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◆xh7i0CWaMo
:2014/10/05(日) 22:48:23 ID:ecWgD/1k0
とある作家の言葉を思い出した。
『人生にご用心』……その通り、人生とはまるで麻薬のようなものだ。
その舞台上に立っているだけで何だか自分も延々と踊り続けられるような気がする。
しかしよくよく考えてみれば、人生と言う名のプランターで大麻を栽培しているのは他ならぬ自分自身なのだ。
絶望も、希望も、喜悦も、落胆も、結局のところマッチポンプの躁鬱に過ぎない。
時々薬が切れて気分が沈んだりもする。
ヒッキーはいつ頃からかそのような具合で、最早新しい大麻を栽培する気力さえ無い。
壁の言葉も結局は、薬が創り出した譫言に過ぎないのかも知れないのだ。
『だが全てを悟った風にしてどうする?
悟ることは本当に正しいことなのか?
悟ってしまった限り、もう二度と考えを変えられない、それでもかまわないのだろうか?』
ヒッキーは自分が死に向かって一直線に進行できるとは思っていない。
きっと漸近線を描くように、いつまでも死には辿り着けないのだ。
ありふれた若い妄想……しかしこの部屋で壁と対話している限りはそんな気がする。
老いてゆく自分の姿が想像できない。
脳の衰退と共に楽観的な気分で死を受け入れられるようになる自分が未来の何処かに存在しているとは思えない。
『ああ、また新しい朝が来ている……』
止め処ない思考はいつも次の一日へ漂着する。時間はヒッキーに後れを取ることも置き去ることもしない。
規則正しい工場の製造ラインのごとく、コンベアは一定の速度で彼を運び続けている。
そして人生にあらゆる部品を取り付けたりもするのだ。
ただしヒッキーを載せているラインは指令系統にバグが生じているらしく、
内部からの瓦解に対して適切なパッチが与えられていない。
『いや、そもそも最初からバグっていたんだ!
頭なんて持たなければ良かった!』
首の無い人間が街を歩いていたら、或いは誰かが慈しんでくれるかも知れない……。
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