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( ^ω^)百物語のようです2014( ω )
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( ^ω^)おいすー。今年も百物語の季節がやってきたおね。
( ^ω^)ここは百物語専用スレだお。開催日まではルール確認や質問等、自由に使って欲しいお。
・開催日は八月八日(金)から八月十七日(日)まで
※ただし投下できるのは八日〜十日と十五日〜十七日の金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可。
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。もちろんVIPに建てるのもOK。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
過去の百物語のまとめ
( ^ω^) ブーン系図書館主催・百物語のようです ( ω )
http://iroirotunpeni.blog11.fc2.com/blog-entry-521.html
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://boonbunmaru.web.fc2.com/collaboration/dreadful_story/dreadful_story.htm
( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-755.html
( ω )なお、こちらは何があっても責任は負いませんので、自己責任での投下、閲覧をお願いいたしますお
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ミセ*゚ー゚)リ「あー疲れた。もうダメ。寝よ」
腕を伸ばして、固まった体をほぐす。
時刻はもう深夜三時前。
広げていたノートを閉じると、後ろのベッドへそのまま寝転がった。
ミセ*゚ー゚)リある日の夜更かしのようです
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ミセ*゚ー゚)リ「寝れねー」
目がぱっちり。
それもそうだこんな時間まで起きていたのだから、当然の報いである。
それでも無理矢理眠ろうとまぶたを閉じると、不意に金属音が響いた。
きゃりきゃりきゃり。
きゃりきゃりきゃりきゃりきゃり。
ミセ;*-ー-)リ(何これ)
外からではない。
耳の内側から、言うなれば耳鳴りである。
寝返りを打とうとすると生温い風が吹いたような気がして、思わずびくついた。
強ばった肩。
こんなんじゃ、到底眠れそうにない。
ミセ;*-ー-)リ(あー最近、無茶しすぎたかなぁ。身体が悲鳴をあげておるのかね)
肩から力を抜き、再び寝返りを打とうと試みる。
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が。
ミセ;*-ー-)リ(あれ)
動かない。
ぐ、と力を入れるがまるで動かない。
こんなの、初めての経験だ。
けれど、すぐに心当たる。
ミセ;*-ー-)リ(金縛り……?)
嘘だーーーと心では叫びつつもそれは声にならない。
わずかに開いた口の隙間から、ひゅうひゅうと息が漏れるだけである。
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どすん、と衝撃が走った。
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ミセ;*-ー-)リ(ヒッ)
明らかに、ナニカが乗っている。
動物ではない。
私の家は、何も飼っていないのだ。
そうしてどれほどの時間が過ぎただろうか。
不意に、唐突に、身体が自由を取り戻した。
ミセ*-ー-)リ(あれ)
後ろを恐る恐る振り向くも、誰もいない。
その時、足元に黒い影が見えた。
寝転がったまま視線を向けるも、真っ黒い影が三人。
そのうち、じっとこちらを見ている影と目が合う。
ミセ*-ー-)リ(なんだ、母さんか)
私はなんだか気が抜けて、そのまま眠りについた。
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翌日の朝のことである。
その影を、母さんと思ったその違和感に、気がついたのは。
(
)
i フッ
|_|
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二十四本目終わりです
よくある、実話です
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実話かよ
乙です!
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そーいうこと、よくあるよね…
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二十五本目、頂きます
.,、
(i,)
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川д川「綺麗な満月…」
(*'A`)「さっだこちゃーん!ここに居たんだね!」
川;д川「ど、ドラキュラのドクオさん。こんばんは」
(*'A`)「今日はいい満月だね」
川д川「そうですね」
('A`)+「こんな月夜が綺麗な日には、俺と墓地をお散歩なんていかが?」キリッ
川д川「お散歩ですか?別にいいですけど…」
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( ^ω^)「ちょっと待つお!そんな変態野郎なんかより、僕と遊ぼうお!」
川;д川「あ、ブーンさん…」
(#'A`)「お前みたいに太りすぎて死んだ幽霊と貞子ちゃんが遊ぶわけないだろ!後、俺は変態じゃねー!」
( #^ω^)「女の子の生き血を吸うハズの変態がどうして幽霊の貞子ちゃんを口説いてるんだお!それに幽霊は幽霊同士くっつくのが一番だお!」
(#'A`)「食い物と恋愛は違うんだよ、バーカ!こんなピザ置いといて、俺と散歩に…ってあれ?」
( ;^ω^)「貞子ちゃんがいないお!」
(#'A`)「お前のせいで今日も散歩いけなかったじゃねーか!ふざけんなよ、ピザ!」
( #^ω^)「それはこっちのセリフだお!」
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川д川「あの2人、うるさいから苦手…」
川д川「やっぱり、この桜の木の下が一番落ち着くなぁ…」
ガサガサッ…
川д川「ん?何か物音が…」
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ある所に、大きな桜を真ん中に、お墓が桜を囲むように建てられている墓地がありました。墓地の後ろには小さな森があることから、小森墓地と呼ばれていました。
小森墓地には、どんな妖怪や男幽霊に口説かれてもなびかない女幽霊がいました。
その女幽霊の名前は、貞子。
彼女は生前は全くもてなかったので、自分は騙されていると思っていたのでした。生前はもてなかったのに、死後にモテ期がくるなんて、皮肉な話ですね。
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このお話は…
川川川「……」
('A`)「あ、貞子ちゃん見つけた!」
( ^ω^)「本当、貞子ちゃんはこの桜がお気に入りだおねぇ」
川川川「……」
( ^ω^)「ん?貞子ちゃん、どうかしたのかお?」
(*'A`)「こっち振り向いて、その可愛い顔みせてよ!」
三川;д川「…お二方、どうしましょう」クルッ
(;'A`)そ「んなっ!?その抱きかかえてるものは…!」
( ;^ω^)「さ、貞子ちゃん!何てことだ、君は…!!」
( ;^ω^)「「子育て幽霊だったのか(お)!!」」 ('A`;)
(-_-)スヤスヤ
桜の木の下で、ある日貞子が赤ちゃんを拾ったことから始まりました。
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川д川は子育て幽霊になってしまったようです
.
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川;д川「シッー!!2人共、あんまり大きな声出さないで下さいよ!起きちゃうじゃないですか!」
( ;^ω^)「ご、ごめんだお!」
(;'A`)「それにしても、まさか貞子ちゃんが子育て幽霊だったとは…」
川;д川「違いますよ!私はただの浮遊霊ですよ!」
('A`)「どうりで俺に振り向いてくれない訳だ…子供が居たんだもんな」
( ;^ω^)「誰との子なんだお?」
川;д川「私の子じゃありませんよ!そもそも私は20歳独身で死んだ幽霊で、結婚さえしてないんですから!」
( ^ω^)「父親は責任取らなかったのかお…」
('A`)「貞子ちゃんは処女だと思ってたのに…」
川;д川「2人共、私のお話聞いてますか?この子はたった今、拾っただけで私の子じゃありません」
('A`)「大丈夫、俺、貞子ちゃんが処女無くても愛せるよ!」
( ^ω^)「僕だって、その子の父親になる自信あるお!」
川#д川「……2人共、いい加減にしないと本当に呪い殺しますよ?」
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川д川「とりあえず、この子どうしましょう」
( ^ω^)「育てるしか無いんじゃないかお?」
川д川「育てるよりも親元に返すのが一番いい気がするのですが…」
('A`)「それは無理だろうね」
川д川「何でですか?」
('A`)「俺はこの墓地ができる前からここらに住んでるけど、子供を育てられない親がこの桜の木の下に捨てるってのは昔からあったからね」
川;д川「つまり、この子を親元に返しても育てて貰えないってことですか」
('A`)「そういうこと。また捨てられるのがオチだね」
川д川「昔は桜の木の下に捨てられた子供はどうなったんですか?」
('A`)「野犬に食われるか、双子の河童に食われるかだね」
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川;д川「双子の河童って…墓地の奥の森にある池に住む兄者さんと弟者さんですか?」
('A`)「そうだよ。兄者は女の子を、弟者は男の子を食べてたね」
( ;^ω^)「あんな気さくな2人なのにやっぱり妖怪は妖怪なのかお…」
川;д川「どどどどうしましょう!この子、男の子だから弟者さんに食べられちゃいますよ!」
('A`)「貞子ちゃんが育てるっていうなら食べないでしょ。アイツら貞子ちゃんには甘いし」
川;д川「育てるって言っても、どうやって育てればいいんですかね…」
('A`)「仕方ないなぁ、俺が深夜働いてお金を稼いで赤ん坊の飯、何とかしてあげるよ」
川*д川「本当ですか!ドクオさん!」
('A`)「貞子ちゃんのためなら余裕だよ、余裕!幽霊は霊感が無いやつしか見れないからバイト出来ないし、俺がやるしかないしね」チラッ
( ;^ω^)「ぐぬぬ…」
('A`)「これでどっちが貞子ちゃんの旦那…じゃなかった、赤ん坊の父親に相応しいか分かったか?」
( ;^ω^)「僕だって子守なら任せてくれお!これでも生前は教師だったんだお!」
川*д川「それは頼もしいですね」
(;'A`)「ぐぬぬ…」
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( ^ω^)「どっちが赤ちゃんの父親に相応しいか勝負だおね」
('A`)「望むところだ!」
(;_;)「ふぇえぇん!」
川;д川「2人共、静かにしてくださよ!おー、よしよし…」
(;'A`)「ご、ごめん」
( ;^ω^)「悪かったお…」
こうして、桜の木の下で拾われた赤ちゃんはドクオの稼ぎと、ブーンの教育と、貞子の愛情によってスクスクと育ちました。
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('A`)「ドクオ2世ー、新しい服買ってきたぞー」
(-_-)「ありがと、ドクオパパ」
( ^ω^)「文太にそんな趣味の悪い服着せるなお。文太、それより僕と遊ぼうお」
(-_-)「うん、ブーンパパ」
(#'A`)「稼いでも無いくせに文句言うんじゃねーよ、ブーン!それに変な名前つけんな!」
( #^ω^)「そっちは勉強教えられないくせに!それに、2世ってなんだお!ここは日本だお!?」
川;д川「2人共、喧嘩はやめてくださいよ…」
(*-_-)「あ、貞子ー!」
ギュッ
川д川「よしよし。それにしても、名前が無いってのは不便ですね…」
('A`)「ドクオ2世と文太のどっちが良いか本人に決めて貰おうぜ!」
( ^ω^)「文太に決まってるおね?」
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(-_-)「んー…僕、貞子に決めてほしいな」
川;д川「えっ、私!?」
( ^ω^)「たしかに、貞子ちゃんが決めるべきではあるおね」
('A`)「それは一理あるな、で、貞子ちゃん!どっちにする?」
川;д川(どっちを選んでも、面倒くさいことになりそうだなぁ…)
(-_-)「貞子、早く早く!」
川д川「えっーと…じゃあ、ヒッキー君で!」
( ;^ω^)「ひ、ヒッキーって、それはちょっと…」
(;'A`)「そうだよ、貞子ちゃん、それは…」
(*-_-)「わかったー!僕の名前、ヒッキーに決定ね!ありがと、貞子!」
川*д川「実は昔からいくつか考えてたんだよね、喜んでもらえてよかったぁ」
(;'A`)(忘れてたけど貞子ちゃん、センスねぇんだった…)
( ;^ω^)(ヒッキーって、ヒキコモリとかの意味あるおねぇ…)
こうして桜の木の下で拾われた赤ちゃんは、ヒッキーと名前も付き、ますます元気に育っていきました。
しかし、ヒッキーが成長し、みんなが恐れていた問題に直面することになりました。
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川;д川「さて、恐れていたものがついに来ましたね」
( ;^ω^)「小学校入学問題だお…」
川;д川「そもそもヒッキー君には苗字すらないですしね」
('A`)「あぁ、それなら小森墓地の名前から貰って、小森ヒッキーでいいんじゃない?」
川д川「それいいですね。後はどうやって入学させるか…」
( ´_ゝ`)「それなら俺たちに任せてよー」
(´<_` )「任せろ任せろ」
川;д川「兄者さんと弟者さんじゃないですか…!ヒッキー君は食べさせませんよ!?」
( ´_ゝ`)「俺は男の子を食べる趣味はないよ」
(´<_` )「俺も……食べないよ、多分」
川;д川「多分ってなんですか、多分って!後、その間はなんですか!?」
-
( ^ω^)「まぁ、それよりどうやって入学問題を乗り越えるんだお?」
( ´_ゝ`)「河童の妖力でそんなのちょちょいのちょいだぜ?」
( ^ω^)「河童すげぇお…」
(´<_` )「まぁ、何とかしてやるから報酬くれ」
('A`)「何が欲しいんだよ、胡瓜とか?」
(´<_` )「んー…、ヒッキーの左腕一本とか」
川;д川「ダメに決まってるでしょうが!」
結局、胡瓜をあげることで2人は妖力によってヒッキーを小学校に入学させてくれました。
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(*-_-)「わーい!ランドセルランドセルー!」
川д川「なんとか小学校入学させられましたね…」
('A`)「これまで以上に働かなきゃだけどね」
川;д川「私も働けたらいいんですけど…」
(;-_-)そ「え、貞子も働いちゃうの?」
川д川「うーん、働けたら働きたいかな?」
(;_;)「やだー!貞子は家に居てよー!」
川;д川「よしよし、分かったから泣かないの」
( ´_ゝ`)「仕方ないなぁ、貞子ちゃんのためにも人間に化けて俺らも働くか…!」
(´<_` )「えー、俺はニートしてたいんだが…。あ、ヒッキーの一部でも食わせてくれるなら話は別だが」
( ´_ゝ`)「流石弟者、クズだな」
しかし、なんだかんだいって手伝ってくれるのがこの河童たちでした。2人はドクオと違ってお昼も働けるので、ヒッキーの学費や生活費はなんとか賄えました。
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無事小学校生活を送っていたヒッキーでしたが、小学校六年生の時、とても暗い顔をして帰ってきました。
川;д川「ど、どうしたんでしょう。ヒッキー君」
(;'A`)「まさか家が墓地にあるってのがバレて、からかわれたとか…!?」
( ;^ω^)「もしくは親が居ないことをからかわれたとかかお?」
( ´_ゝ`)「服がダサいとかかな?」
(#'A`)「ださくねーだろ!俺が選んでるんだから!」
(´<_` )「だからだせぇっていってんだろ」
川;д川「まぁ、私、ちょっと聞いてみますね」
( ´_ゝ`)「頼んだよ、貞子ちゃん。俺ら隠れて聞いてるわ」
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(-_-)「…はぁ」
川д川「どうかしたの?ヒッキー君」
(-_-)「なんでもない…」
川;д川(ガーン…!今までこんなことなかったのに…)
川;д川「お、お菓子あげるから、ね?」
(-_-)「お菓子は別にいい…。ブーンお父さんがいつもくれるし」
川#д川(健康上に悪いからあげ過ぎは良くないっていつもいってるのに…!)
川д川「じゃあ、お願い一つなんでも叶えてあげるから何があったか話して?」
(-_-)「…なんでも叶えてくれるの?」
川д川「私が叶えられる範囲でね」
(-_-)「じゃあ、話す…」
ヒッキーはポツリポツリと今日あった出来事を話はじめました。
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从 ゚∀从『なぁ、小森』
(-_-)『高岡、なにかよう?』
从 ゚∀从『小森って、誰も授業参観とか運動会とか来てくれたことないよな』
(-_-)『…うん』
从 ゚∀从『お前、家族に愛されてねぇんじゃねーの?』
(;-_-)『そ、そんなことないよ!』
从 ゚∀从『どーだか』
(;-_-)『そ、卒業式には来てくれるって言ってたし!』
从 ゚∀从『へー、そりゃ楽しみだな。本当だったらだけどな』
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(;_;)「みんなが卒業式とかそう言うのに来れないの分かってるのに、悔しくて嘘吐いちゃったんだ…」
ヒッキーはポロポロと泣き出してしまいました。
川д川「…大丈夫、卒業式に私たちが行けば問題無いんだから」ナデナデ
(つ_;)「えっ!でも、貞子もブーンお父さんもドクオお父さんも学校には来れないんでしょ?」
川;д川「それは、その、うーん…」
( ´_ゝ`)+「そんな時の俺らですよ!」
(;-_-)そ「あ、兄者お兄ちゃん、聞いてたの?」
( ´_ゝ`)「河童は地獄耳だからな」
川;д川「兄者さん、なんとか出来るんですか?」
( ´_ゝ`)「1日くらいだったら、貞子ちゃんを実体化させるくらいは出来るよ」
('A`)「問題は父親を誰がやるかだよな…」
( ^ω^)「リアルファイトだおね」
川;д川「もー、皆で行けばいいじゃないですか!」
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(-_-)「…みんな来てくれるの?」
('A`)「当たり前だろ、お前の晴れ姿なんだからな」
( ^ω^)「おっおっ、むしろ今まで行けなくて悪かったお」
川д川「そうですよ、みんなヒッキー君のこと愛してるんですから」
(*-_-)「ありがとう…」
川д川「ところで、その発言をした子の髪の毛を今度持ってきてくれますか?」
(-_-)「えっ、高岡の髪の毛を?なんで?」
川д川「ふふふ、ちょっとだけ痛い目見てもらおうかなと思ってるだけですよ、うふふふ」
( ;´_ゝ`)「さ、貞子ちゃん、それはダメだよ!気持ちはわかるけど!」
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こうして、ヒッキーは無事、卒業式に家族全員に来てもらうことが出来ました。
(;A;)「いい卒業式だったな…!」
( ^ω^)「ヒッキーも中学生になるんだおねぇ…」
(´<_` )「美味しそうな子供多かったな」
( ´_ゝ`)「分かる。1人や2人、食ってもバレなそうだったよな」
川;д川「…兄者さんと弟者さん、本当に勘弁してくださいね、それは」
(*-_-)「皆、来てくれてありがとうね」
川д川「ヒッキー君の晴れ姿、みれて良かったですよ」
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从 ゚∀从「おい、小森」
(;-_-)「あ、高岡…」
从 ゚∀从「…この前はあんなこといって悪かったな」
(-_-)「気にしなくていいよ、中学生になってもよろしくね」
从*゚∀从「お、おう!」
川*д川(いい子に育ったなぁ、私、本当に子育て幽霊向いてるのかも…)
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川д川「そういえば、ヒッキー君。お願い一つ叶えてあげる約束してたよね、何がいい?」
(-_-)「あぁ、それは…」
('A`)「欲しいオモチャでもあるのか?」
(-_-)「ううん、オモチャは兄者お兄ちゃんがいつも買ってくれるから…」
川#д川(あげ過ぎは良くないって言ってるのに…)
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川д川「じゃあ、何が欲しいの?」
(-_-)「……貞子、しゃがんで?」
川д川「え?なぁに、ヒソヒソ話?」
( ^ω^)「僕らにも聞かせて欲しいおー」
( ´_ゝ`)「まぁまぁ、貞子ちゃんに後で聞けばいいだろ」
(-_-)「あのね、僕のお願いは…」
川д川「うん、なぁに…」
-
チュッ
(゚A゚) ( ゚ω゚)( ´_ゝ`)(´<_` )
川;д川「……え?」
-
(*-_-)「僕のお願いはね、貞子と結婚して、お父さん達やお兄ちゃん達ともずっとずっと一緒にいること!」
(;'A`)「なななな貞子ちゃんと結婚!?」
( ;^ω^)「お、お父さんは許さないお!?」
( ´_ゝ`)「なるほど、だから貞子ちゃんのことはママとか言わなかったのか」
(´<_` )「母親じゃなくて、恋愛対象だったんだな」
川д川「……育て方、間違えましたね」
こうして、小森墓場の皆は末永く平和に暮らしましたが、成人式を迎えたヒッキーが本格的に貞子争奪戦に参加するのはまた別のお話…
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二十五本目、お終い
(
)
i フッ
|_|
-
ほのぼのした
貞子かわいい
乙
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二十六本目、頂いてきます
-
.,、
(i,)
|_|
二十六本目
( ゚д゚ )神様と願い事のようです
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嘘のような本当の話だ。
今日も仕事で疲れて家に帰るとね、
川 ゚ -゚)「あ、頂いてます」
見知らぬ女が飯を食っていたんだ。
( ゚д゚ )「どなたですか」
川 ゚ -゚) 「神様だ」
ハハッワロス。
( ゚д゚ )「1、1、0と」
川 ゚ -゚) 「まあ待て」
するとね、僕はなぜか不思議な力で壁に叩きつけられたんだ。漫画とかでよくあるけど、あれって結構痛い。
「おい、うるせえぞ!」
( ゚д゚ )「あっ…すいません」
川 ゚ -゚) 「おわかりいただけただろうか」
そんな心霊特番のナレーションの決まり文句をほざく自称神様。
( ゚д゚ )「人じゃないってのは分かりましたよ…」
川 ゚ -゚) 「おかわりいただけるだろうか」
やらねえよ。
-
( ゚д゚ )「で、何しに来たんですか、神様(笑)」
川 ゚ -゚) 「(笑)は余計だよサラリーマン君」
…?僕は職業なんて言ってない。
そしておかわり食べるな。僕は出してないし出すとも言ってない。
川 ゚ -゚) 「まあ話して行くとだな」
川 ゚ -゚) 「ズバリ君毎週のように神社行ってるだろ」
( ゚д゚ )
川 ゚ -゚) 「こっちを見るんじゃない。…それでだ」
川 ゚ -゚) 「あまり平日に神社に来る人もいないこのご時世に君のような人間は稀だからね、特別に君の願いを叶えようと思うんだ」
( ゚д゚ )
川 ゚ -゚)「だからこっちを見るんじゃない」
訳が分からない。なんで知ってるんだ。もしかしてこいつ本当に神様なのか?
川 ゚ -゚) 「では君のここ最近願っている事を当ててみよう」
川 ゚ -゚) 「童貞卒業」
(うд⊂)「…とりあえずあなたが神様って事は理解しました」
川 ゚ -゚) 「なるべくおとなしいメガネっ娘年下彼女」
( うд;)「もう勘弁してくれ」
-
( ゚д゚ )「…いきなり願い叶えるとか言われても思い浮かばない」
川 ゚ -゚) 「まあそうだろうな」
(*゚д゚ )「あの…童貞卒業とかそんなん駄目でしょうか」
川 ゚ -゚) 「無理無理、神様でも出来ない事がある、ついでに君には一生恋人が出来ない」
( ゚д゚ )
川 ゚ -゚) 「こっちみんな」
流石神様の言う言葉だ。神ってだけでも説得力がある。納得したくないけど。
( ゚д゚ )「金とかいっぱい貰ってもきっと使いきれる自信がない」
川 ゚ -゚) 「そりゃ見るからにそんな顔だもんな」
他人から見て自分の顔はどんな顔に見えてるのだろう。「こっちみんな」と言われる度にそう思う。幸薄そうな顔なのだろうか。
( ゚д゚ )「………」
川 ゚ -゚) 「欲しい物とか無いのか?」
欲しい、物?
( ゚д゚ )「彼女以外で?」
川 ゚ -゚) 「以外で」
( ゚д゚ )「……」
川 ゚ -゚)
( ゚д゚ )「…話し相手」
川 ゚ -゚) 「賄い付きだぞ」
( ゚д゚ )
川 ゚ -゚) 「こっちみんな」
-
(
)
i フッ
|_|
( ゚д゚ )神様と願い事のようです
-
IDがクーだったのでクーとミルナの話
シューでもいい気がした
ミルナが好きです乙!
-
VIPのとあるスレ(非ようです)に投下あったんだが、ここに転載して良いの?
許可らしきものは取ってある
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ブーン系の体を成していて許可らしきものではなく許可を得ているならいんじゃないかな
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乙 ミルナ好きだからくそ嬉しい
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27本目
ξ゚⊿゚)ξ・・・
http://viper.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1408118658/
より、「か(は)げのようです」
転載します
ξ゚⊿゚)ξ蝋燭立てればいいの?
.,、
(i,)
|_|
-
リーンリーン
( ^ω^)「虫の声を聴きながら蝋燭の明かりで本を読むのも風流おね」
ガラッ
ξ゚⊿゚)ξ「……」スタスタ
( ^ω^)「お? 誰だお」
(゚;ξ ξ「え?」クルッ
( ^ω^)「いや、お前だお」
-
ξ゚⊿゚)ξ「え、私? ツンよ!」
( ^ω^)「なんだ、ツンかお」
ξ;゚⊿゚)ξ「この部屋には私とブーンしかいないじゃない。
アンタ一体誰に話しかけてたのよ……不気味ね……」
( ^ω^)「いや、だからツン、君に話しかけてたんだお」
-
ξ゚⊿゚)ξ「それならそうと言いなさいよね、分からなかったわよ」
( ^ω^)「理不尽だお」
ξ;゚⊿゚)ξ「よいしょっと……って熱ゥッ!?」
( ^ω^)「ツン、蝋燭に近づき過ぎだお」
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ξ*゚⊿゚)ξ「こ、これはちょっとボケっとしてただけなんだから!」
( ^ω^)「そうかお」
ξ;゚⊿゚)ξ「……!?」
( ^ω^)「どうしたお?」
ξ;゚⊿゚)ξ「あ、アンタの後ろに黒くて大きい何かが……!」
( ^ω^)「ツン、それは僕の影だお」
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( ^ω^)「幽霊じゃないんだからちゃんと影があるに決まってるお」
ξ*゚⊿゚)ξ「い、言われなくたって知ってるわよ! そんな事!」
( ^ω^)「そうかお」
ξ;゚⊿゚)ξ「……!?」
( ^ω^)「今度はどうしたお?」
ξ;゚⊿゚)ξ「わ、わわわ私の影がないわ!!」
( ^ω^)「ツン、君の影は後ろに…………あれ?」
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ξ;゚⊿゚)ξ「も、もしかして私……幽霊なの?」
( ^ω^)「そんなわけ無いお。だから大丈夫だお」
ξ;゚⊿゚)ξ「ででででも、私、影が……」
( ^ω^)「抱きしめてあげるから落ち着くお」
ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン……」ギュッ
-
( ^ω^)「ほら、ちゃんと抱きしめられるお! だから幽霊じゃ無いお!」
ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そうよね……」
(;^ω^)――――――√`ーz__,-―――――!!
ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、どうしたの?」
(;^ω^)「尋常じゃない視線を感じるお……」
ξ゚⊿゚)ξ「もしかしてあれの視線かしら?」
(;゚ω゚)「あ、あれは!!!!!!」
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\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー は げ
__ --
二 彡⌒ ミ = 二
 ̄ ヽ(´・ω・`)ノ  ̄
-‐ (___) ‐-
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/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
(;゚ω゚)「ハゲだお!!!!!!!!!!!!!!」
ξ゚⊿゚)ξ「ハゲなのね!!!!!!!!!!!!!」
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(;^ω^)「光あるところには必ず影がある……」
ξ゚⊿゚)ξ「でも、その影を消す方法が存在する……それは」
ξ゚⊿゚)ξ(;^ω^)「「より強い光源(ハゲ)を用意すること……!!」」
(;^ω^)「謎は全て解けたお……!」
ξ*゚⊿゚)ξ「じゃあ私は幽霊じゃないのね!! ブーン大好き!!」
こうしてハゲにお帰りいただいた後、ブーン達は熱い夜を過ごすのであった……
めでたしめdたし
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\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
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( -‐
ー )
__ i フッ --
二 彡|_| ミ = 二
 ̄ ヽ(´・ω・`)ノ  ̄
-‐ (___) ‐-
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/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
-
乙
なんかワロタ
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乙です
なんだかんだで今日中に三十本行けるかなぁ
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二十八本目、頂きます
.,、
(i,)
|_|
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('、`*川「手から滑り落ちてしまうの、何もかもが」
ぼそぼそと手遊びをしながら彼女がいった。
その手には何ももっていない。
(´・_ゝ・`)「手に何ももっていないのにいったい何が滑り落ちてしまうんだい?」
('、`*川「だから、何もかもがよ」
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僕と彼女の関係は世間一般でいう初対面。
始発電車、車両には僕と彼女だけ。
現在進行形の不思議な出会い。
(´・_ゝ・`)「具体的に何が滑り落ちてしまうんだい?」
('、`*川「全てよ」
やっぱり全然具体的じゃない。
('、`*川「物理的な事だけじゃないのよ、心理的な事も含んでいるのよ。それなのに具体的になんて無理な話だわ」
さてはて全くわからない。
(´・_ゝ・`)「どういうこと?手から滑り落ちてしまうんだろ?物理的な話じゃないか」
('、`*川「…」
彼女は呆れたようにため息をはいた、でも分からないものは分からないんだから仕方ないじゃあないか。
-
('、`*川「…本当はすでに全て失ってしまったのよ。だから手の上にはもうないの」
彼女は手遊びをしながら言った。 まだ彼女は僕の顔を一度もみていない、人と話す時はちゃんと相手の顔をみないといけないのに。
(´・_ゝ・`)「全てって、具体的に何を失ってしまったの?」
('、`*川「…全てよ」
会話はまた振り出しにもどる、双六をしているわけでもないのに。
(´・_ゝ・`)「すべてねぇ…」
今度は僕がため息を吐きながらそう呟いた。
-
電車はまだ発車しない、始発駅でとまったまま。僕たちのこの状況と一緒だ。双六に例えたらまだどっちも賽子を振ってはいない、スタート地点にいる。
賽子を先に振ったのは、彼女だった。
('、`*川「あなただって、何かを失ったことぐらいあるでしょう?」
質問ばかりする僕に、今度は彼女が質問をしてきた。
彼女の手遊びは、出会った頃に比べるとだんだん激しくなっていた。
(´・_ゝ・`)「ないよ、何もかも失ったことなんかないね」
僕はきっぱりといった、彼女の手遊びが一瞬止まった けれど、すぐにまた始まった、しかも悪化して。
-
('、`*川「嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ、何も失ったことがないだなんて、ありえないわ」
口調も手遊びもだんだん激しくなっていく。
(´・_ゝ・`)「本当さ、僕は何も失ったことはない。だって、僕は何も持ったことがないんだから」
僕と彼女の関係は、世に言う初対面。
出会いは始発電車、車両には僕と彼女だけ。
進行形の出会い、そしてこれっきりの出会い。
('、`*#川「嘘よ!!」
彼女は叫び、僕を睨み付けようと僕を初めて見た。
そして彼女は僕を認識した。その瞬間、彼女はとんでもない勢いで泣き出して僕に抱きつこうとした、けれどそれはかなわない。
-
(;´・ω・`)「なにをしてるんだ!」
二人きりの電車に、男の人が現れたから。
そして男の人は手遊びをする彼女の腕を掴み、電車からおろそうとし始めた。
(;、;*川「お願い離して、離してよ!!」
彼女は彼に哀願する、叶うことの許されない願いを。
-
(´・_ゝ・`)「…今回は電車、降りてくれないかな。あなたが乗ってると僕はいつまでたっても目的地にいけないんだ」
そう僕がいうと、彼女は、でもでも…と泣き崩れてしまった。
男の人は険しい顔でどこかへ電話している。
(´・_ゝ・`)「あなたは何も無くしちゃいないよ。それはただちょっと違う場所にいくだけさ」
それでも!と言わんばかりの彼女の手を引っ張って、男の人は彼女を電車から降ろしていった。
それと同時に発車のベルがけたたましくなる
-
(´・_ゝ・`)「気長に待ってるよ、それまでは二人ともお幸せに」
「父さん、母さん」
.
-
支援
-
聞こえたか聞こえなかったかは知らないが、ドアの向こう側に向かって僕はそう呟いた。
始発電車、目的地以外止まらないこの電車に残ったのは僕と、彼女が手遊びによって残した床に溜まった赤い水溜まりだけだった
-
二十八本目、お終い
(
)
i フッ
|_|
始発電車はお一人様限定のようです
-
乙ん
二十九本目いくよー
友に呼ばれてのようです
-
('A`)「ちょっと肝試しするよ」
友達のドクオがそう言って玄関から入ってきたのは陽もたっぷり落ちてからだった。
('A`)「そう嫌な顔するなよ、今は夏だぜ?」
夏だから? 冬でも言いだろと反論したいところだったが、そういう前にドクオは準備万端なようで。
('A`)「あ…懐中電灯切れちまった」
やはり、そこはドクオだった。
-
.,、
(i,)
|_|
('A`)「良かった、ろうそく持ってきてて」
アナログ万歳だ、時代の進化に流されないことも大事なんだな。
('A`)「え、携帯のライト?」
('A`)「ちょっと携帯失くしちゃってさ」
流石ドクオだ、おっちょこちょいめ。
教科書なんて毎日忘れてるから、隣の席の僕は苦労してるんだぞ。
-
('A`)「さーて、何処にあるんだ?」
〇〇の場所にある〇〇を取ってくる事。
ミッション肝試しのありふれたクリア条件の一つ。
と言っても発案者のドクオは答えを知っているはずなのだ。
('A`)「暗いと今自分がいる場所もわかんないな」
足元がギィギィとなってドクオの身体がビクってなった。
(;'A`)「怖、熱っ、ろうが溶けた!」
-
('A`)「にしても広いなぁ」
広いのはいいことだ、でっかいことは良いことだ。
('∀`)「海はひーろいなーおおきいなー」
怖い気持ちを紛らわすようにドクオは突然大きな声を出した。
しん、とした空間が震えてドクオが足を止める。
(;'A`)「…」
ゴクッとドクオの喉がなるのが僕にもわかった。
-
(;'A`)「ふぅうううううう」
今度は大きく深呼吸。
ドクオのお腹が吸い込んだ息で膨れる。
学校ではシャイで暗くていつも眠そうなドクオのいつもと違う一面に笑いを堪えるのに僕は必死だった。
('A`)「埃っぽいし、暗いし早く出よう」
外でサイレンの音が鳴っている。
('A`)「甲子園の始まりだー!」
野球部でもないドクオがそうやって駈け出した。
ドクオの手にあるろうそくの炎がグラグラと大きく揺れてギィギィとまた少し床がなった。
-
('A`)「うーん、何処だー?」
走ったかと思えば歩いたりキョロキョロしたりその場でじっとしたりしてドクオは進んでいく。
('A`)「明日から工事が始まるって言ってたからな」
……工事?
('A`)「ここは壊されちまうんだよ、実を言うともう見るのも嫌なんだ」
言いながら天井を見上げるドクオ。
そうなんだぁ
('A`)「だからさ、ちょっと忘れ物を回収しに参ったわけよ」
ガタッ
-
+++++++++++++++++++
(;'A`)「ショボン! ショボン!」
( ゚д゚;)「君!離れて!煙吸っちゃうから!」
(;'A`)「友達がいるんです!ショボンが!家の中に!助けて下さい!助けて!」
( ゚д゚ )「…私達の仲間が助けに行っている、安心しなさい」
(;'A`)「っあ…‥ボンぁう」
-
+++++++++++++++
J( 'ー`)し「来てくれてありがとうね、ドクオちゃん」
(A)「俺が…俺のせいです、おじさん、おばさん。俺、煙がいっぱいで、わけわかんなくなっちゃって、それで」
(`;ω;´)「あの野郎、タバコなんて…」
J( 'ー`)し「幸い身体は綺麗だったの…顔、見てあげてくれない?」
(A)「ショボン…教科書見せてくれる奴いなくなっちまって、困ってんだよ」
(A)「先生もさ、俺が忘れ物しても何も言わねぇの」
(A)「怒れよとか、思うんだけどさぁ」
(A)「あと俺、お前んちに携帯忘れてた…そのうち返して貰いに行くからな」
-
('A`) ピピッ
('A`)白 パカッ
13/8/16/04:50
差出人 ショボン
sub
待ってる
-
+++++++++++++++
(;^ω^)「え? 肝試し?」
('A`)「そ、発案者は俺です」
(; ^ω^)「言われずともわかるわ!」
('A`)「開催期間は今日、集合場所は…」
-
(; ^ω^)「ドクオ!何処行ったお!」
内藤が辺りを必死に見回している。
灯りの役目のドクオがいなくなったのだ、うろたえて暗闇の中で一人、狼狽している。
僕もそうだった、熱くてさ、凄く怖いんだ。
でも煙が入ってきてからは一瞬だった。
(;^ω^)「人んちに無断で入るからこうなるんだお…」
遠慮しなくてももう誰も住んでないから大丈夫なのにね。
( ^ω^)「…なんか焦げ臭いお」
( ゚ω゜)「」
-
16日の4時頃AA県VIP市の家屋から火が出ているのを近所の住人が見つけ通報した。
火災はすぐに消し止められたが家の中から近所のVIP高校ニ年生の鬱田ドクオ君(17)が遺体で見つかった。
家屋は当時誰も住んでおらず欝田君は友達と肝試しに来て突然いなくなったという。
消防は欝田君が灯りにしていたろうそくが出火原因と見て一緒にいた少年に話を聞いている。
出火した家屋は一年前にも火事が起きていてその際も少年が一人亡くなっている事から警察は関連を調べている。
+++++++++++++++
-
+++++++++++++++
( ^ω^)「去年ドクオから来たのと同じメール…」
( ^ω^)「きっと嫌がらせだお…」
( ^ω^)白 ピッ
14/8/16/04:50
差出人 欝田ドクオ
sub肝試ししようぜ
日曜日ショボンの家で肝試ししようぜ
玄関に迎えに行くから
ろうそくとか用意しとけ
火曜は皆で
えいがでも見に行こうぜ
恋愛物とかツン見たがってたし
内藤は火曜空いてる?
クーとか良ければ誘っておいてよ
夏だしもしかして俺にもチャンスあ
るかもしれん、頼む内藤!
( ^ω^)白 ピッ
-
ξ゚⊿゚)ξ「ねぇねぇ、ここってショボンの家でしょ?」
( ^ω^)「…」
ξ゚⊿゚)ξ「火事あったの…二年前だよね」
( ^ω^)「会いに行くお、僕の友達に」
ろうそくを持って
-
(
)
i フッ
|_|
二十九本目おしまい
-
おつおつ
ドクオのメール…!!
-
乙
もうすぐ30か…
-
三十本目、頂きます
.,、
(i,)
|_|
-
( ´_ゝ`)「死にたい死にたい…」
あまりにストレート、 そして過激な台詞を吐く、 それは俺の影だ。
(´<_` )「うるさいな、黙れ」
( ´_ゝ`)「死にたい死にたい…」
悪霊か何かでもついているのかも知れない。
1ヶ月前からこんな調子だといい加減ムカついてくる。
仕方ない、明日は仕事を休んでお祓いでもしてもらおう。
( ´_ゝ`)「死にたい死にたい…」
まだいってやがる。
もうほっといて寝よう。
-
可哀想な彼のようです
.
*
-
有名な霊媒師なる者の所へやってきたのは良いものの、
川д川「…あなたは残念ながら『あなた』に憑かれています」
バカな事をいいだしやがった。
(´<_` ;)「はぁ?何をいっているんだ」
川;д川「嘘だと思うでしょう、私もこんなケースは初めてで す」
ダメだな、こいつ。
(´<_` )「もう良いですよ、帰ります」
川д川「…あなたは消えます、何故ならあなたは『あなた』で はないのだから」
霊媒師なんてあてにした俺が馬鹿だった。
-
次の日、同僚に昨日の話をした。
(´<_` )「な、馬鹿げてるだろ?」
('A`)「…いや、あながち霊媒師の話は正しいかもな」
同僚は笑いながら言う。
(´<_` ;)「は!?」
こいつ、頭がどうかしてるんじゃないか?
('A`)「だって、お前変わったもん」
(´<_` )「何もかわってないだろ?」
('A`)「いやぁ、変わったよ」
意味がわからん、もういいや。話してる時間が無駄だ。
(´<_` )「…わりぃ、まだ仕事残ってたわ。 又明日な」
もういい。 話を切り上げてしまおう。
('A`)「そうか、また明日な」
ったく、どいつもこいつも…
-
( ´_ゝ`)「死にたい死にたい…」
家に帰ると影の声がいつもより家のなかに響いた。
声が日に日に大きくなってきているようだった。
(´<_` #)「うっせぇな、死にたきゃ勝手に死ねばいいだろう!」
怒鳴る俺、なんて近所迷惑な行為だろう。
( ´_ゝ`)「…できないんだ。」
初めて影が死にたい以外でしゃべった。
(´<_` )「なんで死ねないんだよ」
( ´_ゝ`)「…キミが止めるからだ」
はぁ? ふざけるな、止めた覚えなんかない。
(´<_` )「何をバカな事を」
-
( ´_ゝ`)「止めたんだ、キミは。 キミはボクと違ってたから」
意味がわからない、しかし話をやめることはできない。
何故なら気になるからだ。
(´<_` )「どういう意味だ?」
( ´_ゝ`)「1ヶ月前、キミはボクが死のうとしたのを止めたんだ」
1ヶ月前と言えば、ちょうど影の声が聞こえるようになったぐらいのときだ。
(´<_` )「そんな記憶はないのだが」
( ´_ゝ`)「…」
急に無言になる影。
-
(´<_` )「…何故、死にたくても死ねないんだ?」
話を元に戻してみた。
( ´_ゝ`)「…キミが止めるからだといってるだろう」
(´<_` )「じゃあ、止めないから死ねばいいじゃないか」
次の瞬間、見えたのは下からの眺めで見る俺だった。
そう、俺は『影』になっていた。
-
(´<_` ;)「なんだこれ!」
俺は叫んだ。
( ´_ゝ`)「今度は止めないんだろ?」
影だった俺が笑いながら続けて言う。
( ´_ゝ`)「いつからだったかな、キミが喋りかけてくるようになったのは。
キミは何時もボクが死のうとするたび止めてくれたね。ボクはキミだけは、ボクを救ってくれるんだと思ってたんだ」
笑いながら息継ぎもせず、奴は言う。
( ´_ゝ`)「1ヶ月前、遂にボクも本当に死のうとした。その時キミは言ったよね」
1ヶ月前、俺は何を…?
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