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(*゚ー゚)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです

537名も無きAAのようです:2014/03/23(日) 19:33:03 ID:DTix.cwEO


 彼が鬼になった。
 100まで数えたら探しに行くよ、あまり遠くまで行かないのならどこに隠れてもいい、と言って
 彼は中庭の片隅で目を覆うと、いち、に、数え始めた。



('、`*川(ここでいいや)

 1階と地下を繋ぐ階段の踊り場。
 そこにあったロッカーの中に隠れる。

 ロッカーの低い位置に、定間隔で四角い穴があいていて、
 穴は、座った私のちょうど真ん前に来た。
 そこから外の様子が見える。

 1階へ向かう階段は明るい。
 反対に地下へおりる階段は薄暗くて、まるで、踊り場の真ん中を境にして世界が変わっているかのようだった。



      『──伊藤さん』

 しばらく待っていると、彼の声がした。

 しゅる、しゅる。
 スリッパを引きずるようにして、ゆっくりと階段を下りてくる。

(´・_ゝ・`)『どこかな……見付けたいな……』

 独り言にしてははっきりした声量で呟きながら、彼は踊り場へ足をつけた。




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