したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

Last Album

76 ◆xh7i0CWaMo:2014/09/29(月) 00:21:48 ID:NLjW9Fhg0
ζ(゚ー゚*ζ「ねえ、貴方、聞いてくれる?」

妻は決して怒ってはいなかった。睦言でも囁くような口調だ。狂気的に優しかった。

ζ(゚ー゚*ζ「お爺さんの話に、少し補足しておきたいの」
 
私は彼女の隣に座った。少しだけ肩が触れた。それまでだ。

ζ(゚ー゚*ζ「お婆さん、いるでしょう。あの人がお爺さんの愛人だったって知ってる?
       ……元々あの人は水商売で働いていた。もう数十年前の話よ。そして、その頃お爺さんと出会った。
 
       でも、その頃にはもう、お爺さんには奥さんがいたの。だから正式な関係にはなれなかったんだけど、
       二人は徐々に仲を深めていって……。それからずっと、関係は続いていたらしいの。
       そして五年ほど前に奥さんが死んだとき、お婆さんはお爺さんと一緒に住むことにしたのよ。

       もう、結婚なんて形式にとらわれる必要も無かった。
       それからの人生を、お婆さんはお爺さんとずっと過ごすつもりだったの……」

何となく話の先が読めた私は、軽く目を閉じた。

ζ(゚ー゚*ζ「でも、その時に色んな人が集まって……お爺さんは、私を世話役に指名した。
       その時、お婆さんは凄く怒ったのよ。当然だと思うわ、お爺さんの行為は、裏切りに近かった。
       でもお爺さんは言った。私には残り少ない人生を、好き勝手に生きる権利があるって。

       私が思うに、お爺さんが、自分が世界を作ったって確信したのはあの辺りだったんだと思う」

(´・ω・`)「ああ、男なら誰だって若い女性と長く過ごしていたいものさ」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板