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◆xh7i0CWaMo
:2014/10/05(日) 22:57:58 ID:ecWgD/1k0
この部屋がサイコロの展開図のように切り開かれたら、と想像する。
壁が倒れて夕陽の酷い眩しさが自分の全てを覆ったときのことを考える。
それぐらい詩的な事態が発生すれば、自分に何らかの変異が生じるだろうか。
光は自分を成長させてくれるだろうか。いや、もうどうでもいい。
友人達がいずれヒッキーを見捨てても、ミセリが幸せに満ちた生活を送っても、何一つ自分に損害は無い。
実際にそうなってみないと分からない、という反論もあろうが、そもそも人生には決定的に実感が欠落している。
ミセリが別れを切り出したとき、自分はもう少し醜く恋慕を引き摺ってもよかったのかもしれない。
しかしそんな気分にはなれなかった。
テレビが映し出す圧倒的な不幸や孤独に対して衝動的に発憤してもよかったのかもしれない。
しかしそんな気分にはなれなかった。
だからもしも壁が開かれてこの姿が露わになったとしても、自分自身は然程慌てたりしないだろう。
望むなら剃刀を片手に顰蹙を買ってやってもいい。
その自暴自棄の具合ときたら、たぶんアダルトビデオに出演する乙女のようなものだ。
代わりに、自分自身も観察者として世の中を見渡せることだろう。
西日に差されて晒される社会とやらが、自分にはどう見えることか。
壁を失った世界がどれほど醜悪になることか。
そう考えると、ほんの少し楽しみだ。
しかし実際にそのようなことは起きないのだからやはりどうでもいい話なのである。
だから心配しないで欲しい。誰もが壁に守られているし、誰も互いの内側を覗き見ることは出来ない。
たとえ人生が、眩しすぎる太陽に照らされているのだとしても、その下で眺められる表面上の言葉は、大抵
『どうでもいい』
なのだから。
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