レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
(*゚ー゚)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
-
(*゚ー゚) ここはブーン系小説&イラスト練習総合案内所です
初めての方や馴染みのない方は以下のブーン系wiki、テンプレ等をよく読んで
ご理解とご協力をお願いします
・総合スレにおける最低限のルール、マナー
・よくあるQ&A
・荒らしについて
・進行中の企画・創作板の特殊スレ一覧
・AAテンプレ一覧
ブーン系wiki
http://www43.atwiki.jp/boonkei/
ttp://boonkei.wiki.fc2.com/
↑が見れない、AAがコピー出来ない方の為の予備サイト
ttp://boonkei.web.fc2.com/top.html
ttp://boonkei.m.web.fc2.com/top.html(携帯用)
兄弟スレ
( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館のようです★51
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1391693128/
前スレ
( ・∀・)ブーン系小説&イラスト練習総合案内所のようです
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/13029/1391342198/
( ^ω^)ブーン系小説板のようです(旧避難所、スレ立て上限に達した)
ttp://jbbs.shitaraba.net/sports/37256/
( ^ω^) ブーン系小説板2のようです
http://jbbs.shitaraba.net/internet/16305/
-
>>443
残念な事ですがもう既に( ・∀・)は使ってるんですなぁ……やっぱ( ´・ω・`)にしとくわ、ありがとう皆ァ
-
レモナいいなあ
なるほど
-
だがレモナは男だ
-
ネットで知り合った女の子が実はネカマだった、くらいの確率で男なだけで女の子である希望は残っている
-
ひねくれ者のジョルジュとかミルナはいい味出る気がする
もちろん作品によるけど
-
真面目な話AAの性別もTPOによるからなあ
男(゚、゚トソンとか女(’e’)とか使ってみたいわ
-
('A`)もひねくれイメージある
あとは( ^ν^)とか
つか、割と誰でもいける気もする
-
>>449
男(゚、゚トソンをどこかで見かけた気がする
思い出せなくてもやもやする
-
すまん思い出した、見かけたも何も俺が書いた短編だった忘れてくれ恥ずかしい
こんなアホみたいなことで連投すまん。最近物忘れが激しい
-
(これは巧妙な宣伝…!?)
-
(まとめられてないから宣伝にもならん)
恥ずかしいのでホラーっぽいお題ひとつください
-
>>454
廃病院
-
ワロタ
-
>>455
把握、ありがとう
-
ドンマイ
俺もいつか自分の脳内だけで完結した話のタイトル聞きそうで怖いわ
-
それでも当てるのがアーカイブ
-
相手の記憶のみに存在するはずの作品まで把握してるとか怖すぎ
-
そこまで行くともはやアーカイブじゃなくてアカシックレコードだな
-
唐突に思いついたのでMiiでキャラ作ってみた
髪がないと不気味すぎたので髪有り注意
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_1510.jpg
-
完成度の高さよ
このドクオはまごうことなきドクオ
-
右端誰?
-
ハインリッヒさんのつもり
-
ああ、mii片目隠しできないもんな
よく見れば灰色髪か
-
ドクオひっでぇwwww
左下はブーン?
-
最初に説明すればよかったな
ブーン、ドクオ、ミニツン、ハインの順です
ちなみにドクオはすぐ群れを外れてどっかに行く
-
ドクオが本当にドクオでわろた
-
ドクオが紛れもないドクオで噴いたwwwwww
-
ドクオの目回り流用したらペニサスにも使えそう
-
センスがいいな。素晴らしい
是非ヒートちゃんもお願いします
-
2014年になってからまだ俺しか読んでいないだろうって作品を教えて下さい。オススメも教えて下さい。
-
シベリアの名前欄変わってるね
-
( ^ω^) もうすぐラノベ祭りの投下期間がはじまるみたいだお!
( ^ω^) 投下期間は、3月21日(0時00分)〜23日(23時59分)だお
絵師が期間中に絵を投下し、その絵から書き手がお話を作る祭り
まとめ http://blog.livedoor.jp/colored_pencil/archives/3497168.html
お題イラスト一覧 http://blog.livedoor.jp/colored_pencil/archives/3491332.html
【投下期間】
3月14日(0時00分)〜16日(23時59分) →終了
3月21日(0時00分)〜23日(23時59分)
【投下場所】
・20レス以内
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16567/1392380300/
( ^ω^)ブーン系小説ラノベ祭り2014・春のようですに投下
・20レス以上・ながら投下
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/16567/
( ^ω^)ブーン系小説祭り掲示板のようですξ゚?゚)ξにスレ立てして投下
・VIP
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/16567/1394771493/
ラノベ祭り投下報告スレに報告
( ^ω^) たのしみにしてるお!
-
>>473
ドクオがお酒を飲むようです
-
>>473
創作にある過去の逃亡されたと思われる埋もれた作品は俺しか読んでないはず
面白いのも多いんだけど帰ってこないと考えると辛い
-
それでもいいからタイトル教えてくれよ
-
いいのか
じゃあ最近読んだ面白かったけど逃亡されたと思われるやつをいくつか
('A`)グゥレイトなようです
( ^ω^)は逆転博徒のようです
( ^ω^)紅白帽を被りなおすようです
-
ラノベ祭後半戦投下開始か
そろそろ書き始めようかね
-
>>477
そんなことはないぞ、俺も街狩り、ペルソナ、('A`)勇者以外は読んでるぞ
※読んでない理由は途中からだから、いずれ読むつもり
他にも全作品制覇してるやつはいる思う、恥ずかしいから黙ってるんだよ
-
>>481
なんだ他にもいたのか
まあ最近昔の作品が上がること多いしわりといるのかね
あれみて帰ってきてくれる人がいれば嬉しいんだけど
-
>>350だけど完結したから一応報告を
お題ありがとう、楽しく書かせてもらった
-
お題消化【テンプレ3】
(゚A゚* )「のーちゃんやで!」
以`゚益゚以「イトーイでっせ!!」
(゚A゚* )「二人合わせて、『ドマイナーズ』ちゅうお笑いやらせてもらってますけども!」
以`゚益゚以「あんじょうよろしゅうな!!」
(゚A゚* )「まーこれを境にうちらの顔も覚えてもらってほしいんですけどね!」
以`゚益゚以「誰がお前みたいなマイナーAAのツラ覚えるっちゅうねん!!ドクオみたいな顔しとるくせに知名度段違いやないか!!」
(゚A゚* )「なんやて!?自分かてぶちギレた市松人形言われとるやろうが!!」
以`゚益゚以「誰が市松人形じゃ!!ブラウン管から這いずり出て呪い殺したろかこいつ!!」
(゚A゚* )「それ貞子やんか!!アホかワレぁお前とは似ても似つかんわ!!」
以`゚益゚以「なんやとコルァ!!いてまうど!!」
(゚A゚* )「……」
以`゚益゚以「……おい、どないした?黙っとらんと続けんと」
(゚A゚* )「もー嫌や……なんでうちこんなことせないかんの……?」
以;゚益゚以「お、おい、のー……」
(゚A゚* )「お互いに罵りあってるだけでなんもおもろないやん……」
以;゚益゚以「お前がおらんくなったら俺の罵倒芸は誰が引き継ぐねん!?」
(゚A゚* )「そんなんおとんが一人でやったらええやん。もうコンビ解消させてもらうわ」
以;゚益゚以「おいっ、のー!!のー……!!」
イトーイ益井(46歳バツイチ)
お笑い芸人としての再起を賭けて娘とコンビを組むも、その前途は多難であった……。
-
おっと、投下宣言した方が良かったか
-
お題消化【板前 シャチ vs. ('A`) vs. イルカ 】
(´・ω・`)「あのーすいません」
( ^ω^)「へいらっしゃい!」
(´・ω・`)「この店では客が持ってきた魚を捌いてくれるって聞いたんだけど」
( ^ω^)「へい!承っておりやすよ!」
(´・ω・`)「じゃあこれ、捌いてもらえるかな」
(´・ω・`)っ('A`)
( ^ω^)「へぇへぇ、こいつぁイキのいいドクオでやすね!」
(´・ω・`)「今さっきそこの海岸で獲ってきたばかりなんだ」
( ^ω^)「そいつぁ通りで新鮮なはずだ!」
(´・ω・`)「シャチとイルカに食べられそうになってるとこを、ボクが漁夫の利でサッとね」
(´・ω・`)「見てよ、この魚の死んだような覇気のない瞳を」
('A`) 死ーん
( ^ω^)「文字通りってヤツでさぁね!」
(´・ω・`)「今の季節はどうやって食べるのがオススメだい?」
( ^ω^)「そうでやすね、獲れたてならやっぱり刺身がいいと思いやすよ!」
(´・ω・`)「じゃあ、それで」
( ^ω^)「あいよぅ!!」
数分後、店には『クソマッズゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!』という男の声がこだましたという……。
-
お題消化【お酒】
从'ー'从「モラくーん。今日は来てくれてありがとうね〜」
( ・∀・)「俺の方こそ、誘ってもらってありがとう。女の子の部屋に来るのって初めてだよ」
从'ー'从「そんなこと言って〜、ホントはけっこう遊んでるんでしょ〜?」
( ・∀・)「そんなことないって、ははは……」
从'ー'从「ねえ、今日はちょっとお酒とか飲んじゃわない〜?」
( ・∀・)「えっ、でも俺たち未成年……」
从'ー'从「モラくんもたまにはハジけちゃおうよ〜、ねぇダメ?」
( ・∀・)「うーん、まぁそこまで言うなら……」
从^ー^从「わぁい!実はもう用意してあるんだ〜」
( ・∀・)「あはは、用意周到だね」
从'ー'从(うふふ〜、このお酒には即効性の催眠薬がたっぷり入ってるんだよ〜♪)
从'ー'从(今日こそはモラくんと既成事実作って結ばれちゃうんだから〜)
( ・∀・)「でも俺お酒って飲んだことないからなー。どんな味すんだろ?」
从'ー'从「味見してみたけど普通のジュースみたいだったよ〜?」
( ・∀・)「へぇー、そうなんだ。味見してみたんだ」
从;'ー'从(……あれれ〜?なんか眠気がすごいよ〜?)
バタッ
(;・∀・)「渡辺さん!?味見しただけで倒れた!!酒弱っ!!」
-
以上お題は>>308-311でした。
-
>>478
いょぅ旅、竜と少女、炎の紋章、世界樹、全員不細工、でぃちゃん同好会、
枕投げ戦争、島根を救う、KNIVES、群馬へ集う者たち、ブーンオナニー、
エルの翼、奏でる詩は葬送曲、
タイトル見返して内容が思い出されかつ続きが読みたいやつ
世界樹は逃亡ではないと思うがそろそろ帰ってきてくれ
-
乙
('A`)は加熱しても腹下しそうだな…
-
>>488
すまんこ、リロードしてなかった渡辺さんの特徴を巧く使ってたな
-
乙。
どれもくすっときた。
ラノベ祭りのこと頭からすっかり抜けてた……
-
おつ
-
おつ
-
つんつん
舞台がヘルサレムズロットみたいな世界観の作品観たいなアーカイブ
-
血界戦線か。俺も読みたい。
-
IDって一日経たなくても変わるのか。
-
スマホならころころ変わる
PCで一日経たずに変わった経験はないな
-
メンティコがVIPに来てるね
-
突然だけど冒険ものが読みたいんだけどオススメ教えてください
完結してるやつで
-
( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)
ネタバレ 犯人はヤス
-
>>500
( ^ω^)が空を行くようです とかどうだろう?
-
>>500
ブーンが世界のすべてを見てみたいようです
-
歩くようです
-
文猫冒険記
-
>>501-505
ありがとう読んでみる
-
どんぐらいかかるだろうな
-
どなたか配達お願いできないでしょうか
祭り掲示板の消えない星屑スレに下記の内容を
乙、これからが面白くなっていきそう続編を希望します
-
いいか? お坊ちゃんお嬢ちゃんども。姿勢正してよく聞きな。
総合短編なんてものはなあ、長くても30レス。
そういう規定で俺たちゃやってんだ。
たった30レスしかねえんだよ。 ひぃふぅみぃで30レスさ。
そんなもん、俺なら片手で数えられるレベル。 そうだろ?
お題を貰ったはいいが、書けない。 そんなもんありえねえのさ。
何故ならば俺の辞書に逃亡の二文字はないからだ。
いや…… 今までは端っこの方にちょっとだけ小さく載っていたけど、ついさっき消した。
黒で塗りつぶした上にページをズタズタに引き裂いてやったぜ。
遂に進退窮まっちまったが…… へへっ、造作ねえよ。 逃げ場なんて必要ねえ。
さらに幸いなことに今は連休真っ只中。
すなわち、俺には何か話を書く時間がある。 わかるだろ?
つまりだな。
「俺の辞書に逃亡の文字はない」+「今の俺には書く時間がある」
=「なら、ここは一つ総合短編でも書こうか」
という式が成り立つのさ。
なんてこたあねえよ、総合短編なんて。
そんなもん今の俺なら、目を瞑ってたって鼻歌交じりで書けるだろうよ。
……わかったか?
なら、早いとこお題をよこすんだな。
なあに、遠慮するこたあねえ。
どーんと3つくらい出してくれていいぜ。
-
>>509
永井産業
お題は「逃亡」
-
>>509
あっはい
お題「急病」
-
>>508
いってきたぞ
-
>>512
サンクス、REFERERがどうでこうでで書き込みできなかったんだ
-
>>510,511
よし。2つもあれば十分だろう。
把握したぞ。
>>512
お前は良い奴だな。
-
>>509
100kb以上のセカイ系
-
ブーン系書くためのアプリとかないかなー
行の最初にAA名入力で勝手にAAと「」出てきて「」の間に入力場所移動するような奴
-
つくったらええねん
-
飛行機だって電話だって、お前みたいな奴が作り出したんだぜ?(キリッ
-
>>509
まずお前の指は何本あるんだ
-
二進数を使えば31まで片手で数えられるな
-
ブーン系のアプリとかあったら絶対使うわ
誰か作ってくれ
-
まとめアプリがあるぐらいだからどうにかなりそうだな
-
自作品ノベルゲームにしたいなって思ったけど調べただけで断念したからなあ
-
9Gエディターがそれに近いかもしれん
-
長らく書いてなくて
リハビリがてら書こうと思うんで
3つほど題を頂けませんか
-
>>525
炭酸水
-
>>525
黄道十二星座
-
>>525
進化論
-
>>526
>>527
>>528
とんくす
-
投下する
25レス前後
-
目を開くと、病院のロビーにいた。
昔から、こんな夢をたまに見る。
ふたりかくれんぼのようです
.
-
('、`*川(去年の夏ぶりだ)
ロビーの真ん中で、埃をかぶった長椅子に座りながら
私は冷静な頭で考えた。
この、人気のない病院に突然放り出される、という夢は、中学生の頃から見始めたものだった。
かれこれ10年ほどの付き合いになる。
一年に一回あるかないか、という頻度で夢は訪れる。
単に私が覚えてないだけで、実際はもっとあるのかもしれないけれど。
('、`*川(相変わらず誰もいない)
利用者が絶えて久しいであろうこの病院には、当然、電気が通っている様子もない。
となれば明かりも無いので、いつも真っ暗だった。
ただ、周囲が見えないほど暗いわけでもない。
左手を見下ろす。赤い革ベルトの腕時計。2時を示している。
廃病院の夢を見るときには、いつもこの腕時計が私の左手に巻きついていた。
といっても、私の所有物ではない。
-
('、`*川(さて、どうしようか)
じっとしているのも飽きた。
夢の中だけど、居眠りしてしまおうかなと考えていると──
──しゅっ、と、擦るような足音が背後から聞こえた。
やっと来た。待ち侘びていたわけでもないけれど。
(´・_ゝ・`)「伊藤さん」
私の後ろに立った男が、長椅子の背もたれ越しに
私へ覆い被さるように抱き着いてきた。
首筋に鼻を擦り寄せてくるのが擽ったい。
(´・_ゝ・`)「来てくれた。8ヵ月と3日ぶり。
……言っとくけど適当じゃないよ、毎日毎日、ちゃんと数えてたんだよ。
伊藤さん来てくれないかなあって、毎日」
(´-_ゝ-`)「このあいだ人が来てさ……伊藤さんかなって、嬉しくなったのに。
胆試しに来た大学生たちだったんだ。
悲しくって、腹立って、目一杯おどかして追い出してやったよ」
(´-_ゝ-`)「そうそう、二月前にね、野良猫が入ってきたよ。可愛かった。伊藤さんにも見せてあげたかったな」
「8ヵ月と3日」の間にあった出来事をひとしきり語って、男は──盛岡デミタスは顔を上げた。
-
(´・_ゝ・`)「伊藤さんは何かあった?
学校の先生になったんだよね? 仕事、もう慣れた?」
('、`*川(何で知ってるんだ、こいつは)
ぞわりと怖気が走る。
怖い、と、気色悪い、と。両方。
デミタスはしつこく質問を繰り返したが、口を結ぶ私を見て諦めたのか
静かに離れると「おいで」と呟いた。
腰を上げ、振り返る。
三十路くらいの男。
年を重ねるごとに、私と彼の年齢差は縮まっていく。
あと10年もしたら私が彼に追いついてしまうのだろう。
水色の、薄い入院着を身につけている。
袖から覗く細い手首。
本来なら、いま私の手にある赤い腕時計は、彼がつけるべきものだ。
デミタスは微笑み、言った。
(´・_ゝ・`)「それじゃあ、かくれんぼしようか」
※※※ ※※※
-
──20年近く前。
私が4、5歳の頃だった。
川 ゚ -゚)『ペニサス。ロビーにお父さんいるから、お父さんのとこ行ってアイス買ってもらいな。
お母さんはお祖母ちゃんとお話があるから』
入院している祖母の見舞いに来たのだけれど、
祖母は気難しい人で、私は彼女が少し苦手だった。
それを察していた母が気をきかせて、挨拶もそこそこに
私を病室から離れさせてくれたのだ。
幼い私はアイスが楽しみで仕方なくて、階段を使って一階まで下りた。
ロビーを目指す途中、中庭が目に入る。
そこに父らしき後ろ姿を見付けた。
('、`*川『お父さん、』
中庭へ駆け込む。
男の背中に声をかけ、そこでようやく違和感に気付いた。
入院着を纏っていたのだ。
今日の父は、至って普通のシャツを着ていた筈だった。
男が振り返る。
(´・_ゝ・`)
年齢は父と同じくらいだったけれど、やはり、別人である。
今になって思えば、謝ってその場を離れれば良かったのだろうけど
当時の私はすっかり困ってしまって、立ち尽くしたまま彼としばらく見つめ合う羽目になった。
-
不意に、彼が微笑む。
(´・_ゝ・`)『迷子?』
('、`*川『……ううん』
優しげな表情と声色に、緊張がほぐれた。
僕がパパに似てたの、と問われて、首を横に振る。
歳と背格好が多少似ているだけで、それ以外は全て違った。
(´・_ゝ・`)『お名前は?』
('、`*川『伊藤、ペニサス』
(´・_ゝ・`)『伊藤さんか』
苗字で呼ばれるのは何だかとても「大人」な感じがして、少しむず痒かった。
彼は盛岡デミタスと名乗り、左手で私の頭を撫でた。
手首に巻かれた赤いベルトの腕時計が綺麗で、思わず見とれる。
そのとき、彼が急に咳をして座り込んだ。
体の深くから吹き込む風のような、とにかく苦しそうな咳で、
ぎょっとした私は彼の背を摩った。
いくらか咳をして、ひゅうひゅうと掠れた呼吸を落ち着けると、彼は「もう大丈夫」と私に笑んだ。
('、`;川『大丈夫? 先生よぶ?』
(´・_ゝ・`)『平気。……優しいね、君は』
褒められて悪い気はしない。
私が照れていると、彼はまた笑った。
(´・_ゝ・`)『一緒に遊ぼうか』
父の顔と、アイスが脳裏を過ぎる。
断ろうとしたのだけれど、優しく腕を掴まれてタイミングを逃した。
(´・_ゝ・`)『かくれんぼしよう』
迷って、考えて、頷いた。
一回だけ遊んだら終わらせようと思った。
.
-
彼が鬼になった。
100まで数えたら探しに行くよ、あまり遠くまで行かないのならどこに隠れてもいい、と言って
彼は中庭の片隅で目を覆うと、いち、に、数え始めた。
('、`*川(ここでいいや)
1階と地下を繋ぐ階段の踊り場。
そこにあったロッカーの中に隠れる。
ロッカーの低い位置に、定間隔で四角い穴があいていて、
穴は、座った私のちょうど真ん前に来た。
そこから外の様子が見える。
1階へ向かう階段は明るい。
反対に地下へおりる階段は薄暗くて、まるで、踊り場の真ん中を境にして世界が変わっているかのようだった。
『──伊藤さん』
しばらく待っていると、彼の声がした。
しゅる、しゅる。
スリッパを引きずるようにして、ゆっくりと階段を下りてくる。
(´・_ゝ・`)『どこかな……見付けたいな……』
独り言にしてははっきりした声量で呟きながら、彼は踊り場へ足をつけた。
-
何か書きたいのに、どうしても浮かばない
大変申し訳ないのですが、お題をください
-
(´・_ゝ・`)『見付けたら、一緒にいてほしいな。ずっと……ずっと……』
私は口を押さえた。
さっさと見付かって、さっさと終わらせようと思っていたのに──
そうしてはいけない、と頭の奥から何かが危険を訴えてきたのだ。
ロッカーの前を、彼が通り過ぎる。
地下へ続く階段を、1段、2段、3段と下りて──
( ´・_ゝ)
彼は足を止めると、顔だけで振り返った。
──ロッカーを見つめている。
穴を覗く私からは若干視線がずれていたため、こちらに気付いたわけではないのだろうけど
そのときの私は、ばくばくとうるさい鼓動の音が彼の耳に入ったのではないかと震えていた。
踵を返し、彼は踊り場へ戻ってきた。
視界が塞がる。
彼が、ロッカーの前に立ったのだ。
彼はしばらくそうしていた。
私も、ぎゅっと体を丸めて息を殺した。
ロッカーの上部にも細く、横長の穴があいているのを思い出していた。
そこから中を覗いているのではないかと考えて、唇を噛む。
顔は上げられなかった。
-
──こつり、足音。
こつこつ。遠くから近付いてくる。
それを聞いて、彼はロッカーの前を離れた。
今度こそ地下へと消える。逃げるようだった。
それと入れ替わるように、1階から看護師が下りてきた。
(*゚ー゚)
知っている人だ。よく、祖母の病室に来る人。
彼女は踊り場に立つと、首を傾げた。
草の切れ端や土が落ちていた。
中庭のものが彼に付着していたのだろう。
看護師が荷物を隅っこに寄せる。
それから、掃除用具を使うためか、ロッカーを開けた。
(;*゚ー゚)『きゃっ!』
私を見て、彼女は短く悲鳴をあげた。
対して私の方は、ほっとしていた。
(;*゚ー゚)『あ……ペニサスちゃん。どうしたの? 駄目よ、こんなとこ入っちゃ』
('、`*川『……かくれんぼ……』
(*゚ー゚)『パパと遊んでたの?』
首を振り、デミタスの名を口にする。
すると彼女はひどく困惑した表情を浮かべた。
次いで、怯えた顔をする。
-
(;*゚−゚)『本当に盛岡さん? 盛岡デミタスって、その人が言ったの?』
しつこく訊かれたので、彼の特徴を話した。
聞き終えた彼女は真っ青になっていた。
慌てて私を抱え上げ、荷物も拾って、そそくさと1階へ上がる。
ロビーにいた父に私を引き渡すと、彼女は逃げるように去っていった。
彼がまだ私を探しているだろうと思うと申し訳なかったが、
ロッカーの中で覚えた恐怖を思い出すと、また会いたいという気持ちにもなれなかった。
アイスを食べ終え、最後にもう一度挨拶してから帰ろうと言う父に連れられて
祖母の病室へ戻った。
(゚、゚トソン『どこに行ったの』
私を見て開口一番、祖母は厳しい声で問うてきた。
(゚、゚トソン『ペニサス。あんた、変なとこ行ったね』
('、`;川『……お、おにわ……』
(゚、゚#トソン『中庭かい? ──あそこには近付かせるなと言ったじゃないか!』
最後の怒声は、母と父に向けられたものだった。
両親は何度も謝っていた。同室の患者さん達が、何だ何だとこちらを眺めている。
問いただす祖母が恐くて、私は泣きながら一部始終を話した。
中庭で会った盛岡デミタス。かくれんぼ。看護師さんに見付かって、かくれんぼを途中でやめてきてしまったこと。
祖母を宥めていた隣のベッドの患者が、さっと顔を青くさせた。
-
(;`・ω・´)『デミタスって、去年中庭で倒れて死んじまった患者の名前じゃないか』
室内の空気が凍りつく。
祖母は溜め息をつき、首を振った。
(゚、゚トソン『……ペニサスは、もう、ここに来させちゃ駄目だ』
ベッドサイドテーブルの上のメモ帳に何かを書き込んで、祖母は母にそれを渡した。
(゚、゚トソン『一度、杉浦さんに見てもらいな』
「杉浦さん」は、近所に住むお爺さんであった。
町内のまとめ役でもあり、ひっきりなしに客が訪れる家、という印象が強かった。
( ФωФ)『その病院には、もう行かん方がいいな』
祖母と同じようなことを言って、杉浦さんは私の頭を撫でた。
近付かなければ大丈夫なんですね、と母が言う。
杉浦さんは難しい顔をして唸った。
( ФωФ)『きっと、しばらくしたら、この子はそいつに「呼ばれる」だろう。
いつかはまた対面することになる。
それを回避する方法は、多分無い』
川;゚ -゚)『どうしたら……』
( ФωФ)『ペニサス。その男に会っても、口を聞いちゃいけない。
接触を最低限に抑えておけば、向こうも深入り出来ん筈だ』
-
( ФωФ)『ただ、またかくれんぼに誘われるだろうから、それには応じなさい。
かくれんぼをしても、決して見付からんようにな。
もし見付かったら……とにかく逃げるしかあるまい。捕まれば連れていかれてしまう』
('、`*川『うん……』
幼い私にはほとんど理解出来なかった。
それを察したのか、杉浦さんが苦笑する。
デミタスと会話をしないこと。
かくれんぼで見付かってはいけないこと。
噛み砕いて念を押され、それだけは何とか把握した。
( ФωФ)『「そのとき」がいつ来るのかは誰にも分からん。
忘れないよう、しつこく言い聞かせておきなさい』
川;゚ -゚)『は、はい……』
それから5年ほどして、例の病院が潰れたと聞いた。
私や家族の中では、そこで一区切りついたつもりだった。
それが間違いだと気付くのは、さらに3年経った、秋の日の夜。
私は病院にいた。夢だ、と何故か理解していた。
暗い。誰もいない。床や壁が汚れていたり、窓が割られていたりと
荒れ果ててはいたが、見覚えはあった。
既に廃墟となった、あの病院だった。
呆然としている私に、背後から近付く足音。
肌が粟立つ。
中学生の私を見て、足音の主は言った。
(´・_ゝ・`)『久しぶり。……大きくなったね』
※※※ ※※※
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板