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◆xh7i0CWaMo
:2014/10/05(日) 22:05:32 ID:ecWgD/1k0
こんなヒッキーにも一度だけ恋人が出来たことがある。
それは高校時代の話で、名前をミセリという女の子だった。
彼女もヒッキーに負けないぐらい捻くれた性格の女の子だったが、容姿だけは奇跡的に抜群だった。
そんな彼女が最初の異性体験にヒッキーを選んだ動機は今もって分からない。
しかし何れ明らかなのは、ミセリがヒッキーに告白をして、
ヒッキーもその時ばかりは正直に彼女の熱意を受け入れたという事実である。
純情に充ち満ちた日々は凡そ半年程度継続した。
ミセリは映画、特に古典とも呼ぶべき昔の洋画が大好きだった。
その話をしているときの彼女の目は純朴としか言えないほどに輝いていた。
ところがヒッキーには彼女の話の半分も理解することができなかった。
彼女に話を合わせてみようとモノクロ映画に数度挑戦したがいずれも挫折する。
こんなものの何が面白いのかが分からない……ヒッキーは欠伸混じりにそう考えるだけだった。
そのような違いが二人の関係に即効を示すわけでは無かった。
ある時ヒッキーはいつも通り皮肉っぽく、白黒映画が根本的に理解出来ないのだとミセリに告白したことがある。
その際の彼女の返答はこんな具合だった。
ミセ*゚ー゚)リ「別に貴方にそんなの求めてないわ。
それに、そういう考え方に相違があるのって、逆に素敵なことだと思わない」
ヒッキーはまるで救済されたかのような心持ちだった。
はにかんだように笑う彼女を真実愛おしいと考えた。
ヒッキーは、もう少しで自分の悪癖を完全に治癒することが出来ただろう。
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