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(‘_L’)は命令が欲しいようです

801名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:28:57 ID:/z5WvXAw0






生きるために食べる


食べるために殺す


殺すために 生きる


生きるために



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802名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:29:44 ID:/z5WvXAw0


大丈夫だよエヴァ


守ってあげる


きみは絶対に守ってあげる











「おいどうなっている。乾燥肉じゃどうやっても足りなかったぞ。せめて骨のついた奴じゃないと」


「無茶を言うな。穀物だってもう残り少ないんだぞ。そんなもの奴等に出せるもんか」


「我慢させておくしかないだろう」


「自然では何日も飲まず食わずって場合もあるんだ一週間くらいどうってことない」


「それもそうだな。多少暴れるのも仕方ないだろう」


「まだ記録の取れてない奴だけ隔離してお

け」


「はは、見ろよあいつら。まるで獣だな」


「……共食いしてやがる」



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803名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:31:47 ID:/z5WvXAw0






('A`)「壁が完成する前だ」


( ФωФ)「早急すぎやしないか?」


恐らく最後になるであろう密談。
ふたりの意見は真っ向から割れた。


('A`)「嫌なタイプなんだよあれは。ああいう大がかりな工事をするってことは大がかりな目的があるってことだ」


( ФωФ)「……ただの壁だろう。俺たちを押しきるだけの。かのベルリンと同じものさ


('A`)「博識だな。しかしこの国が、この都市がそんな穏やかだと思えるのか」


( ФωФ)「この国は停滞している」

( ФωФ)「民主制の顔をした企業による独裁制だ。益のないことに金はかけんよ」

.

804名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:32:43 ID:/z5WvXAw0

( ФωФ)「我々がようく知っている」

('A`)「…………それならいい。」
('A`)「しかし、お前アレを見て何も思わないのか?」


( ФωФ)「ダムみたいだなとは思うが……正直お前がそこまでなにを警戒してるのかわからんよ」


('A`)「そうかい。他のやつらもお前と同意見か?」


( ФωФ)「ああ」


('A`)「……あれが処刑を連想させられるのは俺だけか」


('A`)「お前たちが慣れきっちまってるのか」


どちらもだろうな。

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805名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:34:01 ID:/z5WvXAw0
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.

806名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:34:51 ID:/z5WvXAw0



(A^ν^)「どうした?」


( )「これは……!申し訳ありません。騒ぎになってしまいましたか」


(A^ν^)「なにがあった?」


( )「お手を煩わせるほどのことでは」


(A^ν^)「いいから、なにがあった?」


( )「…………不審な男がどうしても責任者に会わせろと、」


(A^ν^)「……なぜそれで騒ぎになった?」


本来ならばゲート前の不審者などすぐに排除される。騒ぎになるほどの時間もなく。



( )「…………申し訳ありません。相手は情報屋でして」


(A^ν^)「……」


末端の職員と情報を生業にしている者は切っても切れない縁にある。どこぞの職員が小飼の情報屋と揉めたのだろう。


(A^ν^)「それで、その情報屋がなんと?責任者をだせと?」


( )「はい……」


呆れた。愚かな職員はどうしようもない者を相手にしたようだった。



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807名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:35:54 ID:/z5WvXAw0



(A^ν^)「ちなみに責任者とは、誰を指しているんだ?」


( )「さぁ……ただ責任者としか。ただえらく必死らしくて、いまもまだ暴れているようなんです。」


(A^ν^)(……)

 

(A^ν^)「どんな奴だ?上級市民ではまずないだろう?」


( )「はい。中間市民でもありません。しかし下層市民でもありません。」


(A^ν^)「どこにも属してない、情報屋らしいな」


(A^ν^)「なにか情報でも売りに来たのかな」


( )「どうでしょうか。ただ、取引をしたいと申し出でてますね。私たちは相手にしなかったので、暴れました」


(A^ν^)「……会ってみるか」


( )「え、」


(A^ν^)「彼らの価値観が知りたいな」


(A^ν^)「たとえばどんな時に命を懸けるのか、とか」


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808名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:36:52 ID:/z5WvXAw0




(`∠´)「……」


貧相な小男だった。

目だけが油断なくあたりを見回している。

彼の姿を目にすると、男は飛び付くようそわそわとし始めた。



(`∠´)「……ええと。あんたが今回の責任者?」


(A^ν^)「責任者という言葉をどういう意味で使ってるのかわからないが、ここを預っている一人で間違いないとも」


(A^ν^)「もっとも私の上にはもっと多くの者がいるがね」


下位の者と話すには自然と口調が改まる。

そのように教育を受けている。彼には意識もなかった。


(`∠´)「………」



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809名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:37:35 ID:/z5WvXAw0



通常ならば自分のような存在、瓦解したとはいえ一族‘’ナンバーズ‘’がこの男と会話することなどない。処理を適当に任せ、本来の政務に励んでいる。

しかし焦っていた。

反抵抗勢力の読めない攻撃、短いリミット。

部隊の集める情報量だけでは解決の糸口にもならない。

だから何らかの、少しのヒントでもいいから欲しかった。ほとんどきまぐれと興味本意である。


(A^ν^)「それで?何の用でここに来たのだ?」


(`∠´)「……」


(`∠´)「……売りに来たんだ。」


(`∠´)「リスト……買ってくれよ。たぶんあんたたちの知りたいやつらのこと、たくさん載ってると思うぜ」



男はそういって手帳を取り出した。

それはこの情報屋が人探しのためにとある娼婦から譲り受けたものだった。



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810名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:38:20 ID:/z5WvXAw0
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811名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:39:08 ID:/z5WvXAw0




 ( ´_ゝ`)「褒めろ」


(A^ν^)「ええ……」


 ( ´_ゝ`)「ドクオ・ハーレイのことがわかったのは収穫だろ。表に出てないだけで裏に要るのはそいつだろうし」


(A^ν^)「でしたら私の手柄なのでは……?」


 ( ´_ゝ`)「おまえ一人でこの膨大な名前のなかから('A`)だけを特定して( ФωФ)との関連性を見つけられたか?」


(A^ν^)「………………いいえ」


 ( ´_ゝ`)「( ФωФ)の使用してる施設と('A`)の彷徨いてる場所はお な じ 

また娼婦たちを連絡係に使ってるのは明白だ」


 ( ´_ゝ`)「ただの顧客リストのなかの名前の欄からこいつらの繋がりをおまえは見つけられたか?」


(A^ν^)「いいえ。逆にどうやったんですか……素晴らしいですね」



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812名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:39:55 ID:/z5WvXAw0


 ( ´_ゝ`)「偽名の使い方を確認しただけだ。毎回名前のを変えるやつ、第二の名を常に持ってるやつ。こいつは後者だったからな」


 ( ´_ゝ`)「なにを考えてるのか知らんが、恐らくこいつが参謀だろう。これで狙いをつけることができる」


 ( ´_ゝ`)「リードできるな」


(A^ν^)「…………リード」


 ( ´_ゝ`)「不満か」


(A^ν^)「いいえ。ただ、」


(A^ν^)「まだ考えてるんです。彼らの目的を」



.

813名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:40:55 ID:/z5WvXAw0
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.

814名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:42:49 ID:/z5WvXAw0







甲高い音が鳴り響く。

それは人生のかなり最初のほうで聞いたことのある音だ。もっぱら最近はアラーム起こされるばかりなので、彼はこの音の主を認識するのに時間がかかった。


りりりりりり。りりりりりりり。


奇襲ではない。緊急でもない。

しかしこの割れんばかりの頭のいたくなる音はなんだ?寝起きにこの音で起こされるのはちょっとした拷問である。


彼は手探りで音の元を探した。


歩き回るほどに意識ははっきりしてくる。

やがて彼は気がついた。

この部屋に電話線と呼べるものがあっただろうか。

.

815名も無きAAのようです:2016/11/17(木) 13:43:29 ID:/z5WvXAw0


りりりりりり。りりりりりりり。


部屋の前に固形物が落ちている。それは懐かしい形をしていた。黒電話の受話器部分。

それだけが落ちていて、わめいている。


デリバリーサービスのメッセージ。


すぐに目が覚めた。携帯の電波すら限られるこの国の、この場所で。遠慮なく張り巡らされた電波を受信できるなど。


手に取る。見た目に反し、受話器は軽かった。これひとつで、ケーブルなしでどこまでも繋がる電話になる。無線機のようなものだ。


警戒しながらボタンを押した。爆発物だと思えなかったのは、あまりの軽さゆえだ。



('A`)「…………だれだ」


繋がった瞬間的、数秒の間があいて、声が聞こえた。


かすかに笑っているような気配がした。




「パンケーキの焼き方を知ってるか?」


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816名も無きAAのようです:2016/11/19(土) 07:44:45 ID:qkaGEcqY0
きてたかおつ

817名も無きAAのようです:2018/08/25(土) 23:34:26 ID:mwZIYLLI0
やべぇ2年かよもう

818名も無きAAのようです:2018/09/05(水) 11:35:41 ID:gib7J9Rc0
はやいな

819名も無きAAのようです:2018/10/01(月) 02:16:29 ID:nO7Fs2NQ0
ずっと待ってるからな

820名も無きAAのようです:2021/06/30(水) 21:09:59 ID:qAnLsSBc0
実は待ってる


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