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( ^ω^)千年の夢のようです
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9/24(水) 夕方より投下します
よろしくお願いします
前スレ
>( ^ω^)千年の夢のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1401648478/
まとめサイト様(以下敬称略)
>ブンツンドー
http://buntsundo.web.fc2.com/long/sennen_yume/top.html
>グレーゾーン
http://boonzone.web.fc2.com/dream_of_1000_years.htm
作品フィールドマップ(簡易)
http://imefix.info/20140922/321215/rare.jpeg
http://imefix.info/20140922/321216/rare.jpeg
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乙!
おつむの弱い俺は簡単な解説が欲しい…笑
ハインに似た子供って出てきたっけ?
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ミ,,゚Д゚彡金色の髪の毛の描写があった人物を思い出すんだ……!
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乙!
あ〜〜なるほどね!能面とか帰ってきてねで繋がりがあるのか
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メモリ残量が不足しています。
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――option画面に移行します。
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Tips ― キャラクター頁
※未登場キャラクターおよび、現時点で未解放のエピソードは【???】で伏せられているため選択できない
1■( ^ω^):???
2■ξ゚⊿゚)ξ:???
3■川 ゚ -゚):???
4■('A`) :白い花 _
5■( <●><●>) & ( ゚∀゚):呪術の種類
6■(´・ω・`) :初代モナーとの約束
7■ミ,,゚Д゚彡 :???
8■( ´∀`):???
9■(`・ω・´) :自殺の理由
10■从 ゚∀从 :夢
11■( ∵) :???
12□???:???
13■( ゚д゚ ) :ナナシとの生活
14■(#゚;;-゚) :大陸戦争に馳せる想い
15■ノパ⊿゚) :毒の効かない体質
16■lw´‐ _‐ノv :???
17■ハハ ロ -ロ)ハ :みなしごの鎮魂歌
18□???:???
19□???:???
20■イ从゚ ー゚ノi、 :きつねの正体
21■爪'ー`) & 爪゚A゚) & 瓜゚∀゚) & 爪゚ー゚) :賢者の忠誠
22■('、`*川 & (゚、゚トソン :視線の先に
23■( ><) & (*‘ω‘ *):宿に込めた願い
24■( ^ν^):越えられない壁
25□???:???
26■(・∀ ・) & (-_-):傭兵という立場
27■(*゚ー゚) & (*゚∀゚) :待ち続けて…
28■(,,゚Д゚) &( ^Д^) :???
29□???:???
30■(・(エ)・) :???
31■( ,'3 ) :価値
32■( `ハ´):戦士の生涯
33■(-@∀@):コンプレックスの塊
34■<ヽ`∀´> :風水の仕組み
35■( ・∀・):???
36■('(゚∀゚∩ :わんわんお
37□???:???
38■( ФωФ):変えられないもの
39■( ´_ゝ`):変えられるもの
40■(´<_` ):海に見た雪景色
41■ζ(゚ー゚*ζ & ミセ*゚ー゚)リ :双子の確執
42■(‘_L’) :虐げられしもの
43■/ ゚、。 / & *(‘‘)* :???
44■|(●), 、(●)、| :虐げしもの
45□???:???
-
Tips ― 用語頁
※未表示のものでもフリーワード入力で追加される(上限アリ)
A■銷魂流虫 & 傷痕留蟲
B■AAキャラの顔表示
C■アサウルス(ASA-URUS)
D■魔法の種類、属性の強弱
E■リング
F■GC(ガードコンディション)
G■魔導力
H■[かがみ]
I■[かがみ]の贄、つがい、壁
J■終末年の人々
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とりあえず24でおねしゃす
複数選択アリなら5、41も追加で
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B!
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>>868
4、9、15、23が見たい
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24,38,39,40おなしゃす
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4 6 15 が気になる
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27とHが気になります
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15か41でおなしゃす
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now loading......
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■24 - 越えられない壁 -
( ^ν^)「まだかよ、とーちゃん」
ウォール高原から南に程遠くなく。
イプシロン山脈と呼ばれる細長い山地がある。
尾根は大陸文化を分断するほどに高い。
さらに大陸中央を縦に割っている河と相まって、
入り組んだ複雑な地形を構築している。
( ^ω^)「もう少しで着くはずだと思うお」
( ^ν^)「なあ…なんでいちいちあんな余計なことしたんだ?」
(;^ω^)「余計って… 荷運びしてるだけだお?」
荷物には依頼主の心が一緒に包まれているという言葉を思い出す。
( ^ν^)( 運ぶよりも気を遣ってたよな、明らかに )
…誰に渡すのか、何を渡すのか。
…どんな気持ちなのか、何を伝えたいのか。
今回ニューが同席して判ったのは、
ブーンは依頼主からそれを訊き出すのが得意だということだ。
-
当時まだ魔導力もなく、【破壊】の概念も持たぬブーン。
相手からしてみれば見ず知らずの人物に大切なものを預ける行為…。
猜疑はかけられて然るべきであろう。
だが父はそれを難なくクリアしてしまった。
( ^ω^)「待ち遠しくてウキウキしてるかもしれんお。
早く向かうお!」
( ^ν^)「……遅くなったのはとーちゃんのせいだろ」
息子であるニューの仕事も郵送屋だった。
だから、初対面の相手から信頼を得るのがどれだけ大変か…身に染みて理解している。
そして今回。
なんの変哲もない品物が運び手となるブーンの手によって、
文字通り手心を加えられていく一部始終をみた。
( ^ν^)「そのままのほうがいいと思うんだけどな」
――自分にはそこまで出来るだろうかと思わず考えてしまった。
父のように休みなく動くことが出来るわけではないが、
ニューもまたこの仕事を気に入っている。
喜びも、時に悲しみも運んでしまうとしても、決まって人々から礼を言われるのは悪くない。
…だからこそ。
ニューは品物を触らない。
これまではなにも訊かず、黙々と職務をこなすだけだった。
-
朝日を背負い、夕焼けを背負い、月夜を抱いては空の涙に目を覚ます。
…そんな一日を過ごしてようやく辿り着いた目的地。
地図にも載らない小さな町は谷風が強いものの、
比較的安定した気候を保っている。
稲穂と緑に囲まれて建ち並ぶ背の低い平屋は、
信者が山々に膝をついて崇めているかのようだった。
(;^ν^)「ねえ、マジでやるの…?」
「あたりまえだお! (^ω^ )
ニューも早くこっちに来るお!!」
「……、チッ」 (( (;^ν^)
「"それ" を忘れちゃだめだお!」
潜めつつも大きなブーンの声が耳を打つ。
ニューは隠れて深い溜め息をついた。
やがて送り先となる一軒の扉の前に立ち、準備する。
大の大人がゴソゴソとなにやら企んでいる様子は誰にも見られなかった。
…でなければ、カブに火を灯した時点で放火犯とでも間違えられかねない。
《 コ コ
ン、 ン… 》
室内へと響かせるノックの音。
…ニュー自身の胸にも似たような音が鳴り、それはどんどんと大きくなっていく。
聴こえていないはずなのに、
隣で父はクックッと笑っていた。
やがて扉が開くと…………
-
「うわぁっ――?!」
目線は下。
何者よりも早く驚きをあげた小さな小さな子供。
だがその瞳はすぐに細まり、口許には微笑を浮かべた。
( ★ω^)「お届け物ですおー☆」
( メΘνΘ)「……どうも」
仮面の下から覗かせる二者二様の表情。
ブーンはまず持っていたカブのかがり火を手渡すと、
次いで背負っていた布袋からは
星々を描いたひとつの箱を子供に差し出す。
( ★ω^)「遠く離れた、君のお父さんから。
炎は魔除け。
箱のなかにはこわーい魔物と戦うための武器が入っているお」
「お父さんから?! やったー、おばあちゃん、みてー!
お父さんからーー!!」
( メΘνΘ)「…早く開けるんだ、さもないと、俺が君を食べてしまうぞ」
嫌々ながらニューも役割を果たす。
フルフェイスの被り物は傷痕を目立たせて、死者を連想させる。
彼は悪霊として、子供に退治されなくてはならない。
家のなかでは笑みを携えた老婆がこちらを柔らかく眺めていた。
「オバケなんて、オバケなんてあっちいけ!」
箱から出てきたのは――樫の木で造られた玩具の杖。
振り回すだけで効果を発揮する、魔法のステッキだ。
-
( ★ω゚)「あばばばばば!」
「キャッキャッ!」
「……」 (ΘνΘ メ)
秋の収穫と、
つつがなき幸福の訪れを祈願して、
この家族にもたらされる福音の儀式。
「あばばばばばば!!」 (( ( ★ω゚)
「まてー!」
(メ ;ΘνΘ)「…真面目か」
死ぬこと叶わず、
地獄にも落ちることのできない悪霊のお伽噺を依頼主から訊いていたブーン。
それを偶像ではなく実在する存在として、自らを重ねていたのかは定かではない。
(メ ΘνΘ)
(メ ΘνΘ)「…まあいいや」
いくつになっても楽しそうな父親だと思った。
仕事も、家庭も、
真っ直ぐ向き合うその姿にニューは何を思うのだろう。
少なくともあんなおちゃらけた真似は出来そうもない。
…だがせめて、見知らぬ子供に優しく出来る程度の器量は見習いたいと彼は思う。
そのためにはもうしばらく、この父の背中を見ていることになりそうだ。
<了>
-
■5 - 呪術の種類 -
_
( ゚∀゚)と( <●><●>)では使用できる呪術に違いがある。
_
( ゚∀゚)の呪術
パワーデス→strengthを上昇させる
ドッジ→agilityを上昇させる
( <●><●>)の呪術
シャドウ << シャドラ→闇色の炎を具現する
ウィルス→病気状態にする
カース→呪う(効果は様々)
キール→毒素による抗体増進状態にする
その他の呪術
ドレイン→吸収(もしくは混在)する
プール<<プーラ→ダメージを身代わりする
共通点は、いずれにしても想いの強さがそのまま魔導力の強さになるという点。
作中のジョルジュの言葉を借りるならば「人の数だけ希望を持つ」かのように。
…希望が、必ずしも人に害を与えないとは限らないが。
_
( ゚∀゚)の呪術は森の民の善なる心が高まるにつれて青天井に効果が高まる。
逆に。
呪えば呪うほど( <●><●>)の呪術は本来の効果を越えて歪んでいく。
<了>
-
■41 - 双子の確執 -
ζ(゚ー゚*ζとミセ*゚ー゚)リ の二人が、
直接対話しているシーンが実はない。
あくまで第三者を挟むことで会話が成立する。
ふたごじまの双子には一つの特徴がある。
二人に限らず、
兄弟(姉妹)の性格は真逆になってしまう性質だった。
( ´_ゝ`)は島のしきたりに、なんとかして従うことができた。
(´<_` )は島のしきたりに、どうしても従うことができなかった。
そんな流石兄弟の場合、
ブーンとツンが島に現れたことで縁を結び直して和解できた。
デレとミセリの場合。
彼女たちは互いの信仰心こそが一番で、
それ以外は順位として蹴落とすべき存在と考えていた。
性的趣向すら理解できず、
また神官として位を上げることができないのは
相手がいるせいだと思い込むまでにこじれていた。
-
兄者とミセリの弔いが行われた時に、それぞれが涙を流すシーン。
( うωФ) 『彼はそう、我輩に説いてくれた… それで…良いのだろう?』
ζ(;ー;*ζ 『……ミセリは…どんな気持ちだったのでしょう』
(∩<_∩ )『…代わりにあんたが精一杯生きてやれ』
ロマネスクは、年老いた自分よりも若い命が失われたことに涙した。
年老いた自分にも、まだまだ知るべきことがあるのだと恥いた。
弟者はやっと和解した兄弟を失ってしまった悲しみに涙した。
一度は島を見捨てた自分に、兄者の分まで生きることを学んだ。
しかし、デレはちがう。
仲違いしたまま姉妹を失った自分に涙した。
失われた年月と、理解できぬミセリの心を知りたくて、
思わず弟者とロマネスクに問い掛けた。
自分では答えを見つけることはできなかった。
弟者はそれを察して、上記の答えを導いたに過ぎない。
性的趣向についても記述しておく。
ζ(゚ー゚*ζは、高齢者であればあるほど慈愛の精神を見せる。
ミセ*゚ー゚)リは、とりわけ幼い男子を愛した。
【ふたごじま】の話中でミセリが兄者に冷たかったり、
【銷魂流虫】においてショボンが襲われた際は真っ先に庇ったのもそのため。
デレはロマネスクに立場以上の想いを抱いていたが、
後のミセリの喪失感から弟者のアドバイスに従いついていくことで、
後年はなんとか自我を保っていた。
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■B - AAキャラクターの顔の有無について -
作品内でAA顔が表示されている場合、生きる願望が強いことを表している。
子供は生への希望に満ち溢れていることが多く、
大人は人生の終着を見定める頃に願望がなくなってしまうことが多い。
(死にたい、という意味ではない)
レモナには顔表示が無く、
/ ゚、。 /と*(‘‘)*が顔表示あり。
西川や渡辺、鬱田の母親(カーチャン)が顔表示なし。
話中で変化した者もいる。
最後だけ顔をみせた(‘_L’)
最後にどうしても顔を見られなかった( ><)
――など。
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■4 - 白い花 -
東方不死…山人の夢で、('A`)が童からもらった飴がある。
それが「白い花」…
白花と書いてハッカ飴と読む。
山人である('A`)は、これを受け取ったものの舐めずにとっておいた。
そしてアサウルスを退治し、
例の空間に閉じ込められ、
lw´‐ _‐ノvに拾われるまで、
飴には自然の塵が積もり積もって覆われてしまった。
――毒の懐で。
なお忍の里に伝わる "秘薬" とは、岩石と化したこの白花を指す。
>見た目はどちらかといえば綺麗な石…しかし、よく見ればその輝きは砂糖水を溶かしたような淀みが内部で蠢いている。
内部は飴なので上記のような中身がまだ残っていた。
(腐ってはいるが、ドクの願望によって存在は消えなかった)
ロスオデ原作でも『白い花』という夢の話がある。
<了>
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失礼しました。
>>885と>>886の終わりに付けるべき↓
<了>
↑の記載が抜けていました
脳内変換をお願いします
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あれ、渡辺ってどこで出てたっけ……?
-
>>889
なにげに>>696で、幼い从 ゚∀从が呼び掛けていたりします
彼女は高岡の母親でした
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■9 - 自殺の理由 -
【いつか帰る場所で】において、
遺書をしたため魔導力の海に身を投げた(`・ω・´)
彼は産まれた頃からの記憶と、生まれつき備わる予知夢をもつ。
笑顔を向けてはいても感情のない人の群れ。
成長し、アーカイブを覗いたことでそれが
"哲学ゾンビ" と呼ばれる存在であることを知った。
幼い頃。
なにも知らない内藤たちにそれを伝えることも憚られ、
眠れば夢の中でアサウルス(主に名瀬)が現れる。
…将来出現する( ゚∋゚)もいたのだが、まだ彼には見分けがつかなかった。
毎日が苦痛の連続。
何年も続く孤独な地獄。
いつしか心を閉ざしかねないまでに追い詰められた彼は、
勇気をもって、友にこの世界の話を切り出した。
なぜこうなったのか。
どうして今こんな世界に居なければならないのかを。
……だが。
-
(` ω ´)
( ^ω^ )『あまり考えすぎないで、まずは僕たち六人がずっと一緒に楽しく過ごそうお』
――無駄だった。
人というものに対する考え方が、自分とはあまりに違う。
このとき友に理解して貰うことは不可能なのだと心の奥底で感じてしまった。
現実には友に否定され、
夢には世界の終末とアサウルスに心を追い込まれた結果、
彼は逃げ道としての自殺を決意する。
それでも。
死に直面して僅かにもっていた希望が、魔導力の海。
魔導力が感情の塊であり、歴史そのものが微睡んでいるのではないかと推測した彼は
足掻くように別の道を模索していたといえる。
『気が狂う前に試したい』
…それは最後の最後に、魔導力による生まれ変わりを信じていた彼の遺言。
『三度目の大嵐にまた』
…それは世界の最後に、何が起こっているのかを予知夢した彼の遺言だった。
[かがみ]の向こうの世界でまさに生まれ変わろうしていた彼の推測は正しかった。
…それがやっと現実になるまえに、ショボンに出逢わなければ。
<了>
-
■15 - 毒の効かない体質 -
忍の里で飾られていた秘薬のせいで、
忍たちは常人よりも毒への耐性がわずかだが上がっている。
(毒がまともに漏れているわけではないが、シューの話していた通り
そこにあるだけで空気中に微量、滲んでしまっていた)
ノパ⊿゚)はひょんなことから修行中に秘薬をみてからというもの、
毎日その毒素に惹かれ、覗き込んでいた。
特にシューが体調を崩しはじめてからは
いかにそれを持ち出すかばかり考えていたので、身近に秘薬のある時間が増えていった。
そのせいで彼女は他の忍びに比べて毒への耐性が人一倍、培われていくことになる。
とはいえ、
('A`)本人の撒き散らした高純度のポイズンに長時間耐えられるとは考えにくく、
あくまで常人、他の忍に比べて…でしかない。
<了>
-
■23 - 宿に込めた願い -
[po・od]という看板は、( ><)のために(*‘ω‘ *)が考案したもの。
上から読んでも下から読んでも(つまり左右対称に)同じ読み方にできる。
看板がどんな方向になっても、自分が居なくても、
目の見えない兄が困らないように作っていた。
読み方も[ぽっぽ]である。
――余談。
(*‘ω‘ *)の宿屋と、鉄道員(ぽっぽや)をかけた洒落でもある。
遠出の出来ない彼らが、未だ見ぬ土地に思いを馳せていたら…?
ゲーム原作では『ハンナの旅立ち』という宿屋の娘の夢の話がある。
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今日はいったんここまで。
>>894でも<了>の記載が抜けていました
すみません
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すげぇ全部来るとは…
またみたい…!おつ!
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おつ
ずいぶん細かいとこまで考えてるんだな
練り込まれてて面白い
-
すっげーこまけぇのな
原作のゲームやってみたくなったわ
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ほんと天才だわ…
もしまだ間に合うならフリーワード IとJ入力させてくれ!
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まだ可能なら32,33,34のどれかを・・・!
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――option画面に移行しています。
番号(記号)を選択することでデータベースに順次アクセスしています。
フリーワード入力の場合はアルファベット指定と併せ、
希望する単語を入力してください。
表示までしばらくお待ちください。
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��
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っしゃきたぁ!
16,21、H,Jおなしゃす!
ってかA〜Jまで全部気になるわAAの顔のあるなしおもしろかったし
-
6.13.42.44オナシャス
-
I■[かがみ]の贄、つがい、壁
と
J■終末年の人々
を入力する!!
-
■38 - 変えられないもの -
特級神官の( ФωФ)
【ふたごじま】話中の "天かける儀式" での神託によって、
祈り、しいては信仰を否定されてしまった。
彼を含めた島の人々は存在そのものすら拒絶された負の感情を抱いてしまい、
結果としてそれがアサウルスの招来を許してしまう。
しかしこの舞台裏で、一点の相克が行われていた。
とあるワンシーンから抜粋する。
(´・ω・`) 『海中はどんなものがあるんだろう』
( ФωФ) 『これ、集中しなさい』
(´・ω・`) 『ねえ、なにがあるの?』
( ФωФ) 『うむ、魚がいるのは確かだが…
か ーー …人間は水に潜れない。
誰も海の中をきちんと見たことはないのである』
-
『か ―― …』
ロマネスクは言い淀み、悟られぬように誤魔化しはしたが…
本当はこう発言するつもりだった。
『神のみぞしるのである』。
…信仰は終わっていなかった。
島の人々のなかにも同じような者は確かに居たが、
特級神官として携わっていたロマネスクのなかでは秘めた想いが特に大きく在り続けた。
アサウルスは感情を餌にし、感情目掛けて襲ってくる。
感情値が強ければ強いほどアサウルスは感知しやすくなり、
それが負の感情であればあるほどアサウルスという個体は強くなる仕組みだ。
御神体としての( ∵)が行った警告は
あくまでアサウルスの招来を防ぐためのものだった(終末年における人々のように無感情を求めた)が、
ふたごじまの民に蔓延した否定感の強さはビコーズの予想になかったといえよう。
アサウルスはこれによって一定の強さを手に入れるも、
ロマネスクを筆頭に、心の底からの純粋な祈りによって不完全な状態で降臨する。
その姿が "黒い槍" のアサウルスであり、
兄者とショボンを貫いた正体となっている。
<了>
-
■39 - 変えられるもの -
( ´_ゝ`)はかつて信仰教団としての責務は果たしつつ、
しかし ミセ*゚ー゚)リやζ(゚ー゚*ζ、
その他の信者による行き過ぎた勧誘を、それとなく止めるよう努めていた。
【ふたごじま】話中に記述された用語を紐解くとこうなる。
破折屈伏(はしゃくくっぷく)とは、いわゆる折伏を指す。
人をいったん議論などによって破り、自己の誤りを悟らせること。
摂受(しょうじゅ)は、
心を寛大にして相手やその間違いを即座に否定せず反発せず受け入れ、
穏やかに説得することをいう。
ミセリとデレは前者ばかりに気をとられていた。
兄者によって日頃から後者の心を説かれてはいたものの、
結局最後まで改善することはなかった。
とどのつまり、兄者は組織には馴染めても島の信仰に染まっていなかった。
そんな彼だからこそ、いの一番に価値観を変化させることができたのだろう。
-
ふたごじまの信仰は以下の特徴がある。
・御神体(ビコーズ)を奉っていた。
・神、および天使や神の使いの存在を肯定していた。
・信者はみんな灰黒色の木札を持っていた。
…典型的な偶像崇拝。
崇めるべきは神であり、心のない依り代を用意してまで
"見えないものを、目に見える" まで追い求める。
突き詰めてそれは
"神を信じる" のではなく、
"神を信じている自分を盲信しているだけ" だと弟者は思った。
だから弟者は耐えきれず、追放に至る。
兄者は違う。
"神を信じる" ということは、
"同じものを信じる仲間も信じられるはず" なのだと、
信仰の先にある対人感情を求めていた。
-
天かける儀式から数年…。
大空洞の兄者の元に、かつての信者として以後毎日を過ごす沢山の迷い人が訪れていた。
『あれから夜も眠れません…。
陽が昇れば思えます、新しい朝が来た、と』
『…夜の帳がおりるたびに気持ちが塞ぐんです。
もう二度とあの日には戻れないのだ、と』
『自分には何もないことを思い知ったよ。
見続けていたのは幻で、身に付いたのは身体の贅肉ばかりじゃて…』
『こんなことなら、ああしておけば良かった…こうしていたなら……
そんな思いばかりが募るのよ、ねえ』
異口同音に語られる不安。
ロマネスクですら、時に口をついて溢すことがあった。
( ФωФ)『…我々の信仰とは、一体なんだったのだろうか』
( ´_ゝ`)『皆も、きっとおなじ気持ちなのでしょうね』
そこで彼はまず話を訊き、肯定し、相手の言葉を促す。
――摂受。
そうすることではじめて、人はこちらの言葉を求める時が来る。
彼は言葉を結ぶ。
――折伏。
( ´_ゝ`)『……しかし輝く過去も、薄暗い未来も、すべては貴方の心が作り出した執着でしかない。
貴方を否定しているのは、他ならぬ貴方自身です。
誰一人として貴方を否定していない』
( ФωФ)『…』
( ´_ゝ`)『好きだった頃の貴方はもう居ないことを認めましょう。
そうすれば、きっと誰かが助けてくれる。
…たとえばそう、昨日はじめて出逢った人が縁を結ぶこともあります』
-
いつか見たやり取りを、ここにもう一度記述しておこう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ξ゚⊿゚)ξ「…儀式、結局はどう思ったの?」
( ´_ゝ`)
つ□~ 「…変わらんさ。 変われないよ」
無反応ではないが、やはり気落ちしているせいですべてを諦めたように彼は呟く。
( ^ω^)「神はまだ、兄者の中にいるかお?」
( ´_ゝ`)
つ□~ 「……どうなんだろうな」
( ^ω^)「……」
( ´_ゝ`)「…でももしかしたら、俺はもう町に居ても仕方ないかもしれないな」
そう言って彼は顔を伏せ、膝を折ってしゃがみこみ、祈るように少しだけ涙を流す。
それは海へ向けて…
かつて自分が追放した、もう会うことのできない弟へ向けて…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここで兄者が流した涙は、失われた島の信仰に対するものではない。
人の心と向き合わなかった島民と己の末路に涙したのだ。
きちんと向き合えていたなら、
弱った彼らは互いを慰められるはずなのだから。
-
そしてもうひとつ。
兄者の葬儀でロマネスクはこう語った。
( ФωФ) 『肉体は朽ちても、魂がいく場所は我らの記憶の中なのだ』
( うωФ) 『彼はそう、我輩に説いてくれた… それで…良いのだろう?』
後年の兄者の生活は、時に挫けることもあれど、きっと充実していたのではないかと思う。
人は人と居ることで向き合う準備を整える。
人は人と触れ合うことで向き合える。
ふたごじまから三日月島へと名を変えたこと…。
それを物語る一端に、兄者を筆頭とする
"変われた者" たちが確かに居た。
世に蔓延る信仰を否定こそしないが、ないがしろにしてはいけないものも必ずあるはずだ。
遺されるものを考えて祈るべし。
本質として何が大切かを考えるきっかけになるだろう。
――願わくば、
死の間際に空っぽな記憶だけが灯び甦らないことを切に願う。
変われるものは救われる。
<了>
-
now loading......
-
■40 - 海に見た雪景色 -
"(´<_` )「よっ――こいせっ…と」
すっかり愛着のわいた小舟に荷を詰め込んで、弟者は背を伸ばした。
天に煌めく星々が彼の瞳を潤す。
ひんやりした空気が鼻孔を触る。
いま彼は一人、陸に面した低い崖下でたゆたう舟に揺られている。
月に照らされた海面がわずかながら彼という存在を知らせてはいるが、
それを知っているのは依頼人だけだった。
(´<_` )「重量オーケー、スペース問題なし。
…あとは到着を待つばかりだな」
今日の客は若い ――といっても同世代頃と思われるが―― 一組の男女。
まとめた荷物をひとまず弟者に預け、当人らは日没から夜明けまでに改めて来るという。
曖昧な指定時刻ではあるものの別段心配はしていなかった。
言い方は悪いが、人質ならぬ物質がこちらにはある。
金銭も共に受け取っているため、いざとなれば換金させてもらえばいい。
あまり考えたくはない待ち伏せという線も、自分が海にいれば逃げる自信もあった。
-
(´<_` )「…」
(´<_` )
(`<_,` )"
゚。('<. ` )「――えっくし!!」
息を吐き、ぶるるっと震えた身体を思わずさする。
防寒具として厚手の首巻きと手袋を装備してはいるがそれでも尚。
(´<_`;)「……この辺りは冷えるな」
大陸には二季がある。
空の彼方…太陽がもっとも放熱する夏と、その放熱が静まる秋。
しかしそんな秋の気候にしても、これほどの寒気を感じることは滅多にない。
ふと見上げた先に聳える大きな頂き。
ちりちりと宙に降り注ぐパウダースノウ。
天に近いほど色濃く主張し、しかし地に降り立つ頃にはかき消えてしまう儚い命。
(´<_` )「……まだかなぁ」
――アイスキャニオン。
それは古来より形成されし氷の山が鎮座する雪原地帯。
彼は棚氷の片隅に舟を止めて、いまか、いまかと依頼人を待っている。
-
大陸北西に位置するこの地域は気温だけでなく、風景も寒々しさを感じさせる。
草木の生えにくい土… 氷壁に覆われた獣道。
この山を登るための路は存在するのだろうか…。
背が高く分厚い氷が邪魔をして、なまじ歩くことも砕くこともできそうにない。
猛り吹くすきま風は迷路の入り口を連想させつつ、
その奥を見通すことすら許しはしない天然の要塞を思わせた。
(´<_` )「ワケアリ…駆け落ち… うーん、そんなところか?
暇をもて余し、なんとなく依頼人を思い起こす弟者。
悲壮感漂う雰囲気でもなかったが、どこか神妙な面持ちを残していった印象がある。
(´<_`;)「…あーくそ、ますます寒くなってきたぞ」
夜が深まってきた……。
波に濡れた舟には少しずつ氷霜が張り付きだす。
強くなる身体の揺れ。
それが冷気に凍える自分自身のせいだけではないと、
気付かされるまでそれほど時間はかからなかった。
《ド
::(´ : 》
「ぅお?!」 <_`;): ォン
――直後、吹雪空を衝く爆発音。
真横に噴き出す大量の雪土が彼方向こうへ飛んでいく。
(´<_`;)「おいおいおい…なんだよ、何が起き ――――」
-
凄まじい震動がここまで轟き伝わった。
方角は違ったものの雪崩が押し寄せる可能性を考え、
弟者はオールに手をかけた。
いつでも舟を動かせる心構えをもちながら空を仰ぐ。
(´<_`;)「…………」
…。
しかし閑静に時は流れる。
弟者がいくら待っても、
アイスキャニオンの動きは続くことなく、それきり日常を取り戻していた。
余韻としての粉雪が彼の頭をほんの少しだけ撫でていくだけ。
そんな固まった体勢のまま一時間が経とうとしている。
(´<_`;)( …早めに離れたいところだな、これは )
「待たせてしまってごめんなさい」
その時かけられた声は最後に聴いた音と同じだった。
視界の外から投げられる不意打ちの穏やかさ…。
先の爆発と比べての落差に、一瞬でも心身を強張らせてしまった己を自嘲する。
(´<_`;)「えっ――あ、ぁあ…あんたか」
ξ゚⊿゚)ξ 「約束通り残っていてくれて凄く助かるわ、ありがとう」
-
ツンは崖上まで来ると、片手でスカートの前を抑えながら舟へと飛び乗った。
カクッと揺れる足元にも弟者は平然と立ち、依頼人を支えようと腕を差し出す。
…しかし、どうやらいらぬ心配だったようだ。
彼女は慌てる様子もなく足場の感触を確かめると、
弟者の手を軽く握り返した。
そして振り向き、アイスキャニオンの麓を指差す。
ξ゚⊿゚)ξ 「あと一人ももうすぐ来るから待っててね」
(´<_`;)「いいけどあんたら…今まで雪山に居たのか?
さっき上のほうで爆発が――」
ξ゚⊿゚)ξ 「居たけど…大丈夫よ、ここまでは追ってこないはずだから。
でも念のためブーンが戻ってきたらすぐに出発しましょう」
(´<_`;)「…??」
煙に巻くようなやり取りから程なく、もう一人の依頼人であるブーンの姿が見えた。
挨拶もほどほどに、彼もまた崖から飛び乗る。
⊂( ^ω^)⊃ 「 ――っとう!」
ツンと違い、ブーンは体格に恵まれている。
ガク と大きく舟が傾いた。
ン、
…海上で荒波に揉まれることもある弟者ですら、さすがにたたらを踏む衝撃。
ξ゚⊿゚)ξ 「大丈夫?」
(´<_` )「ああ…それじゃあ行くぞ」
( ^ω^)「よろしくだお!」
弟者は掴んでいたオールに重心を落とすと、肩を回して舟を進める。
静かに…だがしかし速やかに岸辺を離れた。
-
ブーンもツンも、短い河を渡る時くらいにしか舟を動かしたことがない。
だから大海で舟を操るのは弟者の生業であり、得意分野だ。
細かな流氷を退かしつつ、
大きな流氷に行く手を遮えられぬよう、
器用にオールと舟頭を左右に操る。
( ^ω^)「うーん、さすがだお。
やっぱりお願いして良かったお」
ξ゚⊿゚)ξ 「実は誰に頼んでも断られていたのよ。
陸地経由も考えていたけれど、今日は少しでも退路を増やしておきたかったから……」
(´<_` )「退路…アイスキャニオンにはそんな危険なものがあるのか?」
ξ゚⊿゚)ξ 「一部の人にとってはね。
麓にいる分には何もないんだけど…私たちにはあそこが故郷だから」
弟者は内心驚きながらも「へえ…」と適当な相槌を打ち、
後ろにいる二人の表情を窺おうとした。
今はリラックスした様子のブーンとツン…。
しかしよく見れば、その額にはうっすらと汗が滲んでいる。
あのアイスキャニオンにいたにも拘わらず。
…走ってきた疲れとは明らかに異なる発汗の跡。
――なによりも。
今は遠くに見える、
彼らの背後の空に見えるのは――
-
(´<_`;)「――……」
弟者は生唾を飲み込み、前方へ注意を向け直す。
氷海地帯での余所見は命取りとなる。
自分だけならいざ知らず、今は二人の命を預かっている身…。
万が一、この舟が転覆でもして冷たい海に投げ出されてしまえば決して生きて帰れないだろう。
人の生が有限である限り。
ξ゚⊿゚)ξ 「……」(^ω^ )
そんな弟者の気持ちを二人が見抜いているかは分からない。
…彼らがアイスキャニオンで戦っていたのは、
かつて自分たちが産み出してしまった幻影。
今しがた弟者の見た、
この世のものとは思えぬ残像。
(´<_` )「…まあいいさ、命があるだけ俺は今日という日に感謝するよ。
さあ、ここからどこに向かえばいい?」
すでに氷の群れは抜けた。
ここからは水温も高くなり、
しかし代わり海底からの災害に注意を払わねばならない。
雪景色に背を向け、
三人を乗せた舟が少しの重みを取り戻して大海を走る。
-
( ^ω^)「西の孤島、"ふたごじま" まで」
(´<_` )「――!」
年に一度は必ずその地を告げる客がいる……まるで弟者の里帰りを願うかのように。
(´<_` )「…良かったらアンタらの話でも訊かせてくれるかな」
もうすぐ彼の故郷において、一つの歴史が刻まれる。
世界の構造と共に…。
(´<_` )「故郷…ね。
俺も実はその島の生まれでさ」
オールを漕ぐ手は止まらない。
むしろどこか急かすように力んでいるのを弟者当人は気付いてはいないだろう。
一度どこかの町で食料を…、
それと、先日までに飲みきってしまったコーヒーを補給しよう。
弟者は頭の中でぼんやりとそう考えて、次の瞬間には世界地図を浮かべる。
そうこうしているうち――。
アイスキャニオンで見た影のことを彼は少しずつ忘れてしまった。
悪い夢のように。
<了>
-
■6 - 初代モナーとの約束 -
ショボンが携えていた "隕鉄の刀" 。
彼がこれを所持し始めたのは赤い森での軍事侵攻時。
原材料となる隕鉄は、三日月島を発ってから
(アサウルス戦でブーンを助けるために海に散らしてしまった)蟻を捜しては殺し、
かき集めたもの。
隕鉄を加工した初代モナー(以下モナー)は、
かつて三日月島から大陸に移住した家系の生まれである。
彼らが初めて出会ったのは大陸戦争最初期。
モナーにとってのショボン。
祖父母、両親から言い伝えられていたとはいえ、
不老不死の存在を間近でみた驚きは大きかった。
それと同時――軍に所属しているという事実に対しても。
-
そんな彼が請けたショボンの依頼、
それが "刀の製造" 。
死なない人間が、殺し合いの避けられない戦争に関わっている。
死なない人間が、人殺しの道具を欲している。
たかだか一振りの刃であろうと、どれだけ生殺与奪を握れるのか…
モナーでなくとも理解できよう。
そして当時、大陸におけるモナーの人間関係は徐々に崩れていた。
とりわけ依頼に関して想定外の使い方をしてしまうケースが後を絶たず、
その内容もよりによって軍事利用に傾きつつある状況に、
いいかげん辟易としていた。
ともすれば不老不死が求めるほどの刃など、
当時、精神的に疲れていたモナーにとっては畏怖の対象そのものでしかない。
『ショボンは…その刀でどれだけの命を奪うつもりモナか?』
(´・ω・`) 『誰かを殺すためじゃあない。
普通の人たちでは太刀打ちできないであろう存在に立ち向かうに、
もっと適した力が欲しいだけさ』
依頼受理を渋るモナーに、ショボンはゆっくり諭すように話し始める。
-
(´・ω・`) 『モナー、君のこれまでの話は聞いているよ。
自分の意思とは裏腹に他人を傷付けたり死なせてしまう……
どうしようもなくて、やるせない気持ちならば僕にも理解できる』
(´-ω-`) 『だからせめて僕は、製造者となる君に誠意をもって応えたい。
僕の望む力を与えてくれるならば、君の望まない力は決して持たない。
…これを等価交換条件とでもいおうか』
(´・ω・`) 『この戦争には必ず裏がある。
人と人、国と国の単純な争いではない気がする…。
恐らくは、僕の捜しているものが関わっているような――』
二人きりの部屋。
やがてテーブルに置かれたショボンの手の中に一つのガラス瓶。
中にはぎっしりと黒い塊…いや、黒い虫の群れが詰められている。
(´・ω・`) 『僕からの条件はただひとつ、これを練り込んだ得物を頼めないか?
形状は問わないが…とりわけ扱いには注意がいる。
作業時には念のため僕も同席するよ』
-
…こうして二人はしばらくの時間を共に過ごす。
黒い虫の特性上、鍛練作業には困難極まる部分もあったが、
ショボンの手助けによってひとまずは無事に得物が出来上がった。
鈍色に、しかして刃の奥に潜ませる輝きは、反して光を発している。
「この世のものとは思えないモナ」
(´・ω・`) 「はは、なんだかそれ、自画自賛してるみたいだね」
「あの虫は一体なんだったモナ?
しかもそれがこんな刃になるとは夢にも……」
(´・ω・`) 「…」
"空から降ってきたのさ" ――。
このときショボンには、そう形容するのが限界だった。
それでもモナーはどこか満足げに頷き、
「ならこれは、天からの贈り物ってことモナね」
と納得した。
そしてショボンに向けて、刀を差し出す腕を途中で止める。
「……このあいだ話してくれたこと、覚えているモナ?」
-
等価交換条件。
そしてショボン自ら語った、刀の使い道。
「そのままそっくり約束して欲しいモナ」
…誰かを殺すのではなく、普通の人には立ち向かえない存在のためにこの刀を使う。
(´・ω・`) 「…わかった」
「約束なんて曖昧なもの…期待しているわけじゃないけど。
それでもこの刀はショボンのために造られたモナ」
人にも物にも、存在理由が必ずある。
鳥の翼は空を飛ぶために…人の足は歩くためにある。
レゾンデートルを否定してしまうのをモナーはなにより嫌がった。
だから――モナーは戦争が嫌いだ。
(´・ω・`) 「同感だね」
軽い口調。
しかし、刀を受け取ったショボンの腕から伝わる力強い返答をモナーは確かに感じとる。
その双肩に人の意志を背負い、若き不死者は礼を陳べて城へと戻っていった。
再びモナーを引き連れて、赤い森に旅立つのはこのあとの話。
そして10年…100年と月日が流れても、
ショボンはモナーとの約束を守り続けていた。
<了>
-
今日はここまで。
スレが埋まるまではリクエストにすべて答えます
-
■27 - 待ち続けて… -
【時の放浪者】にて、ミ,,゚Д゚彡と行動を共にしていた(*゚∀゚)
彼女は故郷に戻った十年後、
村の者とそのまま結婚し、子を育むという極々平凡な人生を歩む。
はじめの数年ほどはナナシがまた遊びに来てくれることを願っていたがやがてその想いも自然と消えた。
しかし彼と出逢うまでは年齢的問題(当時まだ14歳ほど)もあり、
それほど異性と付き合う意識は芽生えておらず、
ナナシの物腰柔らかな性格、
反して戦闘時にみせる勇ましさを目の当たりにしたことで人格形成に影響が出たのか、
彼女が人生の伴侶に選んだのはいわゆる "男らしい" 相手だったという。
自覚こそないがナナシが初恋の相手だった。
ところで。
話中にも記述した通り、曾お祖母さんの名前は "しぃ"。
-
【帰ってきてね】にて、(*゚ー゚)はすでに(´・ω・`)との子を宿している。
ラストでは無事出産してナナシの故郷へとその身を寄せた。
…やがて大陸戦争終結。
ナナシの故郷は戦乱の煽りを受けて壊滅。
村人は皆、他所の土地へと移り住み、しぃもまた一時は避難したものの帰還する。
ようとして知れないショボンの行方を捜しつつも彼女が行ったのが、ナナシの故郷復興だった。
子供を預け、ナナシの帰還を信じて、彼女はたった一人で村の建て直し作業を行い続けた。
( ^ω^)とξ゚⊿゚)ξが彼女の前に現れたのはその時期。
川をひき、草木を植え、ナナシの故郷は長い年月をかけて元の姿を取り戻していく。
――【老女の願い】における老女(村の長老)とは、(*゚ー゚)である。
一人きりで復興作業を続けるうち、彼女には
"生きる目的" こそあれど、
"生きたい願望" は薄まってしまった。
※顔表示に関してはTtips B (>>886) を参照
復興を遂げ、村の人々が戻ってくる頃、
しぃの中は別の達成感によって心地好く満たされている。
そのため生きる願望が再び戻ることはなく、そのまま後世に継いでこの世を去った…。
図らずもナナシは、
彼女の一族に密着して生きていることになる。
※おまけ
しぃの一族は女性が生まれると名前の意味を継ぐ(男は原則、名前の継承はない)。
4 → 3 → ナシ → 2
(*゚ー゚)→???→???→(*゚∀゚)
↑
婿養子が入る
この設定がとあるヒントにもなるが、それはまた後に解明される。
<了>
-
■H - かがみ -
生命体の住まう星に存在する精神的物質。
なぜ在るのか、なんのために在るのかは不明。
名前の由来は諸説ある。
・強い感情を持つ者が前にたてば、その想いを映し出す。
・強い感情を持つ者が飛び込めば、その想いを具現する。
・映し、具現するものは必ず何かが歪んで表される(実際の鏡が左右逆になるように)。
・[かがみ]が暴走するのは、その星のバランスが崩れた時(重力≠魔導力…など)。
4番の理由によって終末年までに暴走し、
2番の理由から[かがみ]を利用しようとするも、
3番の理由のためにメインキャラ各々が苦難を背負う羽目になっている。
1番の特性は現在从 ゚∀从が主なる案内人として使用。
ブーン系千年の夢の主な舞台は、
[かがみ]の向こう側で生きる者たちの物語だ。
ふたごじま、大陸、東方の島などがある。
[かがみ]の此方側の世界はグランドスタッフしかなく、残りはすべて海と化している。
それが崩れ去った今はm0ц――
Cワカ> �*オヌM・G
fサYス^N曚麈C*v徐・テ* Vl��Ci)ヨK・惚ラテ絎*・- ュ・L1隆モ゚晥L・*・タ駈モE
umメg*ァvョタ"*稠ー*トシ*C2ヌヨャ
*・・9ソ繝+・]1��ニ3オL・*・!XR*゙eЕ*iヲ゚
ゥb゙��ィゥ被)坿゙繕*ヘァ"*ホ・_盡rメ猤・ヨ捌
ハワ*鴎涯Vン\N・B*�\レ
-
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
emergency
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
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∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
この項目に関して、
これ以上の閲覧が現時点では許可されませんでした。
option画面に戻り、次の選択肢に自動移行します。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
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■I -[かがみ]の贄、つがい、壁 -
【いつか帰る場所で】話中、
[かがみ]の贄として選ばれたのは
川 ゚ -゚)、ξ゚⊿゚)ξ、从 ゚∀从 の三名。
選ばれた理由は感情値の高さ。
そして[かがみ]に突入させ、生存した場合は子孫を繁栄させる可能性があることから。
…贄という呼び方は
所詮、評議会員からすれば人類の尖兵隊…悪く言えば捨てゴマに過ぎないため。
さらに、シミュレーションは行われていても、
実際は人類がまだ未体験となる事柄を押し付けた役割としての名称である。
( ^ω^)、('A`)、(`・ω・´)(後に( ∵)と入れ替わる) の三名は
雌三名を突入させるまでに起こりかねない物理的トラブル、
または突入時の実験のために駆り出されていた。
※具体例。
[かがみ]が人体に悪影響を及ぼすとなれば
雌が少しでも五体満足に突入できるよう
文字通り壁役として前面に差し出される…など
だがもしも[かがみ]そのものには悪影響がなく、雄も無事に突入できる場合。
別の世界で雌と共に子孫を繁栄させる役目を負ってもらうつもりだった。
西川はわずか数%でも良き可能性を信じて内藤に「つがい」と説明し、
鬱田の母親は可能性の高い結末であるとして息子に「壁」と説明した。
<了>
-
■J - 終末年の人々 -
大部分の感情を失ってしまった人類のなれの果て。
読者にとって分かりやすく端的に言うならば
"哲学ゾンビ" がもっとも近い存在(そのもの、ではない)。
一見感情を表していてもそこに意識がない…というのが哲学ゾンビだが、
この世界においては行動原理のみを追従し、
喜怒哀楽を
出す→→出せる→出さない→出せない→持っていない
の順に失っている。
人格としての文化的特徴は機能美を追求し、無駄を省く。
デザインという概念すら持ち合わせなくなるため、服装や建築物、環境に対する関心度も薄い。
その代わり目的への道筋をたてやすいので、追求するという行為は得意。
…それが根本的解決に繋がるかどうかは全くの別問題ではあるが。
-
記述のあった登場人物については以下の立場が取られている。
西川→( ^ω^)の父親。
もし感情値が強くAA表示がされるとすれば ( ^ω^) な顔かもしれない。
鬱田の母→('A`)の母親。
もし感情値が強くAA表示されるとすれば J( 'ー`)し な顔かもしれない。
渡辺→从 ゚∀从の母親。
もし感情値が強くAA表示されるとすれば 从'ー'从 な顔かもしれない。
…なお、まだ人類が感情を持っていた頃に建築されはじめたものがグランドスタッフであり、
完成前に暴走した[かがみ]によって世界から魔導力が流れ出てしまっている。
グランドスタッフ設計図は感情を失う前なので建設そのものに問題なかったが、
感情のない人類には未知なる出来事に対して
『こういうときはこうすれば良い』
という行動がとれない。
結果として
『穴が空いたことが原因ならば、穴を塞ぐ』
という短絡的な解決方法を誤って追求してしまい、
それが[かがみ]暴走の真実、根本的な解決から人類をますます遠のかせてしまった。
<了>
-
考えてばっかだと感情ってなくなってくのこわいな
おつ。まだわかんないとこおおいけど次スレでもおわらなそうだなw
-
■32 - 戦士の生涯 -
東方出身の( `ハ´)。
彼が生まれてすぐ、一族は繁栄を求めて海を渡った。
しかしシナーが10歳の頃に大陸戦争が勃発し、戦火にて親を亡くす。
その後、lw´‐ _‐ノv に拾い育てられ、忍の技を学んだ。
使用武器の峨嵋刺は戦災孤児の彼にとって親の形見であり、護身武具。
シナーには生まれもったメンタルの強さと戦闘センスがあった。
同期のなかでもメキメキと頭角を現し、
ゆくゆくは立派な忍になるかと期待されていた数年後、シナーは突如里を抜けてしまう。
…とはいえ決して抜け忍というわけではなく、シュー許可を得られている。
(出生が他の者と異なることも、
土地に縛られてはならないというシューの気持ちが背景にあった)。
そして大陸戦争終結時まで戦場へと赴き、ひたすら戦いに明け暮れる日々が続いた。
軍に所属した時期もあったが、
組織的な規律よりも自分に化した規律に忠実な性格が影響し、
その大半が暗殺…または暴動のきっかけを作るような暗躍が主な内容だった。
-
得るものも多かったが、比例して心が渇いていく実感。
シナーの魂は常に飢餓を抱えていた。
特に一対一の戦いはその隙間を埋め、
対峙した相手と心の読み合いを行うことでその空腹を満たす。
この餓えは、シナーが生まれる約100年前。
東方のアサウルス…そして不死者が蔓延らせた闘争心の、
残り香のようなものが感染しているとみて良い。
軍から支給されるサラリー(給与)で酒を食らう毎日と、
退屈からなる刺激への渇望を天秤にかけた結果、
戦争も所詮は "ヒト対ヒト" ではないことにいつしか堪えきれなくなってしまった。
死に至らしめる瞬間に友とみなし、そして殺す。
彼はただ殺すことのみを目的にした戦闘で心踊らせたことは一度もない。
…女子供を殺めた朝は、
沈む己の気持ちを偽ってでも誇り高く次のステージに向かう。
そうすることで自身がもたらす他人の人生の結末を否定しない。
そんな矜持をシナーは是とした。
大陸戦争終結後は( ,'3 )の暗殺をきっかけに、
(-@∀@)の元で大陸東の地域を治める。
【その価値を決めるのは貴方】においてバルケンの屋敷に訪れたシナー。
それはシューから請けた依頼によるものである。
その理由は別の項目、または本編にて語られる。
<了>
-
■33 - コンプレックスの塊 -
領地世間ではバルケンの名を継ぐ形となった(-@∀@)。
彼自身は父バルケンを恨むこともなく、
バルケンもまたアサピーを邪険に扱うことなく、幼少期こそ普遍的な家族として過ごした。
だが一般家庭とは異なり、
バルケンは公人としての勤めに日々忙殺されていた。
アサピーが成長し、手がかからなくなるにつれて家族の時間も失われ、
二十歳を間近に控えたある日、バルケン夫妻は決別した。
( ,'3 ) 『…オヌシはどうする、無一文の女の元に行くか?
それともここでワシの仕事を覚えてみんか』
(-@∀@)『ついていきましょう。
そうまでして公人…いえ、女王に与する貴方の仕事にも興味がわいていたので』
アサピーは幼い頃から何事もこなす神童といえた。
体も頭もよく動く青年だった。
――その一方、人の情というものを心から理解していたかどうかは疑わしい。
バルケンや母から具体的にそれを教わるような教育を受けたことはなかった。
それを感じ取れるような生活を育んだことがなかった…。
-
彼が実の父であるバルケンに手をかけたのは、当時の情勢に基づいた客観的判断でしかない。
領民の心が離れても。
大陸戦争が終わっても。
バルケンは己に課せられた業務と欲望に向き合い、忠実に生きていた。
(-@∀@)
_つ◇ 『シナーさんにもさきほどお話し済みですが、これはあの御老公が隠していた過去の商売に関わる記録…』
(-@∀@)
_つ◇ 『つまりは帳簿ってやつです』
アサピーがそれを入手したのは他者への言い訳のため。
親殺しの責任から目をそらし、
あくまで世間が求めた結果であると言わんばかりに転嫁した。
( ↑∀"↑) 『だ、そうだよニダー。
私も彼には何一つ期待などしていなかった。
サラリー目当ての男なぞいずれこうなると思っていた』
彼からシナーへの報酬は多額だった……、一介の戦士に支払うにしては多すぎるほどに。
シナーは常々、複雑な思いを抱いたことだろう。
それほど高く評価されているならそれでよし……。
だが――対面してこそ感じる、奥底に情のないアサピーの瞳をシナーが見逃すことはない。
-
公人として人心を掌握できた彼は、
しかし個人間における人情というものを理解することができなかった。
表面的には合理的かつ才人。
…その実、知れば知るほど
節々で彼のアンバランスな性格は滲み出てしまう。
アサピーはある意味、[かがみ]の向こう側で形成された人類のなれの果て…
終末年の人々をわずかながら彷彿とさせるような人格であったといえる。
それでも彼がAA表示されていたのは情とは全く別物の――
"生きたい渇望" を色濃く抱いていたからに他ならない。
彼の欲望の一文。
それを最後に記そう。
「気分がいいんだ、あれを食べてから……
本気かって? 嘘をつく理由があるか?
自分を偽って生きることにもう疲れたんだ。
人生最後のひとときくらい良いだろう!
私利を!
私欲を!!
我が儘を叶える資格も私には無いのか!」
<了>
-
■34 - 風水の仕組み -
( `ハ´)と<ヽ`∀´>が主に使用していた風水術。
星や天地に備わっている魔導力を借りることが出来る東方の魔法。
人体が発しているものではないので、それ自体は偽りの湖にも感知されず発動できた。
ゲーム原作には登場しないため、魔法名はない。
この項目では
【( ^ω^)千年の夢のようです】における
風水の根源について説明する。
-
――風水とは?
困った時には神に頼み、感謝を陳べるも神に対して行われるような……
そんな神という存在を崇める地には、元々存在しえない概念である。
神に頼る…それは悪くいえば他力本願な印象を受ける。
ならば神を崇めない地域において、人が人の力だけで生きていけるかといえばそうはならない。
絶対的な負の境遇を弾き返そうとして何かを求めるのが "生きたい渇望" である。
いざ人の力が及ばない領域に出くわしてしまった場合はどうするか。
人は繁栄を求めて…自然、天地に頼るだろう。
良運気、極めれば奇跡。
果たして…悪意、穢れもすべてコントロールしようと思想する。
氣の流れを研究し相剋を纏うそれは
食物連鎖にも似て非なる概念だった。
-
【( ^ω^)千年の夢のようです】では
この風水術を自身の魔導力に乗せることで、
本来不可能である法則…
黒、・白魔法や呪術には具現不可能な現象を引き起こすポテンシャルを秘める。
※具体例
・バルケンの屋形→無限回廊
・偽りの湖→水の流れや重心を変化させる
居住および生活する上でこの風水術が活用される文化は、
大陸、東方のどちらにも育っていない。
あくまで特殊な魔法としての位置付けではあるが、一子相伝というものでもない。
"相剋" は風水術の範疇にある。
黒い槍のアサウルスとショボンの間に起こった、不可思議な現象も決して無関係ではない。
<了>
-
おつ
-
乙です!シナー達の見たかったので嬉しかった!ありがとうです!
-
久々にブーン系読みに来て、まとめで一話から一気に読んでしまったよ
今後にも期待
-
13、14、22、26、31、42、44
見たいです!
-
冷静に考えてリクエスト多すぎるなwww
特に14と22が見たい!
-
now loading......
-
■22 - 視線の先に -
(゚、゚トソン 「お湯加減はいかがでしょうか?」
水の都。
円形を縁取る、左右対称の宮殿内部には至るところに水の姿を見ることができる。
兵士の詰所と、憩いの庭園があるフロア1階。
浮遊する円盤形のエレベータで一つ上がれば、十字に区切られた空中回廊。
それを繰り返し、最上階には女王の私室や大浴場がある。
「悪くないよ、いつもありがとう」
(゚、゚トソン 「なによりです」
観音開きの扉の向こうから、クーの声が柔らかに届く。
侍女の一人、トソンは見えるはずのないお辞儀をすると
ゆったりとした動作でその場を後にした。
(゚、゚トソン 「女王様の召し物を選んできますね。
その間、ここをお願いします」
('、`*川 「はい」
緊急時に鳴らされるハンドベルを手渡されたペニサスが代わりに扉の前に立つ。
スタスタと軽やかに離れるトソンの背中を見送ると、
ソワソワして場に留まっていた。
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('、`*川 ( あぁ…クー様 )
呼び出されるまで静かに待つのが役目。
背中合わせの空間にいるはずの女王を想い、ペニサスはトソンの遅い帰還をかすかに願う。
武力的緊急事態でもなければこのフロアに他の衛兵は誰も立ち入らない。
手に持つベルが鳴るか、宮殿に対する衝撃が走らなければそれが平穏の調となる。
「いまそこにいるのはペニサスか?」
('、`*;川 「――はっはい!」
「先の食事は誰が?」
('、`*;川 「本日のメニューは僭越ながら私が決めました。
近海で獲れた貝類が最近とても美味だと、都で耳にはさんだもので…」
「そうか」
('、`*;川 「お…お気に召しませんでしたか?!」
「いいや違うよ。
言う通りとても美味しくて今も舌に心地好く残っているものだから」
('、`*;川 「はい、コック長にも伝えさせていただきます」
「うん、いつもありがとう」
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ペニサスの思考が止まり、空を巡る間…。
クーの私室ではトソンが
あれでもない、これでもない、と、湯上がりの着物をコーディネートしている。
(゚、゚トソン 「宮殿内の気温、室内の湿度を考慮すると……」
(゚、゚;トソン 「ああ…でもそうすると女王が昨夜召した外套と色が似すぎているし……」
(゚、゚トソン 「そう、昨日はどんな夢を見たと仰っていたかしら。
今夜もよりよい安眠についていただくために…」
(゚、゚トソン 「思い出しました、汽車…汽車ですわ。
どこかも分からない場所に行くつもりだったのだと」
、゚トソン )) 「そんな不安な思いを抱かせてはいけません。
森のなか、それとも海辺でゆったりと癒されるような一時を
せめて夢の中でも過ごしていただかねば……」
侍女たるもの、どんな些細なことも見逃してはならない。
総てが女王のためになるように考え抜く。
一般市民の生活からはかけ離れているとしても、
これがトソンの毎日の日課だった。
(゚、゚トソン 「決まりました、これにしましょう」
薄すぎず、厚すぎず。
わずか数時間後にはまた催しを変えるであろうもののために、
トソンがかけた時間は小一時間にのぼった。
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一日を終えたクーが、二人に語りかける。
川 ゚ -゚) 「なにか変わりなかったか?」
(゚、゚トソン 「事故や事件はありませんでした。
('、`*川 民からの嘆願書もすべて目を通しましたが、これといって…」
川 ゚ -゚) 「わかった。
でも少しでもひっかかることがあれば、いつでもなんでも伝えてほしいんだ」
「もったいないお言葉です」
――侍女二人の声が重なると、クーは満足げに微笑み、手招きする。
(゚、゚トソン 「!」 ('、`*川
寝る前に必ず行われる儀式の合図だ。
トソンとペニサスが跪き、クーの前に顔を近付ける。
クーもまた、彼女たちの瞳をじっと覗きこんだ。
二人にはそれが何を意味するのか分からない…。
だがいつもこの儀式を行った後のクーはとても嬉しそうに眠りについた。
そのためならば、どんな不可解な行為であっても甘んじて受ける気概を彼女らはもっている。
川 ゚ -゚) 「おやすみ」
(゚、゚トソン 「よい夢を」
('、`*川 「明日もまたよい日を」
そして二人はれーすのヴェールを隔てたすぐ隣の部屋へと帰っていく。
女王の私室に隣接して過ごせるのも、彼女たち二人だけに赦されし特権といえた。
そして万が一、
――有り得ないだろうが――
女王に害成さんとする者が侵入することがあれば、盾となり刃となることが義務付けられた。
選ばれし侍女になるためには女王の許可が必要となる。
今のところトソンとペニサス以外、その役目を承ることが出来た者はいない。
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「お願いします、私も女王様のためにここで働かせてください!!」
都の民からの志願者は後をたたない。
誰もが皆、素晴らしき女王のためにその身を捧げる覚悟をもって懇願に現れる。
(゚、゚トソン 「貴方は以前もいらっしゃいましたよね?」
('、`*川 「名前はたしか…」
「ガナーです、一昨日に仕事もやめてきました」
(゚、゚トソン 「なぜそこまで?
貴方は子供を指導する公職に就いていたかと記憶していますが」
「ひとえに女王様と国を尊敬しているからです!」
('、`*川 「我を通すために仕事を放り出す人を、女王がお認めになると思いますか?」
(゚、゚トソン 「貴方を慕う子供たちを見捨てるのですか?」
「…」
少しだけ怒気を孕ませるガナーが、手提げ鞄からいくつもの白封筒を差し出す。
…子供たちからの寄せ書きだった。
たどたどしい文字で綴られるそれはいずれもガナーという人物に対する、
無垢で不器用な礼と応援のメッセージに埋めつくされていた。
「背を向けて逃げるような生き方はしていないつもりです。
今よりももっと大きな平穏をお手伝いするために、覚悟をもって来ています」
この時のガナー眼差しは曇りなく見えた。
偽っているとは到底思えない。
前回はクーの不在により日を置くこととなったが、その間に二人は彼女の身辺調査を完了していた。
少なくとも、ガナーという人物は客観的評価からも誠実に値している。
(゚、゚トソン 「わかりました、これ以上はなにも申しません。
女王の謁見手続きに入ります…どうぞこちらへ」
「あ、ありがとうございます!」
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ガナーが謁見の間に入ると、一段高い場所からクーが見下ろしていた。
川 ゚ -゚) 「ここで働きたいと」
('、`*川 「侍女として、希望されております」
「女王様、何卒…何卒、この都の礎として務めさせてはいただけませんか!」
興奮するガナーに手で制すトソンを、さらにそれをクーが制した。
クーは優雅に立ち上がり、女王の座席からゆっくりと降りる。
侍女で二人が辞儀を促すまでもなく跪いてしまう緊張感が辺りを包んだ。
川 ゚ -゚) 「…」
「…………っ」
川 ゚ -゚) 「顔を上げてくれ、そうかしこまらなくてもいいんだ」
おそるおそる顔を上げたガナーの瞳が、クーとぶつかる。
川 ゚ -゚)
「……」
川 ゚ -゚)
「……」
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――そして、クーは黙って立ち上がる。
そのまま座席へと戻り、こう言った。
川 ゚ -゚) 「君には今まで通り働いてもらいたい」
「…!」
答えは、ノー。
侍女の資格なしと断された彼女はがっくりと項垂れ、かき消えそうな声で礼を陳べると
それきり俯いたまま宮殿を後にした。
(゚、゚トソン 「クー様、お目にかないませんでしたか」
川 ゚ -゚) 「……」
トソンの問い掛けには答えず、ただ悲しそうにクーは微笑んだ。
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クーも、ガナーの人格を否定するつもりはない。
侍女から渡された調査結果も、実際にみた印象にもなんら問題はない。
…しかし瞳の奥にある光沢に陰を視た。
誰にもわからないだろう、それはクーにだけ感じられる違和感でしかない。
川 ゚ -゚) 「このあと少し出掛けても良いかな」
('、`*川 「お忍びですか?」
川 ゚ -゚) 「個人的懸案事項があってな、出来ればフォックスたちにも黙っていてほしい」
(゚、゚トソン 「分かりました…都に何かあった際は?」
川 ゚ -゚) 「君たちが対処してくれ。
【ホワイトボア】の起動許可は出しておく」
川 ゚ -゚) 「それともし…私が一ヶ月以上戻らない時、どちらかは西の都の工房に来るように」
長くしなやかな指に一枚の地図が挟まれている。
トソンが恭しくそれを受け取ると、クーも自室へと戻っていった。
(゚、゚トソン 「……」 ('、`*川
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クーが真っ直ぐに人の瞳を見つめるときは、光沢の真贋を判断しているときだった。
やましい思いを見破るものではない。
虚心坦懐に生きているかどうかを見抜くものでもない。
だが、陰が差した者にはいつか裏切りが訪れることをクーは学んだ。
記憶にないかつての悲劇も、
それを知っていれば違う現在がここにあったのではないだろうか?
川 ゚ -゚) 「……さて、四代目に逢ってくるか」
不死者の一人、クーがその過去を省みることは出来ないのだが。
(了)
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■14 - 大陸戦争に馳せる想い -
(#゚;;-゚)は島から逃げたミルナと別れた後、後遺症に襲われた。
手に残る…子を殺めた感触が彼女を苦しめる。
島で使用した長刀を片手に、
憂さを晴らし、悪夢を散らすように、木々や岩草に切りつける。
三日月島に戻る選択肢は選べなかった。
宿のベッドに潜り込んでも、闇に浮かぶ灰蟻の黄色眼が眠ることを許さない。
夜な夜な叫んでは追い出されるのを繰り返すうち、やがて彼女は公共施設から遠ざかり野宿する身となる。
長い間、人目を避けて辿り着いた先は大陸南東に位置する[都]。
…後に[空の都]と対立する領地だ。
戦争と共に道中出現し始めたモンスターとの戦いがでぃを強くした。
都に着くまでに幾多もの傷を身体に残した。
だが全てが外的要因とは限らない。
傷の半分は自傷行為によってつけられ、そのおかげで彼女は自我を保つ。
大陸の端から端まで移動したのも、
傭兵となって戦争に志願したのも、
彼女が三日月島の悪夢からほんの少しでも離れたかった表れである。
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でぃは他者の命を奪うことにそれほど抵抗がない。
他のキャラクターと比べ、軽薄に殺人を犯すことができる。
他人を斬ることで命を軽く考える。
人を斬るたび、『幼な子を殺した』ことが『日常』となる感覚を得られる。
日常ならば、その行動は特殊性を失すると同時に後悔も失わせると考えていたからだ。
しかしそれでも彼女は生涯、延々と苦しむこととなる。
孤児院の教会で(*゚ー゚)が出産したとき、
ナナシには見学を薦めつつ自分も中に入らなかったのは、
"自分には生まれた命を迎える資格がもう無いのだ" と思っていた証。
助産婦であったでぃは、もう2度と新しい命に関わることはなかった…。
彼女は死ぬまで、悪夢にうなされて生涯を終えた。
(了)
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■13 - ナナシとの生活 -
三日月島を出た( ゚д゚ )は、目を覚ました (#゚;;-゚) に見放されて以来、
あてもなく大陸西部を放浪していた。
島を出たことのない無知さゆえに、アイスキャニオンへと迷いこんだこともある。
大陸戦争前は "生きた氷塊" を運び、[空の城]と往復することで金銭を稼いだ。
大陸に戦禍が拡がるころに南西部へと移り住み、孤児院で ミ,,゚Д゚彡 や (*゚ー゚) と出逢った。
そんなミルナが、ナナシと暮らすようになって気付かされたことがある。
ミ,,゚Д゚彡 「ねえ」
( ゚д゚ ) 「ん?」
ミ,,゚Д゚彡 「どうしていつも苦しそうに眠るから?」
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本人に自覚はなかったが、ミルナはすでにアサウルスに感染していた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
痛みがないせいで気付くのが遅かった。
パニックになり脚をいくら振り回しても、
赤ん坊を振りほどくことができない。
((; ゚д゚ )) 『くそぅ、離れろ! やめろ!』
地団駄を踏んでも、手で押し退けても、
赤ん坊の牙はミルナの皮膚を喰い破っていく。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
彼がなぜ蟻の尖兵にならなかったのか?
それは "生きたい願望" が他人よりも強いため、
僅かながら蟻化までに抵抗する時間があり、
さらには持ち帰った黒い槍が同族としてのカムフラージュを果たしていたせいだ。
※( ´_ゝ`)の場合は一撃で絶命したせいで蟻化しなかった。
もし手元に黒い槍がなければ、ミルナも蟻化しただろう。
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