[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
Last Album
297
:
◆xh7i0CWaMo
:2014/10/08(水) 23:28:14 ID:cxCxhwjA0
しかし、私の喜びは潰されて然るべきであるようなのです。
そうやって食べ進め、充足感に浸っているとき、不意に真横で気配を感じました。
何の気なしに首を向けると、件の三白眼の男がこちらをじっと見ていたのです。
私はぎょっとして手を止めました。
周りの賑わいがぼやけて遠のき、その男だけが妙に浮き出てくっきりと見えました。
男はしばらく、相変わらず恍けたような双眸で私と相対していました。
ただそうしているだけで、噎せ返るような息苦しさを覚え私は我慢できずに自ら話しかけることにしました。
まず「何」と言い、そこで内臓から込み上げてきた塊のようなものを嚥下させて、
「僕に何か用ですか」と独りごちるように言ったのです。
すると男は言いました。
( ∵)「分からん」
首を傾げ、だらしない口元、声変わりに失敗したかのようなノイズじみた声……。
( ∵)「何も分からんねん」
それを聞いて私が漏らした吐息は、まるで刑の宣告を受けた囚人のようでした。
しかし合致する鍵を見つけた記憶の引き出しを完全に開ききる前に、
男は矢継ぎ早に奇妙な台詞を送り込んできました。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板