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◆xh7i0CWaMo
:2014/09/29(月) 00:21:48 ID:NLjW9Fhg0
ζ(゚ー゚*ζ「ねえ、貴方、聞いてくれる?」
妻は決して怒ってはいなかった。睦言でも囁くような口調だ。狂気的に優しかった。
ζ(゚ー゚*ζ「お爺さんの話に、少し補足しておきたいの」
私は彼女の隣に座った。少しだけ肩が触れた。それまでだ。
ζ(゚ー゚*ζ「お婆さん、いるでしょう。あの人がお爺さんの愛人だったって知ってる?
……元々あの人は水商売で働いていた。もう数十年前の話よ。そして、その頃お爺さんと出会った。
でも、その頃にはもう、お爺さんには奥さんがいたの。だから正式な関係にはなれなかったんだけど、
二人は徐々に仲を深めていって……。それからずっと、関係は続いていたらしいの。
そして五年ほど前に奥さんが死んだとき、お婆さんはお爺さんと一緒に住むことにしたのよ。
もう、結婚なんて形式にとらわれる必要も無かった。
それからの人生を、お婆さんはお爺さんとずっと過ごすつもりだったの……」
何となく話の先が読めた私は、軽く目を閉じた。
ζ(゚ー゚*ζ「でも、その時に色んな人が集まって……お爺さんは、私を世話役に指名した。
その時、お婆さんは凄く怒ったのよ。当然だと思うわ、お爺さんの行為は、裏切りに近かった。
でもお爺さんは言った。私には残り少ない人生を、好き勝手に生きる権利があるって。
私が思うに、お爺さんが、自分が世界を作ったって確信したのはあの辺りだったんだと思う」
(´・ω・`)「ああ、男なら誰だって若い女性と長く過ごしていたいものさ」
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