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116 ◆xh7i0CWaMo:2014/09/30(火) 21:28:33 ID:9BaR2n0c0
ミセ*゚ー゚)リ「出て行く」

しかし、すでに言葉で頬に痛烈なビンタを浴びせていたのはぼくの方だったらしい。
彼女の涙声には屈辱が紛れていた。

ミセ*゚ー゚)リ「わたし、もうこの家、出て行くから」

( ・∀・)「どうして」

無意識のうちに疑問が口に出る。そう問いかける権利がないことは頭のどこかで分かっている。
だからと言って引き留めずにいるのは、なおのこと悪手であるというずる賢さも。

ミセ*゚ー゚)リ「だって、あなたがわたしのことを考えてくれないんだったら、
      わたしだってあなたのことを考えたくないもの。そんなの、不公平じゃん。
 
      だからわたしは出て行くよ。もっと一緒にいたいけど、あなたが死なないといけないんだったら、
      わたしも出て行かないといけないんだよ」

横暴であるようにも感じられたが、やけに説得力のある理論だ。
そう感じられるのは、ぼくと彼女が同じ理屈の俎上にのっているからだろうか。
どちらの言葉にも、もっともらしい意味や内容は含まれていない。

しかし、ぼくにはそれこそが彼女の素直な心情の吐露であり、空っぽのぼくへの返答であるように思える。
また、事実としてぼくが死んでしまったなら、彼女としてもとてもそんな場所に住み続けていられないだろう。
首吊りが最も気楽な死に方だとはいえ、死に場所のことも考えておくべきだった。


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