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◆xh7i0CWaMo
:2014/10/09(木) 00:02:17 ID:ft4TltCY0
そもそも今の回想が事実であったとしても、
先ほど三白眼の男が言った「あの時君も止めへんかったやろ」という言葉に矛盾します。
私には止める機会さえなかったのですから。
加えて、比喩でもないのに弟の顔面が花弁に変わっていることなど有り得ません。
そのため仮に私に弟がいて、その弟が夭折したというのが真実であったとしても、
そこまで私を導いた男の証言や引き出された自分の記憶に符合するわけではないのです。
何が本当で何が嘘か分からない……そしてその錯雑を自分自身の内側で処理している場合、
真偽の決定権すら己の手に握らされてしまっているのです。
当然、私には弟がいない、だから死んでいないと結論づけることも可能でしょう。
しかしそれをするにはどうにも罪悪感がまとわりつくのです。
虚構の存在さえ否定してはならないという思い……結局、それだって私益のために過ぎません。
私たちは、マッチポンプ式にどこまでも不幸になれます。
普通はそれを誰かに手を差し伸べさせるために公開するのですが、
過去を不当に解釈してまで自分を追い詰めていく自慰行為は、秘められているが故の快楽を喚起してくれます。
そうなれば、それは最早破滅願望と同一であると言えるでしょう。
しかし、破滅願望には主役の存在が必要不可欠なのではないでしょうか。
崩落していく舞台で最後まで踊り続ける自分がいるからこそ、
願望はそれに沿った物語の体を成して充足するのです。
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