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(゚、゚トソンムジナのようですミセ*゚ー゚)リ

96名も無きAAのようです:2014/03/01(土) 00:06:53 ID:jHk0pOPc0
 
「流石くん、意地悪をせずそろそろ暗視スコープまたはそれに類する秘密道具を出したまえ」

「残念ながら俺の腹にポケットは付いていませんね」

「まったく流石でないな流石くん」

 広大な倉庫だった。
 かつては物流の要として利用されていたのだろうが、
 今となっては照明一つ無いゴーストハウスと化している。
 目を凝らしても、隣にいるクールの顔すらはっきりと見えない。
 あまりに暗い。頼みの月明かりも今は雲の向こうだ。

 吸血鬼は、この闇の中で俺たちの首を狙っている。

 右に物音。
 クールが動いた気配と同時に、くぐもった銃声が鳴る。
 薬莢が落ちる音。それに紛れて足音らしきものが正面へ移動する。

 再びの銃声。連続しているが、適当に乱射するような間では無い。
 一度一度、引金を引く毎に狙いを定め直している。
 暗中で音を頼りに銃を撃つにしては落ち着き過ぎだ。

「君も撃ちたまえ」

「無理です」


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