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◆xh7i0CWaMo
:2014/10/10(金) 21:50:16 ID:bKltLt3M0
沈黙と共に過ぎていく午後の空間。彼方に夕景、並んだ十字架。
風に舞い、何処からともなくやって来た慕情が、一筋の線を描いて何処へともなく吹き去った。
男は草叢に腰を下ろし、掃除を終えて一息ついている老婆の姿を何ともなく見遣っていた。
( ・∀・)「まるで、世界が終わっていく風ですね」
と、呟く。冗談でも本望でもなく、ただただ流れていってしまうだけの、社交辞令のような言葉。
('、`*川「そんな簡単にいくものかね。あたしはあんたの何倍もこの世でメシを食ってるけれども、
世界が終わったというような話は一度も聞かないよ」
( ・∀・)「そんなことは分かっていますよ。何がどうなろうとも、明日はやってくるものです。
火葬場にどんな色の煙がのぼったって、それは変わることのない。
けれど、最近の若者というのは誰だって一度は世界の終わりに思いを馳せるものなのです。
それは、ある種の憧憬なのですよ」
('、`*川「起こりもしないことに憧れたってどうしようもないさね。
もうちょっと、現実味のある出来事に望みをかける方がマシだと思うがねえ」
( ・∀・)「勿論、宇宙ごとビッグクランチなんかで終わってしまえと言うわけではないですよ。
世界の終わりというのは、実際のところ自分自身の終わりと同義なんです」
('、`*川「なんだい、じゃああんたは、自死でも考えているのかい。
そんならね、此処じゃなくて余所でやってくれ、後始末が大変なもんなんだよ。
人一人死ぬだけでもね。あんただって、こんなババアを隣にして死にたくもなかろう」
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