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214 ◆xh7i0CWaMo:2014/10/05(日) 22:24:22 ID:ecWgD/1k0
だからヒッキーは自らの頭がおかしくなったとも思わずに壁と会話することが出来るのだ。
無意味な人間と無意味な壁が、無駄に互いの許容し合える部分を探してぎこちない会話を繰り広げている……
それは、まるで世間そのもののように思える。何れ人間というものは、誰だって虚ろな壁に囲まれて生きているのだ。

それは存在と不在を繰り返し点滅させながら、都合良く自分たちを覆い隠してくれたりもする。
ただし、そのせいで他の誰をも信用に足らない。
誰の壁にもその内側は言葉に似た感情的な表現で埋め尽くされているだろう。

それらを少しでも解き明かそうとすれば果てしない徒労を必要とするだろうが、
わざわざそのような苦難を選ばずとも人生を進めることは出来る。
外側からその壁を見ても、結局は何も分からない。

だから過剰なまでに言葉を交わして互いを理解するよう務めなければならない。
それが人間という生き物のシステムであるし、利点でも欠点でもあるのだろう。
進化の過程に文句をつけたところでどうしようもない。

『頭では分かっているんだ、コンドームをつけてセックスをするなんて、きっと無駄以外の何者でもないだろう! 
 けれどそのチャンスがあったら飛びつくんだよ、きっと!』

だからヒッキーは人生に向いていないのだと断言できる。
無駄な思考が思考停止でしかないことを知っていながらなお思考を続け、
遂には空虚であるべき壁を具現化してしまったのだから。


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