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◆xh7i0CWaMo
:2014/10/08(水) 21:36:16 ID:cxCxhwjA0
母から連絡があったのは昨日の午前でした。
私は親許を離れて大学近くのアパートに下宿しており、
常からの放任主義もあって電話など滅多に掛かってくることがなかったものですから、
受話口の向こうから母の声が聞こえてきた瞬間には些か驚いてしまいました。
社交辞令的な挨拶を交換し合ったあと、母は私にこう言いました。
J( 'ー`)し「今日お通夜で、明日お葬式やから、帰ってきなさい」
赤の他人に話すように一オクターブ跳ね上がった母の言葉に、私は何故か、
いよいよ父が死んでしまったのだという確信を持ったのです。
思い返してみれば、母はその時、具体的な死者の素性を明かしていなかったように思います。
しかし、前回の長期休暇に帰省した際、父は確かに市内の総合病院に入院していました。
病名などを聞いた憶えはなく、その時の父は病室のベッドに横臥しているということ以外は普段と何一つ変わらず、
むしろ血色の良い笑顔を浮かべていたはずです。
それでも、私のせっかちな記憶構造は葬式という言葉に最も身近な死に近しい思い出……
父の姿を結びつけてしまったのでしょう。
とは言え、死者が父であると誤認してしまった上でも、私は大仰な悲嘆に暮れることも無く、
電話越しに首肯していました。今にして思えば何もかもが少しずつおかしかったのです。
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