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Last Album

114 ◆xh7i0CWaMo:2014/09/30(火) 21:21:51 ID:9BaR2n0c0
ハープを奏でているような激情だった。
外の雨音に負けてしまいそうで、しかしまっすぐにぼくへ届くほどの芯の強さを持っている。
 
彼女の投げかけた問題は――少なくともぼくにとっては――本当に難しいものだった。
だからぼくはしばらく押し黙って、それからこう答えた。

( ・∀・)「もちろん、きみのことはずっと考えていたよ。片時だって忘れたことはない。
      でも、それ以前にぼくは今回やろうとしたことを……
      きみのこととは別問題として考えようとしていたんだ。

      その二つの間には越えられない壁があって、
      そのためにぼくは、きみのことを最後までは予測できなかったんだ」

ミセ*゚ー゚)リ「へりくつだよ、そんなの……」

そればかりは認めざるを得ない。
正直、自分でも何を言っているのかよくわからなくなってきた。

ミセ*゚ー゚)リ「それじゃあ、やっぱりわたしのことなんて考えてなかったようなものじゃない。
      だって、わたしは選ばれなかったんだから」
 
そもそも論争以前の問題として、ぼくには主張がどこにも存在していない。
ぼくは実際に彼女のことを常々想っていた。それは事実だ。

その一方で、ぼくはネクタイの輪がちょうど自分の首のサイズに合うよう何度も練習を繰り返し、
馬鹿みたいな遺書まで用意した。そして実際に行為に及んだ。それも事実だ。
何もかも明白であるというのに、どうしてこんなにも息苦しいのだろう。


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