界の溜め息を聴いた時?

2つ目だと僕は踏んだ。
暫く姿を見せない「僕」の残滓が僕を生きつづけさせているのだろう。

35名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:43:12 ID:3Ew8bXJc0
何ということだ。

僕は僕ならざる「僕」に生きることを強いられているのである。

それでも死ぬ気が全く起こらないのは僕の中に僕といえるものはもうあまり残ってはいないのだろうと思った。と口に出した。
この癖が無くなった時、本当に僕は「僕」になってしまう気がして怖かったからだ。と口に出す。

36名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:43:54 ID:3Ew8bXJc0
( ^ω^)「僕は狂っているんだ。狂ったように生きつづけているんだ。『僕』は僕に取って代わろうとしている。『僕』を消さなければ。僕が僕として生きる為に『僕』を消さなければ。狂ってしまう。いやもう既に狂っていたんだ。『僕』に逢ったあの時から。」

( ^ω^)「思考が錯綜するが全て口に出さなければならない。何故ならそれが僕である事の証明であってこの癖が無い僕など僕ではないのだから。」

37名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:44:53 ID:3Ew8bXJc0
( ^ω^)「いや」

( ^ω^)「待てよ」

( ^ω^)「生きることが『僕』の望み」

( ^ω^)「ならば死ねばいいんだ。僕が僕であるうちに」

( ^ω^)「死んでしまえば僕は永遠に僕でいられる」

( ^ω^)「死のう」

( ^ω^)「死ぬしかない。死ぬまで喋り続けるんだ。死のう。死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう死のう」

38名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:45:43 ID:3Ew8bXJc0
( ^ω^)「死のうが脳死に変わって3分程でマンションの屋上に着いた。息が苦しい。舌が回らない。開放されたい。飛び降りよう。ここから。今すぐに。」

( ^ω^)「そうして僕は屋上の縁に立っている。体が傾き始める。水平になる、今落下を始めた。死ねる。僕のままで。もうすぐじめ」

(  ω )「ぐしゃっ。僕の体は響いた音の大きさに比例して無残なことになっているだろう」

(  ω )「こ……うやく死……ぼ……がぼく……で……に」

(  ω )「」

39名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:46:38 ID:3Ew8bXJc0
言葉が出ない。最期まで喋り続けなければ。物言わぬ死体になる瞬間まで。
最期まで僕である為に。
僕が僕でなくなるその時、僕は『僕』であってはならない。

40名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:47:25 ID:3Ew8bXJc0
(  ω )「…………ぅぅぅぅぅ」

(  ω )「ぼ……のこえ……る……てい……。それ……るのだ。」

(  ω )「聞いて……だろうが……もう……のだ。」

(  ω )「……から、……たらかない。」

(  ω )「だから僕は……かない」

41名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:48:07 ID:3Ew8bXJc0
(  ω )「僕は……まま……ぬこと……できた」

(  ω )「僕は僕のまま死ぬことが…………できた」

(  ω )

42名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:48:49 ID:3Ew8bXJc0
僕は僕のまま死ぬことができた。





43名も無きAAのようです:2014/11/27(木) 22:50:23 ID:3Ew8bXJc0
続きません。
読んでいただいた方、ありがとうございました。

感想とかあれば適当にどうぞ。質問も気が向けば答えます。

44名も無きAAのようです:2014/11/28(金) 00:46:32 ID:xnQ7K1n20
乙 
>>8に入る「僕」の最初の言葉って>>7の僕のセリフそのもの?

45名も無きAAのようです:2014/11/28(金) 07:30:43 ID:P6w30wLE0
>>44
>>7は僕が「僕」に話しかけたセリフで、>>8はそれに応えたって感じです つまり別のセリフ
>>8で何て言ったかは想像にお任せします 伏線もどきが目立ちすぎてしまった

46名も無きAAのようです:2014/11/29(土) 09:48:25 ID:51pyw9rQ0
好きだこういうの
おつです


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