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216 ◆xh7i0CWaMo:2014/10/05(日) 22:33:34 ID:ecWgD/1k0
自分のことなんて幾ら話しても話し足りない。
そしてその内容も、棺に入って燃やされるまで完結させられないのだ。
だから社会は空気を読んで一定の区切りをつけて口を噤む。そして相手の話を傾聴することも必要だ。

それは恩返しにも似た事前行為なのである。しかし壁の内側は常にそれ以上の言葉で溢れかえっている。
それが氾濫したとき、言葉は涙や声にならない叫びといったような抽象的な逃避手段に姿を変える。

壁面はほんの少しだけ整理されるが、まだ足りない。まだまだ足りない。
きっといつまでも、自分たちは自分たちの話に飽きることを知れずに一生を終えてしまう。
もしも魂が別の器に移されて新たな人生が始まるのだとしても、やることは前と変わらない。

或いは、言葉にする前に死ぬかも知れないが、いずれ満ち足りはしない。

(-_-)「どこかの国じゃ今こうしている間にも飢餓で苦しんでいる子どもが死んでいるそうだ」

『どうでもいい』

(-_-)「原発が事故ったら大変なことになるんだって。だから出来ればあれは使わない方がいいみたい」

『どうでもいい』

(-_-)「……そうなんだよ、結局何もかもどうでもよくなってしまうんだ。
     手に負えない問題を取り扱うのって、結構骨が折れるんだよな。
     自分一人が考え続けたところで何も変わらない。

     それでいて、問題は相変わらず脳内に居座っているんだ。
     ちょっとどいてくれと言ってもなかなか難しい。

     思想なんて言うのは一種のファッションでさ、それをやってる間はちょっとハイな気分でいられるんだ。
     浮き足立つとでも言えばいいんだろうか。自分自身の壁に、ちょっとした主張と言う名の糊塗が出来る。
     よく見ればこの壁面にも……随分と社会的なことが書かれているじゃ無いか。

     そいつらと会話したことは無いけれど、きっと正面から向き合ったらかなり気恥ずかしいんだろうな。
     社会に出たことも無いものだから」

『うるさい! うるさい! やかましい! ちょっと自分の人生で忙しいんだ! 放っておいてくれ!』

(-_-)「奇遇だね、僕もなんだよ」


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