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( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです
291
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:29:45 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「といっても、《ケインズ・デビル》は今《スキル・プリズナー》によって守られているから。対象は、《虹光の宣告者》! さあ、どうするんだい?」
( ^ω^)「(……スキル・プリズナーの第二効果はこのターンまだ使えない!)言われるまでもなく、《虹光の宣告者》の効果発動!」
デクレアラー
( ^ω^)「相手がカード効果を発動した時! 虹光の宣告者を生贄に捧げることで、それを無効にし、破壊する――"獅子身中の宣告者"!」
スフィア
腹部に大きな球体を抱えた巨鳥:the アトモスフィア。その球体の中に、虹光の宣告者が吸い込まれていく。
が、完全に球体の中へと取り込まれた虹光の宣告者は、その球の中で目も眩まんばかりの強い光を発し――球体は内部からひび割れて崩壊、アトモスフィアが悲鳴を上げる。
(´・ω・`)「そう、間違いなくそうなる。だからリバースカードをオープン、速攻魔法:神の写し身との接触」
(´・ω・`)「消滅寸前のアトモスフィアに、手札のシャドール・ファルコンを融合させることで命を繋ぐ!」
ショボンの手札から飛び立ったファルコンが、割れた球体の中に飛び込んだその瞬間、七色の光は一転してドス黒い色へと代わる。
影のように黒くなった光はそのまま空中で渦を巻き、そこから、新たなモンスターが現れ出でる。
(´・ω・`)「融合召喚――降霊、エルシャドール・ウェンディゴ」
《エルシャドール・ウェンディゴ》
星6/風属性/サイキック族/攻 200/守2800 【融合】
「シャドール」モンスター+風属性モンスター
(´・ω・`)「ファルコンの効果発動。融合素材として墓地に送られた《シャドール・ファルコン》は、僕の場に裏側守備表示で復活する」
292
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:30:27 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)「……わかってるお」
《アトモスフィア》が動かした戦況、そこで生じた一瞬の攻防。
内藤も虹光の宣告者を失ったが、鉄壁の《ケインズ・デビル》は健在。対するショボンは2体のエクシーズモンスターを犠牲に召喚したアトモスフィアを失い、その損害はそれなりに大きい――大きい、が。
虹光の宣告者が消えた図書室、その床に、ケインズ・デビルの影が落ちる。十字架型の影が、落ちる――――
(´・ω・`)「……虹光の宣告者が消えた。それがどういう意味かは――」
「わかるだろう?」
影が、ひとりでに立ち上がった。
(´・ω・`)「影依融合、発動! 君を守護するナンバーズの、その影が! このカードの真価を引き出す!」
(´・ω・`)「デッキのシャドール・ハウンドと、イェシャドール・セフィラナーガを融合し――僕の下へ! エルシャドール・ミドラーシュ!」
【(´・ω・`)】
《ダイガスタ・ガルドス》 《エルシャドール・ウェンディゴ》 《エルシャドール・ウェンディゴ》 《エルシャドール・ミドラーシュ》 《シャドール・ファルコン(裏)》
《-No.13-ケインズ・デビル》
【( ^ω^ )】
293
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:31:08 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)「……いくら、場を固めようと! このターン《ケインズ・デビル》を戦闘破壊することはできない! それは変わらないお!!」
(´・ω・`)「うん、それが僕のナンバーズの力だおー、ってさっき言ってたね。だから、僕のほうからも見せるよ」
( ^ω^)「あん?」
(´・ω・`)「僕と、このウェンディゴを引き合わせてくれた恩人を。レベル6のエルシャドール・ウェンディゴ2体で――オーバーレイ!」
( ;^ω^) !?
円形に広がるデュエルフィールドが揺れる。
( ;^ω^)(エクシーズ! ランク6! このルールで!? 何を――いや)
( ;゚ω゚)(――――"ナンバーズ"!!)
フィールドの中央に、ゆっくりと数字が浮かび上がってゆく――
(´・ω・`)「結構、感謝してるんだ。これが2枚目だったことには」
っ■ ―-
/|\ カッ!
294
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:31:54 ID:mk9soIAc0
―――――――――――――――――― "The Verdict of Frozen" ―――――――――――――――――
_
., ´ _ `ヽ
( _,´◯`、_) ◯ l⌒l
./´ ) . . l | ,、 <フ ,、 ./ 7 / 7
(  ̄ ̄ ) _l |_ <二、ニ> / / /_/ /_/
 ̄ ̄ ̄ ( ___ ) . <二、 ニ> <二_/ <> <>
`┘
―――――――――――――――――――― "Judgment! " ――――――――――――――――――――
295
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:32:35 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「―――《氷結のレディ・ジャスティス》」
《No..21 氷結のレディ・ジャスティス》
ランク6/水属性/水族/攻 500/守 500 【No.】
レベル6モンスター×2
このカードは自分フィールドのランク5のXモンスターからX素材を1つ取り除き、
そのXモンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×1000アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドの守備表示モンスターを全て破壊する。
( ^ω^)
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手フィールドの守備表示モンスターを全て破壊する。
( ^ω^)
( ゚ω゚)
(´・ω・`)「現在、レディ・ジャスティスのオーバーレイユニットは2つ。よって攻撃力は2500程度……」
(´・ω・`)「といっても、ここからまた下がるんだけどね。なぜなら、今ここで効果を使うから」
( ;゚ω゚)「……よりにも……よって……この、局面で、なぜ、おまえが、こいつを、持って……!!!」
296
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:33:16 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「兄のアベルを殺した弟、人類最初の殺人者、カイン――判決、有罪以外に、ある?」
(´・ω・`)「ケインズ・デビル単体を対象にとって発動する効果は、スキル・プリズナーに無効化される。だが、罪は誰であろうとすべて等しく裁かれるべきだ――オーバーレイユニットを1つ使う」
(´・ω・`)「『すべてを裁く』”すべて”の中に、ケインズ・デビルもいるというだけの話!」
レディ・ジャスティスの背後で空気が凍り、無数の十字架が形作られていく。
鋭く尖った十字架、そのすべてが、一斉にケインズ・デビルのほうを向いた。
( ;^ω^)「あああああああクソッ!! ケインズ・デビルの効果発動、オーバーレイユニットを1つ使い!」
( ;^ω^)「相手モンスターをすべて攻撃表示に変える! この効果を受けたモンスターは、このターンケインズ・デビル以外に攻撃できなくな――」
内藤の指示を受け、ケインズ・デビルは抱き込んでいた十字架を手放す。と同時に、十字架はひとりでに宙に浮き上がる――
が、その十字架はすぐさま飛来した氷の刃によって貫かれ、背後のケインズ・デビルごと降り注ぐ氷の十字架によってズタズタにされてしまった。
( ゚ω゚)「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――............」
(´・ω・`)「オーバーレイユニットとして墓地に送られたウェンディゴの効果、墓地から神の写し身との接触を手札に戻す……まあ、なんであれ、そのケインズ・デビル本体がいなくなったんだから、どうにもならないよね」
297
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:33:57 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)「……け、けど! 忘れんなお、シャドール・ファルコンの効果は1ターンにどちらか片方しか発動できない」
( ^ω^)「ケインズデビルの効果で表側になりはしたものの、すでに自己再生能力を発動したこのターン、そのリバース効果は発動しない!」
(´・ω・`)「や、それはそうだけど……」
【(´・ω・`)】LP:8000
《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《シャドール・ファルコン》@ATK600
《なし》
【( ;^ω^)】LP:6200
(´・ω・`)「2200と、2200と、1500と、600。足すと何点になると思ってる? 自滅?」
( ;^ω^)
(´・ω・`)「……はあ。バトルフェイズに入るよ」
( ; ω )「……」
ショボンが片手を上げると、場の四体のモンスターたちのギラつく視線がすべて内藤へと注がれた。
総打点6500を前にして、内藤は思わず一歩下がる。
それに何の意味があると言わんばかりに、ショボンは上げた腕を振り下ろした。
(´・ω・`)「お疲れさま。全モンスター総攻撃――総打点6500、ダイレクトアタック!」
298
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:34:41 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)
( ω )
(´・ω・`)
( ω )
(´・ω・`)「……?」
――――――が、何も起こらない。
場のモンスターたちは真っ赤に血走った目を内藤に向けるばかりで、ショボンの攻撃命令に従おうとしない。
299
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:35:44 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「ガルドス! ミドラーシュ! レディ・ジャスティス! ダイレクトアタック! ……なんだ? なぜ攻撃できない?」
( ω )「ふ……フフ、っくく……」
(´・ω・`)「……何か、したのか?」
( ^ω^)「そう、その通り……今このフィールドには、既に――――」
( #^ω^)9m「――――ケインズ・デビルの、隠された効果が発動している!」
バァ―――――z_______ン!!!
(´・ω・`)「……なんだって?」
( ^ω^)「そう、ケインズ・デビル……カインは、人類最初の殺人者。兄のアベルを殺した、殺人者! ゆえに、その身体には烙印が押されている!」
( ^ω^)「それはさらなる悲劇を防止するための印。カインは殺人を犯した、しかしそれを理由にカインを害することを許してしまえば! 待ち受けるのは永遠に終わらぬ復讐の螺旋。だからこそ!!」
( ^ω^)「アベルを殺したカインをさらに殺した者には13倍の報復があると神様は言って、その刻印をカインに押した! それがケインズ・デビルの番号、《No.13》の由来!」
(´・ω・`)「……」
300
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:36:25 ID:mk9soIAc0
( #^ω^)「復讐の連鎖は必ずどっかで切らなきゃならない! それが神の教え! 人の身で背くことは許されない、絶対の掟!」
( ^ω^)「ケインズ・デビルの効果を受けたモンスターは! 殺人者カインへの憎しみを募らせるモンスターたちは、《ケインズ・デビル》に"しか"攻撃できない。
だが、じゃあ、その張本人が! 《ケインズ・デビル》がフィールドから消えてしまったら! 残されたモンスターたちの、その復讐心はどこへ行く! いったい誰に向ければいい!?」
( #^ω^)「『どこにも向けられない』が答えだお! ケインズ・デビルがフィールドから消えたら、他のモンスターにもプレイヤーにもそのモンスターは攻撃できない!」
砕けた十字架の欠片を蹴り飛ばし、内藤は絶叫する。
それで気圧されたわけではないだろうが、ショボンはしばらく立ち尽くすと、思い出したようにターンを終えた。
(´・ω・`)「……カードを1枚伏せて、ターンエンド」
・TURN 10- 終了
( ^ω^) 手札:3 LP6200
場:なし / 伏せ:なし 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》
(´・ω・`) 手札:2 LP8000
場:《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《シャドール・ファルコン》@ATK 600 / 伏せ:1枚
301
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:38:08 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)(な、なんとか凌いだか……)
(´・ω・`)「……このターンで潰せると思ったんだけどね。仕留めそこなったわけだ」
(´・ω・`)「けど……それで、何がどうなるんだい?」
・TURN 11-
(´・ω・`)「結局、君はモンスターをすべて失った。新たにモンスターを増やそうにも、ミドラーシュをどうにかしない限り特殊召喚は1度だけ」
( ^ω^)「……僕のターン、ドロー。……魔法カード、デステニー・ドローを発動」
( ^ω^)「手札から、D-HERO デビルガイを墓地に送って、カードを2枚ドローするお」
(´・ω・`)「場の状況は、依然として僕の有利……というか、そもそも君のデッキに、この状況をひっくり返すだけのパワーはあるのかな?」
( ^ω^)っ■■ 「……」 シュバッ
(´・ω・`)「ドロー・マッスルにタン・ツイスター、手札断殺、今のデステニー・ドローもそう。よくわからない手札交換を繰り返すばかりで、君は今の今まで、僕のライフにかすり傷ひとつつけられていない」
( ^ω^)っ■ 「……」
302
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:39:34 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「《虹光の宣告者》、《ケインズ・デビル》……全部、小手先と口先だけの姑息な時間稼ぎに過ぎない。結局、君は何がしたい?」
( ^ω^)っ■ 「……何がしたいか、かお。それなら、今から教えてやれると思う」
(´・ω・`)「?」
( ^ω^)「速攻魔法、異次元からの埋葬を発動」
《異次元からの埋葬》
速攻魔法(制限カード)
(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から
合計3体まで対象として発動できる。
そのモンスターを墓地に戻す。
( ^ω^)「ゲームから除外されている僕のモンスター、タン・ツイスター/転生竜サンサーラ/BF-陽炎のカームを墓地に戻すお」
(´・ω・`)「……で?」
( ^ω^)「よくわからない手札交換、って言ったおね。それは違うお」
( ^ω^)っ■ 「よくわからないも何もない。手札を交換する目的なんか、『引きたいカードがある』それ以外にないお」
(´・ω・`)
303
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:40:28 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)っ■ 「見習うことにしてみたんだお、あの留年の死神を」
( ^ω^)っ■ 「どうしても引きたいカードがある。それは、カードプールに制限の課されるこの戦いでも、テーマのない、秩序だっていないデッキでも、
引けさえすれば、たとえそれが烏合の衆であっても、まとめて場に呼びつける、そんな力を持つ――――――切り札!!」
《ソウル・チャージ》
通常魔法(制限カード)
「ソウル・チャージ」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
(1):自分の墓地のモンスターを任意の数だけ対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、
自分はこの効果で特殊召喚したモンスターの数×1000LPを失う。
( ´・ω・)「!」
( #^ω^)「魂を! 賭けて!! 《ソウル・チャージ》――――発動!」
( ^ω^)「1体につき1000ポイント! ライフを失うことと引き換えに、自分の墓地のモンスターを任意の枚数復活させることができる……!」
( #^ω^)「ミドラーシュが封じるのは、1ターンに『複数回』の特殊召喚! 『1度』に『複数体』呼ぶのであれば、それに何の問題もない!」
304
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:41:12 ID:mk9soIAc0
(;´・ω・)「……ちぃっ!」
( ^ω^)「墓地にこの悪魔がいる以上、特殊召喚なぞ1回で十分! デビルガイの効果発動、このターンのバトルを放棄する代わりに、ミドラーシュをゲームから除外する!」
( ´・ω・)「―――リバース、神の写し身との接触!」
( ´・ω・)「場のミドラーシュとファルコンを融合させ――新たなミドラーシュを融合召喚する! 加えてファルコンは裏守備表示で復活!」
( ^ω^)「――だが! さっきまでいたミドラーシュと、このミドラーシュは別物! ゆえに、『1度しか特殊召喚できない』制約は持続していない!」
( ^ω^)「僕は、ここからさらに1回、特殊召喚が行える……!!」
(´・ω・`)「……」
高速で交わされた攻防の後、ふたりの視線は同時に2体の☆6モンスターへと向く。
内藤が、拳を振り上げて、叫ぶ――――
( #^ω^)「レベル6! タン・ツイスターと陽炎獣メコレオスをオーバーレイ!」
地面が、揺れた。
305
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:42:01 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「っ……」
( #^ω^)「……思えば!! 僕は、最初からハンデを背負わされていたわけだ! カードプールも通常の半分、ナンバーズの効果も使えない! そんな二重のハンデを、さあ!」
( #^ω^)「だったら……ここで、ここでくらいその代償を貰えないと……何もかもが割に合わない!!」
(´・ω・`)(なんだ、この揺れは……)
( -ω-)(そうだ……改めて思えば、そうだ!)
・・
( #-ω-)(これが使えるという、その事実! その事実だけで! その事実が! 僕の力を保証する!)
NBR
( #^ω^)「このルールで、この力が使えるという、ただそれだけで! 僕は! 強い! 強いんだお!!!」
吠える内藤と揺れる足元、図書館に満ちる異様な気迫に、ショボンは窓際まで後ずさる。
(´・ω・`)(図書館……じゃ、ない)
(´・ω・`)(島全体が、揺れ―――――)
こつん、と壁に背中がぶつかり、そこでふと、窓の外に目を向けて――そして気付く。
306
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:42:51 ID:mk9soIAc0
\
.-. ,,_..__.._,,,,、 ,,-'''″ `゙'-、
............. ヽ._.、 ,,,,,,、 / ヽ
`゙゙゙゙゙~゙゙´;;;;;;;;;;;;;;;.;;... '"´.´ ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;....;; "''''ー、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..;;;;;.;;;;;;....;; ゙'-、
.....;;;;;;; ;;;;; ヽ、
;;..; ,,,,,,,,,,./ --. l_
;.;;;;;;.;;;; `'ー--‐" `i
;;;;;;.;;;... ;: , / ;..;.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;......;;;..;;;;;;.; ,ノ
;;;;.;,;-ぃ丶 `'┐ ;;; ノ
"´ ;;;;;;;;;;;:;: ;;;; | ;;;;;;; ノ
;.;;..;;;;;;;;.;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;...;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;..;;;;;;;_,,,、.,..-─- ,,、 ;;;;; |
;;.;;;;;;;;;..;;;;;;;;;;..;;;;;;;;.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;._./ ゙_.. -'′ .-、 ` ̄¬―ーー-..、 ;;;;;;; l,,、
;;;;;;;;;;;;,、_;;;;;;.,∠__―-'゛`゙'''゙゙';;ii..r''''''"´ `'‐  ̄ ̄´゙゙'''ー ,,. `''、
_-‐´ ´ _.. -‐'''''"´ ハ、 `'-、, ヽ、
._,,.. -'''″ / .、 , ゙>.゛ ......;;;....;;;;;;;;;..l, .-、 .`'''ー .i_
._.. -‐'" l│;;;;;.! .ゝ ;.;;;;;;\ .\ .\. `'-,,,
'''"゛ `゙゙゙゙゙゙.l、 .″ヽ,;; l. .. '、 ...;.;;;;\ .゛ `'-、 .`゙"'ー-
,, ;;;i′ .;;ゝ ./ '、 ヽ ;.; \ `''-、゙ヘ.
/ ,i′、 .;;./ / .....;; .′ ヽ ;.;ヽ,
;. ./ : ′ ;./ ゙ .;;;;;;;;;: ,.., ゙′ .、、
;:;;;;;;; .、 ;;.l ;;;゙''-、 、.
....,l゙ ! ;.;;;: \ ;: l '-. ..、;;;;;゙'-、, ゙ヘ
...;;../ : / .../ / .. ./ .; l, ヽ¬ . \;;;;;.;.;;゙''‐
..;;;;../ .l ./ .│ : ,ノ゙;;;;; / ゛ |.;;;;;.! ` \;;;;;;;;;;;.;..
;;;;;;; i l ″ ;;;./ / ;;;;;;;;; .,i' / l.;;;;;; ;.;゙'-、 ゙'∴;;: 、
;;;;;;;: .| ゝ ;;;;;;゛ .゙;;;;;;;;;;;;;;: / / l;;;;;;〟 ...;.;;; \ : .,,、 : ゙'‐ `
;;;;; / ,..-'゙;;;;;;.. ._..-''' ...;;;;;;;;;;;;;;;;: / ./ .,!;;;;;│ ;;;;;;;`'‐. ..`''- ,,、
307
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:43:32 ID:mk9soIAc0
( ;´・ω・)(――――――火山!?)
・ ・ ・ ・ ・
( ;´・ω・)(火山……火山が、立ち上がる……!?)
島の中央にそびえ立ち、もくもくと煙を吹いていた火山。
その火山が今まさに揺れ動いていた。
その下に眠っていた巨人が、今まさに立ち上がろうとしていた。
( ^ω^)「神秘の大陸アトランティス。失われた大陸、アトランティス! それが今ここに蘇る!」
( #^ω^)「はるか昔の! 神話の時代に消えた大陸が蘇るなら、今年に消えた単位だって! 蘇らないはずがない!!!! エクシーズ、召喚!」
■⊂( #^ω^)「来い、"一勝"の証明!!」
308
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:44:39 ID:mk9soIAc0
―――――――――――――― "Out of Place Artifacts" ――――――――――――――――――
__
., ´ _ `ヽ / `)
{ (◯) } (._ / . ,、 <フ ,、 ./ 7 / 7
ヽ._  ̄ _ノ l´`、◯,´`! <二、ニ> / / /_/ /_/
. ̄ ヽ _  ̄ _ノ . <二、 ニ> <二_/ <> <>
. ̄ `┘
――――――――――――――― "The Lost Continent" ――――――――――――――――――
309
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:46:01 ID:mk9soIAc0
i::l::::::::::lヽ ii:::i i :::i ::i ::|i
,,,_,,, -‐- 、_ _人_ i::::l::::::::::l i i:i:::i i :::i ::i ::|i
_∠,,-─,、-- 、 ‐-ヽ /ヘi|`Y´|i /::: l::::::::::l i i:i::i i ::: :::i :::.ヽ
/ニ,r≦ニ ̄ ̄ニヽヽ ‐-、 l /ニ〈-"゙゙'ヽ|i ,i:::: l::::: ::l i i:i::i ::: 、 i i ::;;\
ヽ/ i| /:::::/ ::::/ / `ヽヽ ‐-`ヽ _ノ二ニゝ_ノ ヽ 人i|i ノ ll::: :::l. i ii::i :::::::::: i i :::;;;ヽ
〈 i| / ::/ ::;;/ 〃‐ / ヽ lニ ::::l /≦三ニ─ 二三≧x、 i;;::::i ::i i i :::;;;;;i i i i ::::::::: i i i ',',::
lii|/ ::/ :// ` l 、 〉 / ::l lニ:::ヽ,r≦,r≦ニ--───--ニ`ヽ .\ ./:i ;;::i ::i i i ::::i 二 ii :::::::: i i::i ',',
li/ ::/ / / l / /フ::/:/::三\-/ニ/ 、 ゙、 i .i i `ヽ、 、.ヽ ┌イ ::i ;;::i ::i i i ::i ニニ三 i ::ヽ::::i i::i ', '
〉::/;;/ /:: l/ / ノ;;/;/ ;;三三/ / ヽ ゙、 i .i. .i i i \..、ム_ノ ::i ;;::i ::i i i ゝニ二─ -‐ニ \:i i::i ',
/:/;;/ / l/ / /;;/;///ー// 、 ゙、 .i i i i i i / ヽ ム i! i! ;;::i::;;;;'´ ̄`ヽ _, イ- /三ヽ 、::::`ヽ
/´l_,r≦;;/;-‐ニ /-、/ }イ/ / / ‐-、 ヽ .゙、 .i __iニニ/-}‐-、i / /i|i i! ;;::i-‐'' ̄‐-、ゝニ__ -‐ニ三ニ─
/\ィ、三ニ≧、 // ヽ/_ノlノ l \ ゙、 l__i _l ̄- ヽ  ̄l/ ./ l l ニニ/ `ヽ ニ-  ̄ ̄ ─  ̄ ─ 、三三
::/ >三 ー/;; 〉\ / l `ヽ、 -‐  ̄ __i ──└‐┐ト、 -‐''' l 三三ニ ̄_─ニ三三三 ̄  ̄二三三三
´\/ /\ /\ .l ‐-/ .i 二二二二二ミ i__ \ーl 三三三 -‐ニ三三 ────  ̄──ニ
`丶、 / \ヽ / i / _i -‐  ̄ニニミヽ i` ヽ//////////// -‐ ニニ_ ────-、 二三
`丶< / ミ / ./::::/ミ、 i/ _ -‐ ̄ ` ̄i | |__| __ri、 、 ヽ l///////////ー ─  ̄ ─二二二─ ヽ 二
、 丶、ミ / /::::/ ヽ \ l / -=ニ二ト、 |/ / | ヽ l//////////-‐ ´ ̄ ̄` ‐-ニ三ニ‐- 三二
`丶、 \ /::::/ /\ l /三三三三三ゝ---イ三≧x l/////// ,, -‐ニニ‐- 、 `ヽ 三ヽ三三
\/:::::::::::\/ / ./ l /三三三三三三三三三三三三ヽ l、///// / ___ l ヽ ヽニi三二
/::::::::::::::::/ \ ./ l/三三三三三三三三三三三三三ム l. ∨/ / / __ \ / ヽ l l三三
./:::::::::::/ : : :l \ / _l三三三三|  ̄ ̄ ̄ ̄.|ー__r 、 l /  ̄ヽ / / / `ヽ \/ } l;;;;;;;;;;
/:::::::::::::::/l : :/`\ \/ /l_/ ̄ ̄|ー┘ .| | \/、 \ i / / ̄`ヽ \ 〈 l
/::::::::::::::/ ̄´ .\/ / / ̄| ____| | / 丶、 ヽ i / i i ノ ノ、_ノ
::::::::::::::〈 / / /  ̄ ̄|  ̄ ̄ ─ 、/ |丶、 ∨ 圭圭ヽ i `i i 〈
( #^ω^)「 《 先 史 遺 産 ア ト ラ ン タ ル 》!!」
310
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:47:00 ID:mk9soIAc0
《No.6 先史遺産アトランタル》
ランク6/光属性/機械族/攻2600/守3000 【No.】
レベル6モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、
自分の墓地の「No.」と名のついたモンスター1体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力の半分の数値分アップする。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
このカードの効果で装備したモンスターを墓地へ送って発動できる。
相手のライフポイントを半分にする。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
( ;´・ω・)「アトランタル……! ……なるほど。なるほど!」
( ;´・ω・)「……なるほど、なるほど、なるほど! この土壇場で! ずっと狙っていたわけだ!」
( ´・ω・)「ロクにライフを削れもせず、ただフラフラと耐え凌ぐだけのデュエル……何をするのかと思ったら」
( #´・ω・)「ただこの力に賭けたわけだ。こいつの、この召喚に!」
突如として窓の向こうに現れた巨人――規格外の巨人、巨大な山がそのまま立ち上がったような巨人。
《アトランタル》はその巨大なる腕をゆっくりと振り上げる。
311
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:47:44 ID:mk9soIAc0
――――――――――――― "death scythe" ―――――――――――――――
/`l _
,、. l |/ 〉
,l | l |レ'
,! L.-ヾ=,'
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(_,.- '´| L-'´ _)
,.-'´ ,.-'" ◯ l⌒l ____
{,.- '´| | l | (___ )
、|,i. . _l |_ (_ /
. ( ___ ) l´`、◯,´`! _,,..、 ,..、
ヽ _  ̄ _ノ ヽ `ー、 / ア
ヽ、 'l / /
`ー',/ /
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「 /
`''"
――――――――――――― "death scythe" ―――――――――――――――
( #^ω^)「――アトランタルの効果発動! 死神の鎌をもて!」
空中に刻まれた”13”の刻印から、アトランタルは巨大な鎌を取り出す。
( ^ω^)「エクシーズ召喚時、アトランタルは墓地のナンバーズを装備カード扱いとして自身に装備し、その攻撃力の半分を得る……そして!」
ケインズ・デビル
巨人が扱うに相応しいだけの巨大さを有するその鎌は、《殺人者》の名にもまた相応しい、ドス黒い炎を纏っており、そして。
一歩進むごとに島全体を揺らしながら、アトランタルは、図書館へと近付いてくる。
312
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:48:26 ID:mk9soIAc0
ナンバーズ
( #^ω^)「第二効果発動! オーバーレイユニットを1つ使い、装備した《鎌》を墓地に送ることで!」
( ;´・ω・)「っ……!」
巨体ゆえのゆっくりとした動作で、アトランタルは鎌を振り上げ――――
ライフポイント ハンブン
( #^ω^)「相手の身体を―――真っ二つにする!!」
( ;´ ω ) 「う、お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」LP8000→4000
―――横薙ぎに振り抜かれた鎌が、建物ごとショボンを両断した。
切断された図書館の上半分がズレて轟音と共に崩れ、その音に負けないよう内藤は声を張る。
( #^ω^)「《ソウル・チャージ》と《デビルガイ》と《アトランタル》の三重の制約で、僕はこのターンバトルフェイズを行えない!」
( #^ω^)「だから! 僕は、リバースカードを2枚セットして! これで……ターンエンドォ!!」
・TURN 11- 終了
( ^ω^) 手札:0 LP2200
場:《-No.6- 先史遺産アトランタル》@DEF3000 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600 《聖光の宣告者》@DEF1000 / 伏せ:2枚 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》
(´・ω・`) 手札:3 LP4000
場:《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《裏守備(シャドール・ファルコン)》 / 伏せ:なし
313
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:49:07 ID:mk9soIAc0
・TURN 12-
( #´メω・)「……僕のターン……ドロー!!」
デュエル中ゆえにかろうじて無事だったものの瓦礫の山に埋もれていたショボンが、ドローの勢いで瓦礫を撥ね飛ばしながら立ち上がる。
( ´メω )「っ……フフ……アトランタルか……そうか、アトランタルかあ……」
( ^ω^)「この一撃は、読めなかったかお?」
( ´メω・)「いいや。君の狙いなんてどうでもいいんだ。そんなものに興味はない」
( ´メω・)「確かなのは。《アトランタル》と《ケインズ・デビル》、どっちが先にあったかは知らないが……君のその戦略は、ナンバーズを2枚必要とする……少なくとも、二戦目以降でなければ取れない戦略だということ」
( ^ω^)「……それがどうした?」
( ´メω・)「つまり君は、どこかで必ず方針を転換させている……。一本、このNBRをこの手で戦い抜くと言い切れる道が君にはなかった。途中で曲がるしかなかったんだ」
( ^ω^)「……」
314
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:49:47 ID:mk9soIAc0
( ´メω・)「君には、柱がない」
( ^ω^)
( ´メω・)「そこがどんな場所であろうと、たとえ地獄の底であろうと、これさえあれば戦える。百回生まれ変わろうと、これを捨てることだけはできない」
( ´メω・)「魂に染みついた自分の柱。己を託すに足る柱が、君には、何もない」
( ^ω^)
――――
( ・∀・)「俺は信じたぞ……! 不完全なカードプール、ぶっつけ本番1回きり……事故を起こしたら終わりの一戦! だが、俺は信じたんだ!」
イノチ
( ・∀・)「単位がかかっているからと言って、慣れない武器に手を出すなど愚の骨頂……!」
――――
( ^ω^)「……もう一回言うお。それがどうした」
( ´メω・)「僕には、あったよ」
( ^ω^)
315
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:50:28 ID:mk9soIAc0
( ´メω・)「最初に引いたナンバーズで、《ミドラーシュ》が使えるのを確認したとき。神が僕に死ねと言っていると、最初はそう思った」
( ´メω・)「ずっと思ってた。許せなかった。《ウィンダ》と同じ顔をして、《ウィンダ》を、《ガスタ》の効果を否定するその効果……僕にとっての死神なんだと。ここに来てなおそう思った」
( ´メω・)「ほとんど意地だったよ。他のシャドールは1枚もないのに、ミドラーシュを3枚フル投入して。《簡易融合》まで使って出した。勝てるとは思っていなかった」
( ´メω・)「―――――でも、僕は勝ってしまった」
( ^ω^)
( ´メω・)「……その時に思ったよ。彼女を受け入れることができれば」
( ´メω・)「ただいたずらに嫌うのではなく、彼女を受け入れて、その先に進むことができれば」
( ´メω・)「僕はまた、僕はまだ、戦えるんじゃあないかって。――ダイガスタ・ガルドスの効果発動!」
( ^ω^)「!」
316
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:51:10 ID:mk9soIAc0
( ´メω・)「ガスタの神官ムスト&ガスタの希望カムイ、墓地のガスタ2枚をデッキに戻し――アトランタルを破壊する!」
( ^ω^)「リバースカードオープン! じゃなしに、セメタリートラップバニッシュ! 墓地からスキル・プリズナーの効果を発動!」
( ^ω^)「墓地のこれを除外することで、このターンアトランタルを対象に発動したモンスター効果すべてを無効とする!」
( ´メω・)「……」
( ^ω^)(……元々高打点を出しにくいこのルール! 対象に取れない守備力3000を素で突破するのは難しいはず……!)
( ^ω^)(突破手段といえば、オーバーレイユニットを1つ残しているレディ・ジャスティスくらいのもんだけど……それも!)
( ´メω・)「……ならばレディ・ジャスティスの効果発動! オーバーレイユニットを氷の剣に変え――」
( ^ω^)「その効果にアークデクレアラーから異議あり! これをリリースしてそれを無効にしレディ・ジャスティスが砕け散る!」
( ´メω・)「……ちっ!」
( ^ω^)(アークデクレアラーで対処可能……! ナンバーズは1枚しかない、レディ・ジャスティス2枚目は出せない!)
( ´メω・)「……」
( ^ω^)(となれば、次に狙うのは……)
317
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:51:53 ID:mk9soIAc0
【(´メω・`)】LP:4000
《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《裏守備(シャドール・ファルコン)》
《-No.6- 先史遺産アトランタル》@DEF3000 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600
【( ^ω^ )】LP:2200
( ^ω^)(その隣に突っ立っている、デビルガイ! ミドラーシュを消すためには、効果を使うためには攻撃表示でなければならなかった、この貧弱なデビルガイ……)
( ^ω^)(……が! このデビルガイは、決して”隙”なんかじゃあない――――) チラリ
■ ■
《魔法の筒》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、
攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
《魔法の筒》
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、
攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターの攻撃を無効にし、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える。
( #^ω^)(――――”餌”だ!!)
318
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:52:37 ID:T5o54.EU0
説明は……
319
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:52:38 ID:mk9soIAc0
伏せた2枚のカードに一瞬だけ視線を走らせ、内藤は深く息を吸い込む。
( ^ω^)(《ヘイト・バスター》に《バーバリアン・ハウリング》、《業炎のバリア-ファイヤー・フォース-》……いろいろ積んだけど、土壇場で引くのがこの2枚! 我ながらかなりキてるお……!!)
( ^ω^)(アトランタルで減ったライフに、カウンター系のバーンカードをぶち込んでそのまま焼き殺す……)
( #^ω^)(《6/アトランタル》と《13/ケインズ・デビル》、どうしたってパワー不足になるこのデッキの、唯一の勝ち筋! さあ……仕掛けてこい、ショボン!!)
( ´メω・)「……」
伏せた2枚の《魔法の筒》、最後の切り札を前にして、腹に力を入れる内藤。
対するショボンはそんな内藤には眼もくれず、自分の場に並び立つ《ガルドス》と《ミドラーシュ》をじっと眺めていた。
( ´メω・)
( ´メω-)「……そう、やっぱり、そうなんだ」
( ^ω^)「……?」
その視線に応えるかのように、《ガルドス》がショボンを振り返る。
内藤には、鳥に騎乗する《ウィンダ》が一瞬頷いたように見えた、その次の瞬間――――
( ´メω・)「レベル5、ダイガスタ・ガルドスと、エルシャドール・ミドラーシュの2体を――2体で」
( ´メω・)「オーバーレイ・ネットワークを構築」
320
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:54:01 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)
( ^ω^)(《ガルドス》と、《ミドラーシュ》で……)
( ;^ω^)(……エクシーズ!? 何を――!)
ショボンがパチンと指を鳴らすと、《ミドラーシュ》と《ガルドス》は光の粒子となって舞い上がり――既に半壊した図書室がさらに揺れる。
( ´メω・)「正直、こんなものを使う機会が来るとは思わなかった……さっき手に入れたばっかりで、一応は唯一のランク5だから積んでただけで。それだけだった」
( ´メω・)「でも、これも運命なんだろうね。運命が、神が、《ウィンダ》が、彼女が。僕にそう告げている」
( ´メω・)「”受け入れろ”と、そう告げている――――――」
ふたつに融け合う《ガルドス》と《ミドラーシュ》、本物と影人形の《ウィンダ》。
飛び散った瓦礫や本に覆い隠された床の上に、ゆっくりと、その番号が浮かび上がる。
321
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:54:50 ID:mk9soIAc0
( ´メω・)「僕の時間は、凍りついていた」
――――――――――――― "Ice Agent"――――――――――――――――
◯ l⌒l _
l | ., ´ _ `ヽ
_l |_ ( _,´◯`、_) . ,、 <フ ,、 ./ 7 / 7
( ___ ) / `) .<二、ニ> / / /_/ /_/
(._ /. <二、 ニ> <二_/ <> <>
`┘
――――――――――――― "Revival" ――――――――――――――――
( ´メω・)「”No.19”――フリーザードン」
《No.19 フリーザードン》†
ランク5/水属性/恐竜族/攻2000/守2500 【No.】
レベル5モンスター×2
自分のエクシーズモンスターがエクシーズ素材を取り除いて効果を発動する場合、
取り除くエクシーズ素材1つをこのカードから取り除く事ができる。
この効果は1ターンに1度しか適用できない。
322
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:55:38 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)
( ^ω^)「……フリー……ザー、ドン……?」
( ´メω・)「魔法カード、発動……」
―――――――――――――――――― "The Verdict of Frozen" ―――――――――――――――――
_
., ´ _ `ヽ
( _,´◯`、_) ◯ l⌒l
./´ ) . . l | ,、 <フ ,、 ./ 7 / 7
(  ̄ ̄ ) _l |_ <二、ニ> / / /_/ /_/
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―――――――――――――――――――― "Retrial " ―――――――――――――――――――――
( #´メω・)「死者蘇生。――蘇れ、《氷結のレディ・ジャスティス》!」
( ^ω^)
( ゚ω゚)「お……ッ……!?」
( ´メω・)「シャドール・ファルコンを反転召喚、効果で墓地のハウンドを蘇生。そして」
( #´メω・)「――影依融合、発動……!!」
( ;゚ω゚)「……!」
323
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:56:22 ID:mk9soIAc0
( #´メω・)「場の、裏守備のシャドール・ハウンド及びデッキのEMトランプ・ガールをを融合し……」
( #´メω・)「降霊せよ! エルシャドール・ミドラーシュ!!」
【(´メω・`)】LP:4000
《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《シャドール・ファルコン》@ATK 600
《-No.6- 先史遺産アトランタル》@DEF3000 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600→DEF 800
【( ^ω^ )】LP:2200
( ´メω・)「墓地に送られたハウンドの効果で、デビルガイを守備表示に変える……!!」
( ;^ω^)
先ほどエクシーズ素材になったはずのミドラーシュが、再び場に舞い戻っている。
もはや執念としか言いようがない――――内藤が気圧された一瞬の隙を突いて、ショボンは攻勢に出る。
( #´メω・)「氷結のレディ・ジャスティス、効果発動……! オーバーレイユニットを1つ使い! 君の場の守備表示のモンスター全てを破壊する!」
( #´メω・)「蘇生したレディジャスティスに、オーバーレイユニットはない。だが! ここに代理人を立てる!」
324
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:57:04 ID:mk9soIAc0
( #´メω・)「フリーザードンは、自分のエクシーズモンスター1体の代わりにオーバーレイユニットを使う能力を持つ! 食らえ――」
――――壁モンスター一掃!!
(^ω^; )(――――――クソッ!)
火山が急速に色を失い凍りつき、氷塊と化したアトランタルはそのまま内部から砕け散った。
降り注ぐ氷の雨の中、しかし内藤の眼には獲物を狙う光。
( ^ω^)(……僕の場はガラ空き! だが、まだ――――)
( #´メω・)「バトルフェイズ……!! フリーザードンのダイレクトアタック!」
( #^ω^)「――――リバースカード、オープン!! マジック・シリンダー!」
( ´メω・)「なっ……」
( #^ω^)「フリーザードンの攻撃を無効にし! その攻撃力2000ポイント分のダメージをお前に与える!」
( ;´メω・)「うぐ……ッ!!」LP4000→2000
( ;^ω^)(よし……!! あと一発! あと一発で……いける!)
( #´メω・)「……知っ……た、こと、かァ!!」
( ^ω^)(そうだ、もっと熱くなれ! アツくなったまま、そのまま……)
325
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:57:53 ID:mk9soIAc0
( #´メω・)「――エルシャドール・ミドラーシュで、ダイレクトアタック!!」
( #^ω^)「(――――――勝った!)リバースカード、オープン!」
親指の骨が折れるほどの勢いで、内藤は指をバチンと鳴らす――
( #^ω^)9m 「2枚目の―――マジック・シリンダー! これで、終わ―――」
__ _
,i/'゙゙”¨¨¨¨゙¬r-ニ;;;- ....,,_
. }! `゙''''ー二¬- ..,,,
ヽ `¨''ー ..,`゙''ー 、、
. \人_ `゙''-、,,.`''-、、
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l ヽ
! ヽ
l ヽ
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( ;^ω^)「!?」 ガスッ
突如、内藤の足元に1枚のカードが突き刺さる。
326
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:58:36 ID:mk9soIAc0
( #´メω )っ 「…………」
( ;^ω^)(なん、これ……なんだ? 《ガスタ・グリフ》……グリフ……!?)
( #´メω )「さっきのターン、デビルガイの効果をかわすために発動したエルシャドールフュージョンで、1体」
( #´メω )「フリーザードンのオーバーレイユニットになったのが、さらに1体」
( #´メω )「そして、今、この場にいるのが、3体目……ミドラーシュは、もう使い切った。けど」
( #´メω・)「《ウェンディゴ》は……まだ使い切っていない!!」
っ《神の写し身との接触》
( ゚ω゚)
( #´メω・)「神の写し身との接触! 場のミドラーシュと手札のグリフを素材に融合召喚……」
( ;゚ω゚)(ミドラーシュ、のみ、ならず……ウェンディゴまで、3積み……!!)
( #´メω・)「EXデッキのエルシャドール・ウェンディゴ! デッキのガスタの神官ムスト! 2体を同時に召喚する! ミドラーシュの効果で、接触を回収!」
( ;゚ω゚)(……ミドラーシュが消えて……シリンダーが不発……!?)
327
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 20:59:21 ID:mk9soIAc0
【(´・ω・`)】LP:2000
《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《ガスタの神官ムスト》@ATK1800 《シャドール・ファルコン》@ATK 600
《なし》
【( ^ω^ )】LP:2200
( #´メω・)「もう何もない。手札も無い。リバースもない。遮れない!!」
( ゚ω゚)
( #´メω・)「バトルフェイズ!! ムストとファルコン、2体のモンスターでダイレクト―――――」
( ;゚ω゚)「―――――陽炎のカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアム!!!!」
《BF-陽炎のカーム》
星4/闇属性/鳥獣族/攻 600/守1800
相手のバトルフェイズ時、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する事ができる。
自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはバトルフェイズ終了時にゲームから除外される。
328
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:00:05 ID:mk9soIAc0
【(´・ω・`)】LP:2000
《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《ガスタの神官ムスト》@ATK1800 《シャドール・ファルコン》@ATK 600
《転生竜サンサーラ》@DEF2600
【( ^ω^ )】LP:2200
( ;゚ω゚)(い、いじ、異次元からの埋葬で戻した保険! 保険!! 危ねえ! ……危ねえ!!)
( #´メω・)「だが――それもこのターン限りだ!!」
サンサーラの影に隠れて震えていた内藤だが、ショボンがバトルフェイズを終えると、そのサンサーラも揺らめく陽炎のように消滅してしまった。
( ´メω・)「これで君はすべてを失った。すべてのリソースを失った。メインフェイズ2、レベル4のムストにレベル2のファルコンをチューニング」
《大地の騎士ガイアナイト》†
星6/地属性/戦士族/攻2600/守 800 【シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
( ´メω・)「シンクロ召喚――大地の騎士ガイアナイト。次のターン以降、戦いを続ける戦力はもう無い。僕の攻撃をしのぐ手も、もうない!」
( ;^ω^)「……ひ、人のこと、言えんのかお。お前だって! いくらシャドールを回収しようと、もうミドラーシュは3枚使い切ってるはずだお! 見た目ほどリソースは多くない!」
329
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:00:52 ID:mk9soIAc0
( ´メω・)「ああ、そうさ。だから僕はこれを使う。装備魔法、再融合」
( ;^ω^)「……は?」
《再融合》
装備魔法
800ライフポイントを払う。
自分の墓地から融合モンスター1体を選択して
自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。
このカードが破壊された時、装備モンスターをゲームから除外する。
( ´メω・)「800ライフを払うことで、墓地の融合モンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備する……」LP2000→1200
( ;^ω^)
( ´メω・)「蘇生するのは、もちろん、ミドラーシュ――いや。いや、今は、こう呼ぼう」
( ´メω )「今、満を持して、こう呼ぼう……蘇れ。僕の手の中で、蘇れ!!」
330
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名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:01:33 ID:mk9soIAc0
___,ノ} ,. .-‐…‐- 、
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─=ニニニニニニ\ > ─…‐:ミ、_.: .: \
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厶_ニニ//ニ} ,:'.: .: .|: .|.: .:| .:i| .: .: .: .: .: .:ヽ.: .:_:,
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>'~//////∧-∨─‐-ミi:i:i:∨/// 込、::_ノ/////∧////// /
///////////:∧-∨__ \_Ⅴ////  ̄////////i}////<
//////////////:∧-∨ /\ Ⅴ//////////////,ノ///////>
( #´メω゚)「 E l S h a d d o l l W i n d a !!!」
《エルシャドール・ミドラーシュ/El Shaddoll Winda》
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800 【融合】
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは相手の効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
331
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:02:16 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)(……こ、ここまで……)
( ;^ω^)(ここまで執着するのか……《ミドラーシュ》、いや……《ウィンダ》に……!!)
( ´メω・)「正直なところ、最初は舐めてたよ。ミドラーシュを出そうが出すまいが関係なく、元からロクに特殊召喚もできないような、そんな貧弱なデッキだと思ってた。だから、《アトランタル》には驚かされた……」
( ´メω・)「だから、今、改めて、念には念を入れておく」
内藤の全身に糸が絡みつく。
硬い、ワイヤーのような糸が、腕に、首に――絡みつく。
( ´メω・)「手札は、ゼロ。場にも、何も無い。次に引くカード1枚が君のすべてだ」
( ´メω・)「だが、その1枚で何をしてくるか、それが意外と油断ならないというのは、さっきの《ソウル・チャージ》で分かった。だから改めてフタをする」
( ´メω・)「何かあるなら、見せてみなよ。逆転のコンボがあるならさ。この不利な盤面をひっくり返して、僕のライフを削り切る」
( #´メω・)「次の、1枚のドローだけで! それを達成する手段があるのなら!!」
( #´メω・)「ミドラーシュの妨害を跳ね除けて、それを達成するだけの一撃を! たった1枚で! 見せられるなら!! 見せてくれよ、この僕に!」
( ;^ω^)「……!」
( #´メω・)「僕は、これでターンエンド……! さあ、……さあ! さあ!!!」
( #´メω・)「カードを1枚伏せ――君の、ラストターンだ!!」
・TURN 12- 終了
( ^ω^) 手札:0 LP2200
場:なし / 伏せ:なし 魔罠:《リビングデッドの呼び声 ※対象不在》
(´・ω・`) 手札:0 LP1200
場:《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《大地の騎士ガイアナイト》@ATK2600
332
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:02:59 ID:mk9soIAc0
・TURN 13-
( ;^ω^)
( ;^ω^)(……何を)
( ;^ω^)(……何を、どう考えても、向こうのほうが有利……向こうの組み上げたデッキのほうが、強い!)
( ;^ω^)(……いや、でも、勝つ手が……ない、わけじゃない、はずで……)
( ´メω・)「どう転んでも、たぶんこれがラストドローだ。さあ、引きなよ」
( ;^ω^)(……何を引けばいい? 何を引けば勝てる、いや、そうじゃなくて……)
(( ;^ω^))(……どうすれば、引ける……?)
( ´メω・)「怖いだろう。カードを引くのが。引けなかったときのことを考えるのが。――負けるのが、怖いだろう!」
( #´メω・)「何度も、何度も味わった……負けられないと、負けたくないと、そう心から願っているのに」
( #´メω・)「ここで負けたら、もう二度と立ち上がれないんじゃないかって。もう、こいつには勝てないんじゃないかって。そう感じてしまう恐怖!」
333
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:03:39 ID:mk9soIAc0
( #´メω・)「――そんな恐怖を跳ね除けるために、すがる何かが君には無い! それだけは信じられる魂が! 己の柱がそこには無い!!」
( #^ω^)「……うるせえ……!!」
( #^ω^)「柱が、魂が、何だってんだお。そんなものが戦いに必要か!! そんなものなくたってカードは引ける!」
NBR
( #^ω^)「このどん底で、負け犬の吹き溜まりで!! 御高説かましてんじゃねえお!!」
( ´メω・)「……ああ、何を言ったって今の僕は、僕たちは負け犬さ。だけど、忘れたとは言わせない」
( #´メω・)「アカデミアにいた頃の僕は……まちがいなく、君よりも強かった!!」
( #^ω^)「……っ」
( #´メω・)「君は、それなりに要領が良かったよね。どんなデッキを使わせてもそれなりにうまく扱える。試験や大会があるたび、その都度上手いことデッキを使い分けて、
なんだかんだでそこそこの成績を残した。《ウィンダ》、《ガスタ》一本だった僕とは、全然違ったよ。だけど。――――だけど!」
( #´メω・)「勝ち上がるのは、いつも僕だった……それを忘れたと言わせない!!」
( #^ω^)「……過去の栄光に縋るような……みっともねえこと言ってんじゃねえお!!」
( #^ω^)「何も……何も、無くたって、僕は……僕は、戦った!」
――そう言いながらも、内藤の身体はまだ震えていた。
334
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:04:20 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)(――僕は勝った。僕は勝った! ”留年死神”を倒して、《ケインズ・デビル》を手に入れた! それで《アトランタル》も使えるようになった!! それが僕の力の証明!!)
( ;^ω^)(その結果が、今、このフィールドで……)
( ^ω^) 手札:0 LP2200
場:なし / 伏せ:なし
(´・ω・`) 手札:1 LP1200
場:《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@DEF 500 《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 《大地の棋士ガイアナイト》@ATK2600
( ;^ω^)(……1vs1だった初戦とは違う。ショボンのほうが、どう見たって、多くのナンバーズを持っていて)
( ;^ω^)(……デッキの完成度も、場のアドバンテージ差も、絶大で。どう見ても、流れはショボンに向いていて……)
335
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:05:02 ID:mk9soIAc0
( ;^ω^)(……何か……何か! 何か、どこかに……隙が……あるとするなら……)
( ^ω^)(僕に、流れを向ける方法が、どこかにあるとするのなら……)
( ;^ω^)(付け入る隙が、あるとするなら……!)
336
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:05:44 ID:mk9soIAc0
――――――――――――――――――――――――
【トレード希望】
下記のナンバーズを希望しています。
○《No.X4》 一の位が4のナンバーズ
○《No.10X》 オーバーハンドレッド・ナンバーズ
――――――――――――――――――――――――
337
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:06:25 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)
( -ω-)「……」
( -ω-)「……ぶっちゃけ」
( ´メω・)「?」
( ^ω^)「ぶっちゃけた話、おまえ、ナンバーズ……何枚持ってる?」
( ´メω・)「……いや、僕がこういうこと言うのもなんだけどさあ、君大丈夫? 今それ聞いて何がどうなるの?」
( ^ω^)「冥土の土産が欲しいなあ、って。枚数次第じゃ、そりゃ負けてもしょうがねーかなって、そんな慰めくらいにはなるかなあ、って」
( ´メω・)「……はあ。まあ、答えてどうなるものでもないと思うけど……そういう君のナンバーズは? 何枚?」
( ^ω^)「2枚。ここまで見てたんならそれくらいわかれお」
( ´メω・)「そう。じゃあ確かに、負けるのも無理はなかったかもしれないね。3枚差だもの」
338
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:07:06 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)「3枚……」
( ´メω・)「5枚だよ。僕が持ってるナンバーズは」
( ^ω^)「……まだ一日目だおね、これ」
( ´メω・)「ああ」
( ^ω^)「多いお」
( ´メω・)「多いのかもね」
( ^ω^)
( ´メω・)
339
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:07:47 ID:mk9soIAc0
■⊂( -ω-)「なら、僕が勝つと思う」
340
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:08:28 ID:mk9soIAc0
静かなドローだった。
内藤は、掛け声ひとつ、音ひとつ立てずにカードを引いた。引くことができた。
■⊂( -ω-)
■⊂( -ω-)「……ブラックフェザー」
《BF-残夜のクリス》
星4/闇属性/鳥獣族/攻1900/守 300
「BF-残夜のクリス」の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):自分フィールドに「BF-残夜のクリス」以外の「BF」モンスターが存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):このカードは1ターンに1度だけ、
魔法・罠カードの効果では破壊されない。
( ^ω^)「残夜のクリスを、召喚……!」
( ´メω・)「……最後に引いたのが、それかい」
( ´メω・)「他の何とも繋がらない、ただの下級モンスター。手札ゼロ、場も空っぽで、引き当てた頼みの綱が、そんな―――」
341
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:09:09 ID:mk9soIAc0
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/λ.|三-'//// / /\ | :::://
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/ | У / | 彡ミ、 λ / ./
/ / / 彡ミ、| | //
/ / / / /:::λ\ ト、
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| (三7  ̄7≦彡ミ λ::::V ,ノ \_
| ム:::/ |:ミ彡ミ / 从V / /
| |:::::ハ |/ / / | ,/ /
| V / / | \_,ノ /
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342
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:10:17 ID:mk9soIAc0
( ;´メω・)「―――!?」 ゾクッ
( ^ω^)
( ;´メω・)(なんだ、今の……殺気……? 鎌……)
( ^ω^)「……じゃ、なくて。旗だお、ただの」 パタパタ
○____
.|| |
.|| |
.|| |
.|| ̄ ̄ ̄ ̄
.||
( ´メω・)「旗……」
( ´メω・)
343
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:10:58 ID:mk9soIAc0
――――――――
( ^ω^)「レベル1! ……ADチェンジャーとグローアップ・バルブでオーバー……
――――――――
《ADチェンジャー》
星1/光属性/戦士族/攻 100/守 100
自分のメインフェイズ時に、
墓地のこのカードをゲームから除外し、
フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターの表示形式を変更する。
( ;´メω・)「―――――――――――――――――!!」
( #^ω^)「死神の、真似事を! ADチェンジャー効果発動、墓地のこのカードを除外することで、場のモンスター1体の表示形式を変更する――――」
( #^ω^)「僕が対象に選ぶのは! 僕が、最後に倒すのは!! 御大層な決意表明と共に出された、ミドラーシュなんかじゃあない!」
344
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:11:39 ID:mk9soIAc0
( #^ω^)「――――《氷結のレディ・ジャスティス》! おまえを攻撃表示に変える!」」
【(´・ω・`)】LP:1200
《-No.19- フリーザードン》@ATK2000 《エルシャドール・ウェンディゴ》@DEF2800 【《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK 500】 《大地の騎士ガイアナイト》@ATK2600 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200
《BF-残夜のクリス》@ATK1900
【( ^ω^ )】LP:2200
( ;´メω・)「あ……ッ、な……」
( ^ω^)「……ウェンディゴなら、どうだか知らないけど。《レディ・ジャスティス》は水属性! 《アノマリリス》が使えないこのルールでは! 《接触》で逃がすこともできない!」
( ^ω^)「自分の中でケリが付いたんなら、それはそれで結構だお。受け入れられたんならそれはめでたい。……でも、今はデュエル中だ!!」
( #^ω^)「自分と、カードと対話する前に、目の前に相手がいることを。自分を殺そうと迫る相手がいるってことを、おまえは忘れてる……!!」
( ;´メω・)「……僕は! 僕は、」
( ;´メω )「……僕は……!」
345
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:12:26 ID:mk9soIAc0
( ^ω^):《BF-残夜のクリス》@ATK 1900
(´・ω・`):《レディ・ジャスティス》@ATK 500
( ^ω^)「バトルフェイズ――――残夜のクリスで、レディ・ジャスティスを――――」
( #^ω^)「攻撃!」
LP1200→ 0
――――――――――決着!
346
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:13:13 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)「……おまえの敗因は、ふたつある」
( ^ω^)「ミドラーシュに、執着しすぎたことと……僕を、買い被ったことだお」
( ;´メω・)「……」
( ^ω^)「手札にも、墓地にも、ロクなリソースが残ってないあの状況で……何を引こうと、大量展開なんて、できるわけねーんだお。こんなデッキじゃ」
( ^ω^)「……使わなくてよかったんだお、《再融合》なんて……」
( ;´メω )「僕は……ぼ、くは……」
( ;´メω )「……許して、くれ……」
―――――
・敗者は修得済み単位をすべて失い、仮死状態となり、その時点でNBRから脱落。
―――――
( ^ω^)「……」
ショボンの意識が飛んだのを確認すると、内藤もその場にへたり込む。
( ;^ω^)「……か、勝った、負けた、というよりは……命拾いした、って感じ……」
347
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:13:53 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)(ショボンに、ミスはあったにしろ……結局のところ、この勝負は……最後の最後で……1900、《残夜のクリス》を引けるかどうかの、運勝負だった……)
( ^ω^)(《6》と《13》、まともなアタッカーなんてそれこそ《エアーマン》と《クリス》しか入ってなくて……エアーマンはもう使用済みで……)
( ^ω^)(《ADチェンジャー》を使っても、ライフを削り切るだけのアタッカーを用意する方法は、本当に……《クリス》を引くくらいしかなかった……)
隙を作ったのは、ショボン自身。ショボンは攻めを焦っていたし、周りが見えていなかった。
それでもショボンは強かった。方針をちゃんと定めていて、必要なカードは死地で集めた。実際、内藤は盤面を見て何度も勝てる気がしないと思った。
そもそも、隙ができたとは言っても、それを突けるかどうかは結局のところ運でしかなかった。
( ^ω^)(……じゃあ、僕が勝てたのは、僕のほうが運が良かったから……?)
( ^ω^)(……違う)
内藤は震える足でどうにか立ち上がると、ショボンの死体に近づき――ショボンが持っていたナンバーズを、すべて回収した。
348
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:14:33 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)(……出てこねえなあとは、思ってたけど……)
そうして手に入ったナンバーズに、目を落とす。
《フリーザードン》、
《氷結のレディ・ジャスティス》、
《炎圧鬼バーナー・バイサー》、
《紋章神コート・オブ・アームズ》、
《おしゃもじソルジャー》。
( ^ω^)「……5枚も、集めといて、これかお……」
19、21、58、69、63。
349
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:15:14 ID:mk9soIAc0
( ^ω^)「……僕のほうが運がよかった、っていうか」
( ^ω^)「……おまえの運が悪かったんだお。最初から、ずっと……」
内藤の持っていたナンバーズも、《6》と《13》の2枚だけ。
《ミドラーシュ》を受け入れてなお、ショボンは最後まで会えなかった。
どこにでもいる、悪友と笑い合う日々を過ごした思い出を胸に秘める学生決闘者:内藤ホライゾン。
彼の物語の二冊目は、6枚のナンバーズという有言を実行するどころか1枚上回ったところで終わる――
-遊戯王NBR-
その2.「愛憎人形劇」
――ここまで
《ガスタの巫女 ウィンダ》:星2/風属性/サイキック族/攻1000/守 400
350
:
名も無きAAのようです
:2016/03/11(金) 21:16:30 ID:T5o54.EU0
乙乙
351
:
>>303と>>304の間抜けてました
:2016/03/11(金) 22:59:25 ID:mk9soIAc0
(´・ω・`)「……だが、1回は1回だ。何体蘇生させてもその1回で特殊召喚の権利は失われる!」
( #^ω^)「蘇れ!」
( ^ω^)「☆6/陽炎獣メコレオス!」LP6200→5200
( ^ω^)「☆6/タン・ツイスター!」LP5200→4200
( ^ω^)「☆4/虹光の宣告者……そして!」LP4200→3200
( ^ω^)「☆3/D-HERO デビルガイ!!」LP3200→2200
ショボンの場の四体と対応するように、内藤の場にも四体のモンスターが蘇る。
【(´・ω・`)】LP:8000
《ダイガスタ・ガルドス》@ATK2200 《-No.21- 氷結のレディ・ジャスティス》@ATK1500 《エルシャドール・ミドラーシュ》@ATK2200 《シャドール・ファルコン》@ATK600
《タン・ツイスター》@ATK 400 《陽炎獣メコレオス》@ATK2100 《D-HERO デビルガイ》@ATK 600 《虹光の宣告者》@DEF1000
【( ^ω^ )】LP:2200
特殊召喚に反応した《ミドラーシュ》が手にした杖を振り上げると、どこからか飛び出した無数の糸が内藤の全身を締めあげようと迫る。
が、直後、その糸はすべて――内藤をかばうように前に出た《デビルガイ》の、鋭利な爪によって切断された。
352
:
名も無きAAのようです
:2016/03/12(土) 12:28:49 ID:81080kWM0
面白い けど創作板だと遊戯王ものは読む人が少ないんかな
場所が場所ならもっと評価されてる
353
:
名も無きAAのようです
:2016/03/12(土) 14:57:51 ID:YG8I1ybo0
http://is.gd/4twCxM
354
:
名も無きAAのようです
:2016/03/15(火) 12:09:58 ID:aKLXu/rI0
場所が場所なら店長SSはもっと評価されてる
355
:
名も無きAAのようです
:2016/03/16(水) 23:05:10 ID:ix70N2y20
来月の制限改訂でインフェルノイドがお葬式
356
:
名も無きAAのようです
:2016/03/16(水) 23:22:37 ID:lX7SCqpQ0
http://urx.red/rNMm
357
:
名も無きAAのようです
:2016/03/16(水) 23:40:19 ID:xF3t5x/60
ショーン・マクアードル川上
xtw.me/Xw0Ew1h
358
:
名も無きAAのようです
:2016/03/17(木) 01:52:48 ID:WHKlXht.0
針虫ガン積みしてた頃以下になるんかね
359
:
名も無きAAのようです
:2016/03/19(土) 18:59:43 ID:Cx3mScvU0
チェイン禁止で満足も不満足に…
360
:
名も無きAAのようです
:2016/03/19(土) 19:13:49 ID:khGKv5NM0
満足スレ覗いて来い
あいつら逆に活き活きしてる
361
:
名も無きAAのようです
:2016/03/19(土) 23:01:15 ID:4EiW6oQE0
満足民は改定発表後が一番イキイキしてるからなぁ……
下手するとデュエル中よりイキイキしてる
362
:
名も無きAAのようです
:2016/03/20(日) 01:31:22 ID:/T8F7fbY0
福澤朗「開運!なんでも鑑定団」
xtw.me/Xw0Ew1h
363
:
名も無きAAのようです
:2016/03/20(日) 09:43:19 ID:OxbP6eMo0
http://is.gd/bM4zjX
364
:
名も無きAAのようです
:2016/03/26(土) 09:48:05 ID:eVBSv.fw0
リメイク版店長スレ人いすぎワラタ
365
:
名も無きAAのようです
:2016/03/26(土) 21:26:32 ID:igAaQ7es0
見てきたけど別スレでやってるのか…
366
:
名も無きAAのようです
:2016/04/01(金) 09:30:56 ID:QZpgJ8QM0
店長の作者はノンケという嘘
367
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 21:04:12 ID:0UGV4k8.0
店長SS投下してもいい?
368
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 21:07:19 ID:ZQ70sCLM0
乙!面白かったぜ!
369
:
名も無きAAのようです
:2016/05/07(土) 21:18:23 ID:0UGV4k8.0
ヒェッ…レス早すぎ…
370
:
名も無きAAのようです
:2016/05/08(日) 02:32:05 ID:TdFdfi2M0
おらッ!投下はどうしたッ!
371
:
名も無きAAのようです
:2016/05/11(水) 21:05:44 ID:Uj0x8uXA0
投下って?
372
:
名も無きAAのようです
:2016/05/14(土) 23:17:43 ID:dHNG2k5k0
ああ!
373
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:33:31 ID:xVzd4W620
☆NBRルール☆
NBRでは、《No.》以外のモンスターカードの使用に制限が課されている。この制限は所持しているナンバーズによって変動する。魔法・罠は特に制限なし。
●自身が所持しているナンバーズの番号を確認し、
・十の位の数字×100の攻撃力を持つモンスターカード
・一の位の数字×100の守備力を持つモンスターカード
どちらかの条件を満たしているモンスターのみが使用可能。どちらにも当てはまらないモンスターは、デッキに投入することができない。
例)《No.34 電算機獣テラ・バイト》を所有しているプレイヤーがデッキに入れられるモンスターカードは、
●攻撃力300
●守備力400
どちらかの条件を満たしているモンスターのみ。
例外として、《No.6 先史遺産アトランタル》など一桁の番号を持つナンバーズは、一の位を無いものとして、
●攻撃力600
のみが使用可能。
《No.101 S・H・Ark Knight》など三桁の番号を持つナンバーズは、10/1と番号を区切り、
●攻撃力1000
●守備力100
どちらかを満たすモンスターのみが使用可能。
374
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:34:32 ID:xVzd4W620
☆これまでのあらすじ☆
その1.
・( ^ω^) 「留年しそう」
・無人島でのバトルロワイヤルを勝ち抜けば留年を回避できることになった
・がんばって一戦目勝った
その2.
・( ^ω^) 「昔の知り合いもバトロワ参加してた」
・めっちゃ強かった
・めっちゃがんばって二戦目勝った
その3.
・いまここ
☆用語説明☆
強欲な壺 …
_ ______
, '´ `ヽ ( ー――‐ - ‐ )
.i' r‐…、 `ー/._/ ̄| | ̄| | ̄ヽ ヽ、
i i `ー、/ ` ~ ~  ̄ `;
i !、 .,'、 ,r ―-、 , -‐‐ 、 ,'ゝ、
ゝ ゝ--, ,'ゝ i-=ミミ 、}.|lil|.{ z==- }'´ `,、
`-, i/ >.> ゝ,、__゛ノ.>ii<.ゞ、___ノ <く ヽ、
) .i ,',' 、___,イ>ヽ_/<ゝ、__,,,.... )) )、
(`′ノ{ ゞ、ノヽ`ー-―…―-ー'"/ノ .レ' i
 ̄ く ヽ`′ ヽいしじじじじじL// ,' r‐ ノ
{ `ー`Y ゞ`,;;ー‐-―;;;"´,' y-‐', '´ノ
.‘ト- ’.) ( ̄`i´ ̄) ./ノ( , -'ノ
.`t_ー`ー、 __` _人_ ´__ ノ i'' -‐‐;;;!
`ー、、 ___ノヽ、_ ノ ,' ,;;::"
(_________)
375
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:35:12 ID:xVzd4W620
内藤が図書室で死力を振り絞っていたそのころと、やや前後して。
薄暗い闇の中で、ひとり思案をめぐらせる男がいた。
_
( ゚∀゚)
――"モンスターを殺さなくても人は殺せる" それが信条のデュエリスト、ジョルジュ長岡である。
無駄なことはしなくていい、何事も最短経路を通るべきという信念を持つ彼だが、このNBR《タタカイ》、激戦とプレッシャーで消耗しきっていたのだろうか。
内藤とのデュエルを避けて寮の一室に潜り込んだ彼は、デッキの調整もそこそこに、今は体を休めていた――の、だが。
_
( ゚∀゚)
_
( ゚∀゚) (あんまり、頭のよくない計算では、あるが……)
376
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:36:01 ID:xVzd4W620
_
( ゚∀゚) (1日目――ナンバーズを1枚しか持ってないやつ同士が戦えば、勝ったやつは2枚のナンバーズを手にすることになる)
_
( ゚∀゚) (2日目――ナンバーズを2枚持ってるやつ同士が戦えば、勝ったやつは4枚のナンバーズを手にすることになる)
_
( ゚∀゚) (3日目――)
_
( ゚∀゚)
_
( ゚∀゚) (いや、まあ、単純に倍々ゲームで増えてくかっつったら、そういうわけでもないとは思うが……)
_
( ゚∀゚) (なんであれ、戦いが進めば進むほど……ナンバーズは少数のデュエリストに集中していく、そのはずなんだよな……)
――実のところ、長岡はこう考えていた。
負けたら留年、仮死状態。積極的に戦いたがる人間はそう多くないだろう。
長岡の記憶する限りでは、このNBR、戦闘期間の指定などは特になかったはず。
となれば、なんだかんだで1日1デュエル程度に落ち着くのではないか。
そのくらいのペースでデュエルをこなしていくことに、まあ、なるのではないか。
NBR初参加の長岡は、そんなふうに、どこか楽観的な考えを持っていた。
しかし――――長岡は目撃しているのだ。
377
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:36:50 ID:xVzd4W620
〜〜〜〜〜〜〜
とにかくまずは一戦だ、と、勢い込んで主戦場たる校舎内に乗り込んだ長岡――そこで、不良賭博師:杉浦ロマネスクと遭遇。
記念すべき初デュエルという運びになる――が、その一戦で長岡は消耗しきった。
_
( ;゚∀゚) (つ、疲れた……めっちゃ疲れた……疲れた……のに……し、しかし……)
_
( ;-∀-) (こんだけ疲れといて……ッ!! 手に入ったのが、《No.7》……!! なんだ!? なんなんだよ俺は!? これで何をどうしろってんだよ!?)
っ《No.7 ラッキー・ストライプ》
_
( ;゚∀゚) (正攻法で出せるとは思えねえし……かといって変なコンボ組んで出しても肝心の効果が運任せ……)
_
( ;゚∀゚) (あげく一桁だからカードプールもロクに増えやしねえ! なんだってこんな目に遭うんだよ!?)
_ _
(゚∀゚ )三( ゚∀゚) (っていうか、そう、そうだよ、逃げねえと……! この疲れ切った状況で連戦は無理だ! 絡まれたら死ぬ!)
_
( ;゚∀゚) (今のこの戦力でこの戦場に立ち続けるのは無謀だ! いったん部屋まで引き返して作戦を―――)
< や、やめ…… やめろ! やめてく――
_
( ;゚∀゚) 「!?」
378
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:37:37 ID:xVzd4W620
<ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ............
_
( ;゚∀゚)
_
( ;゚∀゚) (なんだ今の……悲鳴……? どこから……)
_
( ;゚∀゚) (……図書……室……)
_
( ;゚∀゚)
_
( ;゚∀゚) 「……」 テクテク
379
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:38:18 ID:xVzd4W620
_
カ |∀゚ ) ソー......
ベとノ
(´ ω `)
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
_
カ |∀゚;) 「お……ッ」
ベとノ
(´ ω `) 「……4枚目……5枚目……」
_
カ |∀゚;)
ベとノ
(´ ω `) 「……ハズレか……次は……」
_
カ |∀゚ )
ベとノ
_
カ |∀゚ )))))
ベとノ))))) ガタガタガタガタ
380
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:38:58 ID:xVzd4W620
〜〜〜〜〜〜〜
”狂戦士”の姿を目にしてしまった長岡は、一も二もなくその場を逃げ出した。
そして、逃げ出した先で出会ったのが――
〜〜〜〜〜〜〜
( ^ω^)「……しかし、5枚だっけ? さすがにこのくらいの時間になると強いやつも増えてくるおねー。1枚差かお」
_
( ゚∀゚)「……ん?」
( ^ω^)「やってみてもいいんだけど、さすがに楽勝ってわけにもいかないだろうし……あ、いや、実質4枚だっけ。じゃあ2枚差かお……まあ、どっちにしても、微妙だけど」
_
( ゚∀゚)「……へえ。2枚差、ねえ」
( ^ω^)「フフ……」
〜〜〜〜〜〜〜
5枚で1枚差→4枚で2枚差→つまり6枚所持※の内藤である。もはや頭の中は真っ白である。
※長岡は『招待状』のハッタリにこそ気づいたものの、『6枚所持』も嘘である可能性にはまだ頭が回っていない。
381
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:39:44 ID:xVzd4W620
薄暗い部屋の中、長岡はデッキを組みつつ考える。
_
( ;゚∀゚) (まだ一日目だってのに……もう、2人も出くわしてる。やべえやつが、見ただけでも2人いる!)
_
( ;゚∀゚) (待ってたところでなんにもならねえ、周りが強くなってくだけだ……ナンバーズが、一か所に集中する前に!
《7》と《47》、この持ち札で勝てるうちに……ナンバーズが散ってる今のうちに、狩れるやつを狩っておかなきゃなんねえ……)
_
( ゚∀゚) (――つまり夜襲だ!)
そういうわけで、長岡は組み上げたデッキを握りしめると部屋を出た。
昼間のデュエルの疲労はまだ残っている。が、それでも戦うことを選ぶだけの理由はあった。
_
( ゚∀゚) (そりゃまあ、俺も疲れてるがね……それは、他の連中だって同じはず!)
_ イキル シヌ
( ゚∀゚) (進級か留年かのこのデュエル、体力にしろ精神力にしろ、普段以上の消耗がある……が、それは何も俺だけに限った話じゃねえだろう)
_
( ゚∀゚) (桁外れの狂人※ならどうか知らねえが……普通の神経してりゃ、一勝するだけでもそれなりに精神力使うはずだ!)
※(´・ω・`)
382
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:40:50 ID:xVzd4W620
_
( ゚∀゚) (今は夜。なんとか初戦勝つには勝ったが、今日はもう勘弁してくれ……ってやつも多いはず。そこを狙い撃つ!)
_
( ゚∀゚) (なんせ、ここに来てる連中は全員留年寸前のクズ学生なんだ……! 皆が皆あんなやべえやつ※ってこたあねーだろう!)
※(´・ω・`)
夜と夕方の境界線、薄い闇の中に紛れ、音を立てず森を駆け抜ける――
アカデミアの体育で習った技術をフル活用し、長岡は戦場へと向かう。
| ̄l\ .| ̄l\
| ̄l`| | | ̄ ̄ ̄ ̄| | \
TTTTT.| | | (┘) | | TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTlヽ
[二二二| | | | | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]\lヽ
`l []l[] .| | | 日日日 | | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 | \l
[二二二| | | | | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二] |i-i-i-i-i、
`l []l[]. | | | 日日日 | | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 | |二二二]\
[二二二| | | | | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二] | 田田 | |
`l []l[] .| | | 日日日 | | | 田田 田田 田田 田田 田田 田田 田田 | l二二二] |
[二二二| | | | | [二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二] | 田田 | |
`l []l[]. | | l| ̄| ̄|ニl .| | | 田田| ̄| ̄| 田田 田田 田田 田田 田田 l l二二二] |
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| | |/ | |
| | | | |
| | |____, _ _ | |
| | | | |
_______|_l/ . .|_|__________________________
_
( ゚∀゚) (……さて……)
_
( ゚∀゚) (ここだ……この時間、この門の周辺で待ち伏せてりゃあ、ここから拠点に帰ろうとするやつと鉢合わせる可能性は高いと見た……)
_ _
(゚∀゚ ) 三( ゚∀゚) (ヘトヘトに疲れ果てて、ほうほうの体でここから出ていこうとするやつと、だ! どこか、身を隠せる場所は――)
キョロキョロ
潜伏場所を探して、長岡は校舎の門をくぐる――
383
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:41:30 ID:xVzd4W620
【――敵性ナンバーズを感知! 敵性ナンバーズを感知! これよりデュエルモードに移行します!】
_
( ;゚∀゚) 「――!?」
突如、長岡のデュエルディスクが警戒音を発し――
閃光と共に、デュエルフィールドが出現する。
384
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:42:32 ID:xVzd4W620
_
( ;゚∀゚) (な、なんっ……なんだ? なんだ!? 誰だ! これは――)
_
( ;゚∀゚) (――――待ち伏せか!? 同じこと考えてたやつの……!?)
―――――
・デュエルディスクを装備した者と接近した場合、強制的にデュエルモードとなる。
―――――
_ _
(゚∀゚; ) 三( ;゚∀゚) (だが、待ち伏せてたヤツはどこに……!)
【【――敵性ナンバーズを感知! 敵性ナンバーズを感知! これよりデュエルモードに移行します!】】
未だ鳴り続ける警戒音が、微妙にブレて――ハモって聞こえる。
そのことに気付いた長岡が、音のする方向に目を向けると――
_
( ;゚∀゚) (どこ……に……)
_
( ;゚∀゚)
385
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:43:16 ID:xVzd4W620
_
( ;゚∀゚)
zzz...
(-、-トソン:. _
r'⌒と、j ミ ヽ
ノ ,.ィ' `ヽ. /
/ i!./
(_,. //
く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
`~`''ー--‐'
_
( ;゚∀゚) ……
門のすぐ裏、塀の陰で――ひとりのデュエリストが、眠っていた。
そしてそのデュエリストは、けたたましく鳴り響くデュエルディスクの警戒音に、しぶしぶといった様子で目を覚ます。
パチリ
(゚、゚トソン:. _
r'⌒と、j ミ ヽ
ノ ,.ィ' `ヽ. /
/ i!./
(_,. //
く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
`~`''ー--‐'
386
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:44:04 ID:xVzd4W620
(゚、゚トソン
_
( ;゚∀゚)
(゚、゚トソン 「……ああ。デュエルですか……」
_
( ;゚∀゚) (……)
のそのそと布団から這い出すその”敵”と、長岡は今改めて対峙する。
そして、長岡は――向き合ったその顔に、見覚えがあった。
(゚、゚トソン 「改めまして、おはようございます。……えっと、その……闘り合う前に自己紹介とか、したほうがいいんですかね?」
_
( ゚∀゚) 「……いや、おまえのことは知ってる。都村トソン……だろ」
(゚、゚トソン 「おや、ひょっとして顔見知り? いかにも私はみんなのアイドルトソンさんですが……」
_
( ゚∀゚) 「……名前より、『こっち』で呼んだほうが、いいか?」
_
( ゚∀゚) 「――”強欲な壺”、って」
387
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:44:50 ID:xVzd4W620
(゚、゚トソン
_
( ゚∀゚)
(-、-トソン ハァー.......
(-、-トソン 「前々から、思ってましたけどね。ずっと思ってたんですけどね」
_
( ゚∀゚) 「……」
(-、-;トソン 「うら若き乙女につけるあだ名が《強欲な壺》ってあなた、それ普通にいじめですよ。本当に。なんで誰も止めなかったんですか」
_
( ;゚∀゚) 「って言われてもな。俺がつけたわけじゃねえんだから……」
-遊戯王NBR-
その3.「銀弾ロシアンルーレット」
388
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:45:30 ID:xVzd4W620
一年次、都村と同じクラスだった長岡は、彼女の自己紹介を聞いている。
――そりゃあ、デュエルも好きですけど。
どちらかというと私は、パックを開けるのが好きで。だからカードゲームが好きなんです。
そんな自己紹介を、入学早々に聞いている。
(゚、゚*トソン 〜〜♪
パックを開けるときのワクワク感が好きで、カードゲームに魅せられた――そう語る都村。
だからまあ、当然と言えば当然なのかもしれないが――
389
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:46:13 ID:xVzd4W620
(゚、゚トソン 「ほうほう、これがデュエルアカデミア名物と噂のドローパン。入ってる具が食べるまでわからないリスキー極まりない昼食……」
ミセ*゚ー゚)リ 「えーっと……。この中にひとつだけ、アカデミアで飼ってる黄金のニワトリが産んだ黄金の卵を使った、黄金のタマゴパンってのがあるらしいんだよね」
(゚、゚トソン 「それが大当たり、と。ふむ……」
(゜д゜@ 「覚悟しとくことだよ〜。よっぽど引き運の強いデュエリストじゃなきゃあ、黄金のタマゴパンは引けないからね。で、どれを買うんだい?」
(゚、゚トソン 「では、50個ほど貰えますか?」
(゜д゜@
(゜д゜@ 「ご……?」
(゚、゚トソン 「ええ、ドローパンを。50個ほど」
ミセ;゚ー゚)リ 「……あんた、それ全部食べるの……?」
(゚、゚トソン 「ええ。意地で」
ミセ;゚ー゚)リ 「意地って、いや……」
都村は、パックの開封に限らず。
ギャンブルというか、クジの類がめっぽう好きだったのである。
390
:
名も無きAAのようです
:2016/06/18(土) 17:46:54 ID:xVzd4W620
(゚〜゚トソン 「……ですから、当たりの率が低いならとにかく試行回数を増やすのが勝利への近道なんです。単純な話でしょう?」
モッシャモッシャ
ミセ*゚ー゚)リ 「いや、それはわかるけど。わかるけど。わかるけど……」
(゚、゚トソン 「それに、よくある話でしょう、縁日の夜店、くじ引き、一等はプレイステーション4! みんなが大当たりめがけて殺到する!
ゴクン ……でも、実はクジの中に当たりなんて入ってない。一等なんてお飾りにすぎない……そんな悪徳商人に客の立場から対抗するには、どうすればいいか?」
(゚〜゚トソン 「……これも簡単な詰めデュエルです。クジを全部買い占めてしまえばいいんですよ。その上で当たりクジがないことを指摘すれば向こうには逃げ場がない」
ムシャムシャ
ミセ*゚ー゚)リ 「それもわかるんだけどね? 理屈の上でならわかるんだけどね?」
(゚、゚トソン 「ただ、これを実践するとその夜店から出禁を食らうのが困ったところですが……」
ゴックン
ミセ;゚ー゚)リ 「実践、したことあるっていう事実がね? どうしても理解できないんだよね……?」
新しいブースターパックの発売日には、ショップからBOXを抱えて出てくる都村の姿が必ず目撃される。
商店街が福引を始めれば、『いつ見ても都村が行列に並んでいる』『おかしい』『本当にいつ見てもそこにいる』という噂がアカデミア校内を駆け巡る。
年末ジャンボの時期になると、『どの売り場でも一度は見ている気がする』『宝くじを買う都村の姿が同時刻に別々の売り場で目撃された』など、噂は都市伝説へと昇華、都村は妖怪になる。
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