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300 ◆xh7i0CWaMo:2014/10/08(水) 23:37:18 ID:cxCxhwjA0
信頼とは、相互的に結ばれるものです。
それを得るには勿論相手の振る舞いに真実味や説得力があらねばならないのですが、それともう一つ、
信頼の糸の片方を握る自分自身にも真実性が求められるのではないでしょうか。

そして自身の真実性というものは、殊の外容易に崩落するものであるらしいのです。

例えば相手側が予想外に巨大な存在であったとき、
或いは自分の存在があまりにも矮小であると認識させられたときに、
自らを律している常識や習慣は途端にその実態を失います。

そしてそれは、結果的に信頼関係の瓦解を生み出してしまうのです。
 
私自身の真実味は、その両方によって形をなくしました。
男の語った台詞は決して彼一人の説得力を構築しているわけではなく、それを凌駕する存在……
現実、というような抽象的な観念の足場にさえ影響を及ぼしているのです。

そしてそれと相対する私は、
何者にも擁護されないただただ脆弱な小動物的常識を持ち合わせているだけに過ぎませんでした。
 
そうすると、先ほどとは真逆の心情変化が起こります。
私は状況を合理化して認識しようとするのではなく、むしろ率先して事態を不合理的に理解しようとしました。
三白眼の男がN君であるという可能性……しかしN君は母の言に因れば既に亡くなっています。

そして彼が示唆した私の「弟」という存在。私は今日まで一人っ子であると確信して生きてきました。
しかし不合理的に解釈すれば、私には弟がいたということになります。
あまつさえ、その弟はN君によって何らかの暴虐を受けたらしいのです。


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