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◆xh7i0CWaMo
:2014/10/09(木) 00:14:05 ID:ft4TltCY0
控室として通された小さな部屋で、ずっとその事について考えていました。
宿泊といっても斎場の設備は最低限のものだけで入浴などは出来ず、
ただ貸布団が用意されているだけといった具合でした。
私は上着とネクタイを脱いでハンガーに引っ掛け、畳に寝そべりました。
強い吐き気は感じませんでしたが、ただ猛烈に気だるく、用意されていた布団を敷くのも億劫でした。
心の中で現状に対して諦観を抱きつつも、一方では未だ事態を誠実に解明しようともしていました。
あまりにも複雑に絡み合った記憶のコード。どれを引っ張っても正解に辿り着ける気がしません。
ですが本当の意味で私に欠落していたのは真実よりも決断力だったのです。
客体的な正解が存在していないのであれば、せめて主体的な正解を自分だけで決めてしまえばよかった。
それさえ出来ず、私はなおも信頼の保証された解を見つけ出そうとしていたのです。
しかし、自分さえ信じられない者がどうして他者を信用出来ましょう。
途端に想像が幻視を映しました。見ていても意味の無い風景に飽いたらしく、
そこに広がったのは大学近くの駅前にあるショッピングモールの場面でした。
私は休憩用のベンチに座り、片腕に衣服の詰められた紙袋を抱えていました。
もう片方の腕で携帯を操作し、どうやら今夜の食事処を決めあぐねているようです。
服飾にあまり興味を持てない私は、
彼女の服選びに付き合っていながらやがて疲れて一人休憩しているらしいのでした。
そのうち、立ち並ぶ洋服店の一つから恋人が出てきて私を連れ込み、どれが似合うかと問うてきました。
私がその中で一番好みの服を選ぶと、彼女はちょっと悩んでみせた上でそれをレジに持って行きました。
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