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(´・_・`)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです

551名も無きAAのようです:2014/08/11(月) 17:21:34 ID:6FecMUlg0

しかし、最早花火大会など茂羅本にとってはどうでもよかった。
とりあえず外の空気を吸って、気分転換しよう。しばらく、独りでいる時間が欲しい。

(・∀・ ,,)「いや」

(-∀- ,,)「ちょっとドライブに行ってくるよ。すぐに帰ってくる」

('、`*川「そう、ですか」



妻から離れたかった。妻のいる家から離れたかった。妻と娘と息子がいるこの街から離れたかった。
ほんの数十分、家族がいない世界に身を落ち着かせれば、また頑張れるはずだった。

すぐに帰るつもりで、車を車庫から出し、アクセルを踏み込んだ。
日は沈み、道路は人混みで溢れ、河川敷の向こうに大きな花火が上がった。

(,, ・∀・)「花火」

サイドミラー越しの花火を見て、茂羅本は河川敷沿いの国道をひたすら真っ直ぐに走り続ける。
思い浮かぶのは、いつかの子供達の感嘆とした表情、大きな笑い声、妻の微笑、自分を呼ぶ三人の声。

(-∀- ,,)「花火」

それきり、彼は家に戻らなかった。




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